焼酎の中でも香りが強く、濃厚な味わいである芋焼酎。以前はその独特の臭いからオヤジの飲み物という印象が強かったですが、近年では原料であるサツマイモの鮮度を厳選することで、従来のような臭みが無くなっているのが特徴です。その結果、女性や若い方々にも愛飲されるようになってきました。私の周りでも芋焼酎を飲む方が増えてきたように思います。
居酒屋に行けばだいたいメニューに芋焼酎はありますが、その銘柄は実に多岐にわたります。そこで今回は、芋焼酎を飲んでみたいけど何が美味しいか分からないだったり、プレゼントで芋焼酎を贈ろうと思ってるけど、何を選んだらいいか分からないと行ったニーズに応えるべく、私が今までに飲んだ芋焼酎の中でも厳選のおすすめ銘柄をジャンル別にまとめていきたいと思います。
なお、他の焼酎についても同様にまとめた記事を作成しております。焼酎まとめ記事(第二弾「麦焼酎」編、第三弾「米焼酎」編)はそれぞれ以下からどうぞ⇩
第二弾「麦焼酎」編
第三弾「米焼酎」編
それでは、早速「芋焼酎」編、スタートです!
■初心者にも贈り物にもおすすめ!オールタイムベスト5選
まずは数ある銘柄の中でも、これは間違いない!と誰もが太鼓判を押す鉄板銘柄を5つ紹介します。迷ったらこれを飲めばまず外さないです。必然、初心者の方にもおすすめですし、プレゼントとしても飲んべえなら喜ぶこと間違いなし。価格もそこまで高くないので、もう少し高価なものを、、という方は下の方にハイブランドをまとめてありますので、そちらを参照ください。
第1位『黒霧島』(霧島酒造 宮崎県)
2000年代の焼酎ブームは、ここから始まったと言っても過言ではない名作。今や居酒屋やスーパーにも必ず置いてあるド定番です。霧島シリーズは赤霧島や白霧島など、その他も全て美味しいので、慣れてきたらシリーズ全制覇をしてみてはいかがでしょう。
第2位『赤兎馬』(濱田酒造 鹿児島県)
口当たりの良い味わいと、フルーティな香りが大人気の赤兎馬。濱田酒造のブランディングと販売力により全国から愛されるブランドに。一度飲んだら忘れられない美味しさです。
第3位『三岳』(三岳酒造 鹿児島県)
鹿児島から南へ60km、屋久島で日本名水100選にも選ばれている澄んだ湧き水を使用された三岳。すっきりと芳醇な味わいであり、芋臭さはなくとても上品な香りがします。個人的にも一番好きな芋焼酎です。
第4位『伊佐美』(甲斐商店 鹿児島県)
元祖プレミア焼酎とも呼ばれる伊佐美は、2000年代の焼酎ブームの前からファンの間では人気を博していました。濃厚な味わいは昔ながらを感じさせます。これぞ芋焼酎!という感じです。
第5位『富乃宝山』(西酒造 鹿児島県)
芋焼酎には珍しい黄麹を使用することで、日本酒にも似た華やかな香りがします。黒霧島と並んで居酒屋に置いてある率が高い、ポピュラーな焼酎です。
■女性にも人気!飲みやすさ満天の芋焼酎3選
さて、まずはド定番5銘柄を紹介しましたが、続いて中級者向けに行く前に、飲みやすさに特化した芋焼酎を3つ紹介します。こちらも初心者の方々にももちろんおすすめですが、女性にとてもおすすめです。
第1位『海』(大海酒造 鹿児島県)
「海が好き、大海が好き」というキャッチフレーズの大海酒造を代表する焼酎。フルーティな口当たりで、良い意味で芋っぽくない芋焼酎です。これが無理なら芋焼酎はだいたい無理でしょう。それくらい飲みやすいです。
第2位『山ねこ』(黒木本店 宮崎県)
しっかりとした芋の甘みを感じつつ、あっさりしているのでくどくなく、飲みやすいです。どんな飲み方でも飲めちゃいます。
第3位『くじら』(大海酒造 鹿児島県)
1位の『海』と同じ大海酒造の焼酎。匂いは結構芋臭い感じがするので、とっつきにくいかもしれませんが飲んでみるとあら不思議!すごく飲みやすいんです。ギャップも込みで3位にランクイン。
■中級者向け!コスパ重視の秀作たち6選
続いては定番以外にも手を出してみようという猛者向けです。一升瓶(1.8l)で3000円を切るくらいの、コスパ重視で安く飲めるものを選んでいますが、味ももちろん素晴らしいものばかりです。
第1位『不二才』(佐多宗二商店 鹿児島県)
「ふにさい」ではありません。「ぶにせ」と読みます。読み方知らない奴はエセ焼酎ファンなのでご注意を。銘柄の意味を知るとより楽しめるかも。ガツンとした芋臭さだけど品のある味わいです。
第2位『㐂六』(黒木本店 宮崎県)
正式には「喜六」ではなく「㐂六」です。七が三つで「㐂六」です。覚えておいてください。由来?は黒木を逆から読むと・・・です。良質の「黄金千貫」を原材料に使った、上品な焼酎です。
第3位『六代目百合』(塩田酒造 鹿児島県)
さらっとした後味に加えて甘みも抑えられているので、芋のクセがあまり得意では無いという方にもおすすめです。割っても美味しいですが、六代目百合を飲むならロックが良いですね。
第4位『晴耕雨読』(佐多宗二商店 鹿児島県)
不二才に続いて佐多宗二商店の逸品。ネーミングが愚直な感じで好みです。鹿児島の銘菓「かるかん」を感じる甘みが口の中でほろけます。米焼酎を少しブレンドしているのも特徴です。
