今一番おすすめする漫画!マンガ大賞2018受賞作品『BEASTARS』を読んでみた感想を書き綴ってみる

2018/3/22、マンガ大賞2018が発表されました。

 

全国の書店員を中心とした有志による選考員によって決められるマンガ大賞。

 

対象作品にはいくつか規定はありますが、これから最も注目されるであろうマンガを決める賞であることは間違いありません。

 

マンガ大賞2018受賞作品『BEASTARS』ですが、宝島社によるこのマンガがすごい!2018のオトコ編第2位にランクイン、更には第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門において新人賞を受賞と、まさに今最もアツイ漫画であると言えるでしょう。

 

ちなみに、過去の大賞受賞作品は映画やアニメなどのメディア化作品多数。

 

昨年2017年の大賞『響〜小説家になる方法』も実写映画化がすでに決定しています。
過去のマンガ大賞・ノミネート作品をまとめた記事はこちら↓

それでは、漫画「BEASTARS」に迫ります。

 

漫画『BEASTARS』とは

 

『BEASTARS』(ビースターズ)は板垣巴留による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて2016年9月8日発売の41号から連載中。単行本は2018年2月8日現在、既刊7巻。肉食獣と草食獣が人のように生活・共存をしている世界を舞台にし、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの生活の様子を描いた群像劇となっている。

 

前年の単行本発行が8巻以内というマンガ大賞の規定も満たしています。

 

気になる内容ですが、ジャンルは一言で言えば「動物×学園モノ」

 

本作には一切人間は出てきません。大小様々な動物たちが感情を持ち、言語を理解し、道具を操り、まるで人間のように振る舞う世界が舞台です。

 

動物による動物のための学校「チェリートン学園」の主に演劇部の部員を中心として、学園モノならではの友情や恋愛といった青春や、肉食獣と草食獣の共存の難しさなどが描かれています。

 

 

一巻の表紙は主人公のハイイロオオカミ、レゴシです。

 

漫画『BEASTARS』の魅力とは

 

ここからは『BEASTARS』のどこが面白いのか、実際に読んでみて感じたその魅力に迫ります。

 

世界観がすごい!

 

なんといってもまずは世界観。2016年に公開されたディズニー映画のズートピアと比較され、漫画版ズートピアなんて言われたりもしているみたいです。

 

これまでも動物が喋ったりという設定の漫画はありましたが、人間という存在は何かしらあったはずです。

 

その点『BEASTARS』では動物が人間なのです。

 

舞台となる「チェリートン学園」で動物の生徒たちが勉強をし、部活動を行い、友情を育み、そして恋をする。

 

人間世界そのものが描かれている一方で、肉食獣と草食獣の棲みわけ、動物の本能といった動物的要素も組み込まれているのが秀逸です。

 

演出がすごい!

 

漫画『BEASTARS』はある草食獣が肉食獣に食べられてしまう、というドロドロした殺人?事件の発生から始まります。

 

事件に怯える草食獣と、言われのない疑いをかけられる肉食獣の、微妙な距離感がシーン毎に描かれています。

 

動物たちの心情やその場に流れる雰囲気を、表情や大胆なコマ割りで表現できているんですね。

 

主人公であるレゴシはまさにその代表例で、普段は物腰柔らかな優しい気質なのですが、たまにオオカミの本能である狩猟や凶暴な性質が顔を覗かせます。

 

その間で揺れるレゴシは、まさに思春期に思い悩む男子学生といったところでしょうか。

 

作画がすごい!

 

絵がうまい、というのは優れた漫画家となる上で必要条件であると思いますが、作者の板垣巴留先生は実に絵がうまい漫画家であると言えると思います。

 

オオカミやトラやライオンといった肉食獣から、イヌやシカやウサギといった草食獣まで、たくさんの動物たちを書き分けています。

 

ただ動物を描くのではなく、いわゆるケモナーとしてヒューマノイド化し、服を着せて感情を持たせているわけですからね。

 

血なまぐさいシーンもあったりするので、好みは分かれるかもしれませんが画力は非常に高いです。

 

 

漫画家”板垣巴留”に迫る

 

さて、そうなるとこの作者は一体何者なんだ?という話になります。

 

そもそも漫画家”板垣巴留”とは

 

1993年生まれ。東京都出身。女性。武蔵野美術大学映像学科卒。
大学では映画製作を目指していたが、学生ながらに大変さを意識し、映画に近いものということで漫画家を志すようになる。

 

wikipediaさんによると、美大出身のようですね。納得の画力です。

 

そして1993年生まれということで、めちゃめちゃ若いですね。『BEASTARS』は初の連載作品です。

 

気になるお顔は、、、というところですが、マンガ大賞受賞式にもお顔は見せずでした。残念です(笑)

 

 

出典元:ITmedia

 

なんとニワトリの被り物を被っての登場でした・・!

 

このニワトリは作中に出てくるレゴムというキャラクターですね。

 

漫画家”板垣巴留”の父親は・・・?

 

さて、板垣巴留の父親は板垣恵介であるという噂がネットでは囁かれています。

 

板垣恵介、どこかで聞いたことある名前ですよね?そう、あの大人気漫画『刃牙』の作者です。

 

なぜそのような噂が流れているのか、年齢や苗字、チャンピオンで連載など当てはまる事象はいろいろありそうです。

 

まあ、あくまで推測に過ぎないとは思いますが、本当であれば親子2代で漫画家です、、すごいことですね。

 

終わりに

 

2020年、週刊少年チャンピオン45号を持って、約4年間の連載が終了しました。板垣先生の次回作に期待しましょう!

 

おすすめ漫画のまとめ記事はこちらから⇩

コメント

タイトルとURLをコピーしました