「いつでも今日が、いちばん楽しい日」
これは漫画「よつばと!」第1巻の帯に書かれたキャッチコピーです。
マンガの帯には、こういったキャッチコピーであったり、あるいは著名人の推薦コメントであったり、見る人の購買意欲をそそるような施しがなされているのですが、この「よつばと!」のコピー程シンプルで、それでいてストレートに胸を打つコピーを私は知りません。
もちろん漫画自体も文句なく面白いのですが、この帯コピーがより作品を際立たせているのも事実だと思います。
この記事ではその帯コピーとともに、漫画「よつばと!」の魅力を伝えていきたいと思います。
漫画「よつばと!」とは
『よつばと!』は、あずまきよひこによる日本の漫画作品。『月刊コミック電撃大王』(アスキー・メディアワークス(旧メディアワークス))において2003年3月から連載されている。ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」が、日常の中で体験する様々な「初めて」や「感動」を描く。
主人公は「小岩井よつば」元気いっぱいで好奇心旺盛な破天荒系女の子。よつばの日常と成長?を描く物語です。登場人物はよつばととーちゃんの他に、お隣の綾瀬一家、とーちゃんの知り合いのジャンボにヤンダなど。1話ごとのタイトルは「よつばと◯◯」という形式のものが多いです。
様々な人と関わる上でよつばの成長が見られたり、家族の温もりを感じることができたりと、中々感動してしまいます。子供の頃こんなことあったなあ、と童心に帰ることもしばしばです。
キャッチコピーとともに既刊15巻をまとめて紹介
1巻から順に紹介していきます。
・第1巻
「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」
夏休み前日、とーちゃんと軽トラで田舎から引っ越してくる場面から物語が始まり、そこから綾瀬家との出会いを描く1巻です。
1巻のキャッチコピーはそのまま作品全体のコピーにもなっています。毎日楽しさが更新されていく、子供ならではの感性ですね。
・第2巻
「ただ、ここにいるだけのしあわせ。」
綾瀬家三姉妹の末っ子恵那の友達、みうらが初登場。大人びているみうらと大人げないジャンボとのやりとりがとても面白いです。
特別な何かがなくても、些細なことからしあわせを感じられるって素敵ですよね。
・第3巻
「どこかで見た、どこにもない場所へ。」
一人でバスに乗っちゃったり、花キューピットとして街行く人々にお花をあげたり、とーちゃんと動物園に行ったり、冒険色が強い3巻。キャッチコピーも冒険心がくすぐられるコピーとなっています。
花火のシーンの見開きの破壊力は凄まじく、よつばの表情無しでも大きい花火に驚いているのが伝わってきて、すごくグッときます。
・第4巻
「いつかおとなになるこども。と、かつてこどもだったおとな。かわらないまいにち。」
全15巻で一番長いキャッチコピーです。とーちゃんとジャンボのガキみたいなやりとりがとても心地よいです。
風香の失恋話がとってもグッド。風香は可愛いしスタイル抜群なのに、なぜか残念キャラですね。
・第5巻
「おわらない夏のおわり。」
ヤンダとダンボーが初登場。ダンボーは段ボールで作った着ぐるみタイプのロボット(みうらの自由研究)なんだけど、すごく人気でグッズとかも色々出てます。
夏休みももう終わり、海で遊び疲れて寝ちゃうよつばとそれをおんぶするとーちゃん。いいシーンですね。
・第6巻
「今日も世界はひろがっていく。」
夏休みが終わり綾瀬家は二学期に、風香が乗ってる自転車を見て、よつばは(ととーちゃんも)自転車を買います。
とーちゃんに黙って一人自転車で遠出をするよつば。文字通り世界が広がっていきます。この頃になると成長が見られてなんか嬉しくて、ちょいちょいとーちゃん視点で読んでいる自分に気がつきます。
・第7巻
「こどもが走れば、おとなも走る。」
風香の友達しまうーが初登場(実は前巻で顔だけ出てたけど)。しまうーとのケーキ作りとかコンビニへのお使いとか見所満載です。
ただこの巻の一番の見所はジャンボ・ヤンダ・とーちゃんと牧場に行く回。ヤンダとよつばの掛け合いは見ていて飽きず、よつばとの絡みでみんな童心に戻ってる気がする、ほのぼのした気持ちになる、そんな心を表したコピーです。
・第8巻
「平日、休日、祭日。毎日。」
風香の高校の文化祭に出かけたり(パウンドケーキに振り回される高校生笑)、近所の子供会のお祭りにハッピを着て参加したり、季節感と非日常を感じられる8巻。