第5位『小鹿』(小鹿酒造 鹿児島県)
圧倒的コスパを誇る『小鹿』シリーズ。上記は白麹を使用しており、爽やかな味わいが特徴。黒麹を使用した黒ラベルや、ハーフの美し里など、他作品も外れ無しです。
第6位『明るい農村』(霧島町蒸留所 鹿児島県)
芋臭さがクセになる、芋焼酎を飲みなれた方にこそおすすめの焼酎。明るい農村の赤芋仕込みもおすすめです。
■中級者向け!王道にも負けない変わり種4選
さて、普通の芋焼酎に飽きてきたら変わり種です。原料のさつまいもには色々な種類がありますし、加工の仕方も1種類ではありません。ここでは紫芋を原料とした紫芋焼酎と、通常は蒸して使用する原料のさつまいもを焼いて使用された焼き芋焼酎をそれぞれ2種類ずつ紹介します。
紫芋焼酎①『紫 赤兎馬』(濱田酒造 鹿児島県)
紫芋(綾紫)と黄金千貫を使用した、希少価値の高い紫芋焼酎。カラッとした口当たりとほのかな甘い香りが特徴。赤ラベルと並んで大人気です。
紫芋焼酎②『赤霧島』(霧島酒造 宮崎県)
ポリフェノールが豊富な「ムラサキマサリ」という紫芋を原料に使用しており、もろみが真っ赤になることから名付けられた赤霧島。霧島酒造の中でもプレミア度が高く、まろやかな口どけとフルーティな味はまるでワインのようと、シリーズの中でも人気です。
焼き芋焼酎①『焼き芋黒瀬』(鹿児島酒造 鹿児島県)
鹿児島酒造が生んだ傑作、焼き芋黒瀬の特徴は何と言っても焼き芋ならではの香りと甘みです。水で割っても感じられるので水割りがおすすめです。
焼き芋焼酎②『鬼火』(田崎酒造 鹿児島県)
焼き芋黒瀬より知名度は低め?と思いますが、世界的なワインソムリエ田崎真也さん推薦の、本格焼き芋焼酎です。黒瀬に負けない強烈な甘みが特徴です。
■上級者向け!プレミア焼酎ともいうべき高級焼酎4選
そろそろ普通の芋焼酎では物足りなくなってきた!という方へ、より高価な芋焼酎をご紹介します。今まで紹介してきたのは、一升あたり3000円弱のものが多かったですが、ここからは5000円を超えるものも出てきます。プレゼントや特別な日のお祝いにいかがでしょうか。
第1位『佐藤 黒』(佐藤酒造 鹿児島県)
黒麹仕込で、しっかりとした味わい深い芋焼酎。後ほど紹介する幻の芋焼酎「3M」にも負けないプレミア焼酎です。
第2位『佐藤 白』(佐藤酒造 鹿児島県)
続いても佐藤酒造から、白麹と米麹で仕込まれた「佐藤 白」。「佐藤 黒」よりも軽めなのが特徴ですが、しっかりとしたコクを感じることができます。佐藤は麦焼酎も美味しいんでよね・・それはまたの機会に。
第3位『八幡』(高良酒造 鹿児島県)
高良酒造が一次・二次と全て甕による仕込みで、丁寧に作った芋焼酎。通常でも入手困難ですが、白麹仕込みで無濾過の『八幡 ろかせず』は更にプレミア度が増します。その市場価格は「3M」並です。
第4位『川越』(川越酒造場 宮崎県)
amazonで4000円強と、上の3つよりは若干お求めやすいですが、以前はANAのファーストクラスにも採用された高級品。客室乗務員の女性に好評だったという通り、上品さを感じます。これが低価格で飲めるお店を見つけると嬉しくなりますね。
■焼酎好きなら一度は飲むべし!幻のプレミア芋焼酎『3M』
お酒を飲む人間なら誰でも一度は聞いたことがある「3M」。「3M」とは『森伊蔵』・『魔王』・『村尾』3つの銘柄のイニシャルのこと。市場価格は1万円を軽く超えており、どれも入手困難なプレミア焼酎です。お高いですが、これを飲まずして芋焼酎は語れませんね。
3M①『森伊蔵』(森伊蔵酒造 鹿児島県)
「3M」の中でも最も入手が難しいとされる『森伊蔵』。JALの国際線ファーストクラスで入手出来るとか。一度だけ飲んだことがありますが、ふんわりとした香りとクセの無い旨味、、水のように飲めますね。
3M②『魔王』(白玉醸造 鹿児島県)
焼酎を熟成する際の現象「天使の取り分」、その天使を魔界へ誘惑する程美味いお酒がこの『魔王』。なんともロマンチックなネーミングですが、昇天出来るほどすっきりとした味わいです。amazonや楽天など、ネット通販でも不動の売上1位を誇ります。
3M③『村尾』(村尾酒造 鹿児島県)
原料の買い付けや製造まで、焼酎作りの天才:村尾寿彦さんが全て1人で行っている『村尾』。プレミアが付くのも納得です。伝統的な「かめ壺仕込み」によりまろやかな味わいを楽しむことができます。
終わりに
芋焼酎おすすめ25選、いかがでしたでしょうか。一部ランキング形式にしていますが、あくまで私個人の主観です。人それぞれ好みは異なりますし、どれが正解というわけではありません。このページが、みなさんのお気に入りを決める上での手助けとなれば幸いです。
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<麦焼酎>
<米焼酎>
また持論ですが、焼酎好きな人はコーヒーも好きという説を信じております。おすすめのアイスコーヒーはこちらからどうぞ⇩
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