キャッチコピーも普段とは違うテイストとなっています。
・第9巻
「変わっていく季節、変わらない毎日。」
全巻の中で個人的に一番好きなキャチコピーです。テイルズオブエターニアのコピーにちょっと似てますよね。
あさぎ・とらこ・えなと気球を見に行く話がとても良いです。朝4時でまだ暗かったりとか、澄み渡る高い空とか、風景で季節を感じさせる手法はなかなかに凄いです。またあさぎの子どもらしさという珍しい一面も見れます。
・第10巻
「毎日という宝箱を、今日もあける。」
9巻に負けず劣らず秀逸なコピー。この巻はとにかくとーちゃんの存在感が強く、ホットケーキとか仁王さんとか、優しいけど叱るときは叱る、ちゃんととーちゃんやってます。
あとみうらのかーちゃんが初めて登場します。めっちゃ綺麗でかわいい。
・第11巻
「世界は見つけられるのを待っている。」
6巻では自転車により世界が広がったよつばでしたが、この巻ではカメラというアイテムを手に入れます。
カメラでいろんなものを見つけて撮っていくよつば。まさに、世界はよつばに見つけられるのを待っているんですね。
・第12巻
「目の前には実物大の世界地図。」
キャッチコピーは序盤と比較すると格段に漢字が多くなり、少し小難しい感じになっている気がします。
漫画の方は、ラストの1ページの破壊力がすごいです。終わりが近いのかと勘違いしてしまった人もいたのではないでしょうか。
・第13巻
「そして今日も、日々は続く。」
最終巻みたいなコピーですが、違います。ようやくばあちゃんも登場しましたし、まだまだ物語は続きそうです。
しかし本当によつばの生い立ちは謎ですね。拾われてきたってほんとなんだろうか。
・第14巻
「世界VS子供」
今回はよつばが東京に進出したり、宇宙人と出会ったりします。そういう意味ではある程度内容に沿ったキャッチコピーと言えるでしょう。
また小春子ならぬ人物が新たに登場します。誰なのかは、、読んでからのお楽しみということで。
・第15巻
「普通という奇跡」
連載初期より確実に喋る量、質がアップしたよつば。それも納得でついに次から小学生です。
ランドセルを買いに行くシーン、お店で試しに赤いランドセルを背負ったよつばを見て、思わず感きわまるとーちゃんの姿は涙なしに読めません。回想シーンを挟むのもGoodです。
よつばと!(ダンボー)関連グッズを紹介
モバイルバッテリー
機能面は通常のモバイルバッテリーと同等と言うなら、こっち選ぶでしょ!ということで大人気の充電器です。カラーバリエーションも豊富。
iPhone関連グッズ
こちらはiPhoneケース。
こちらは充電用のLightningケーブル。上のモバイルバッテリーとセットだと一体感が増してよりGood
フィギュア
可愛すぎるでしょ。色んな種類があるけど海洋堂のが一番クオリティ高いと思う。
こっちはリボルテックということで、動かせます。その分お値段は高いけど、動くダンボーが見れるならプライスレスだよね。
「よつばと!」のアニメ化は?
さて、いろいろ紹介しちゃいましたが、よつばと!のアニメ化はあるんでしょうか。
実は前作「あずまんが大王」のアニメ化の際に、スタッフと揉めたとか、出来栄えも良くなかったとか、いろんな噂からアニメ化されないのではと語られています。
あずまきよひこ氏本人はこういった噂を否定しつつも、2008年に自身のブログで「よつばの仕草をカットせずにアニメにすることは難しい」と述べています。
まあ、ほぼ10年前なんですけどね。10年たってアニメの技術もだいぶ進歩したと思いますが。
と思ったら、アニメーションで動くよつばは既にもう世に出ていました!
作中みうらの自由研究で登場する「ダンボー」。この「ダンボー」から派生したキャラクター「ニャンボー」のCGアニメが昨年秋から半年ほどNHK Eテレで放映されていたんですが
そのエンデイングに、絵を描いたり猫を追いかけたりするよつばの姿があったんです!
ファンの間では、「よつばと!」自体のアニメ化への布石か!と騒がれています。
もちろん、原作ファンには賛否両論あると思いますが、私は「よつばと!」のアニメ、是非見てみたいです!!
終わりに
さて、少々長くなってしまいましたが、「よつばと!」への愛を多少なりともお伝えすることが出来たんじゃないかと思います!
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