相棒シリーズの脚本家”太田愛”の超絶面白い小説を徹底解説!

小説

この記事では脚本家と小説家、二足の草鞋を履く太田愛さんの超おすすめ小説を紹介していきます。

 

太田愛とは

まずは太田愛さんのプロフィールから確認していきます。

太田 愛(おおた あい、1964年9月2日-)は日本の脚本家、小説家。香川県高松市出身。
wikipediaより引用

香川県生まれ。B型。乙女座。大学在学中より始めた演劇活動を経て、97年TVシリーズ「ウルトラマンティガ」でシナリオライターとしてデビュー。2012年に『犯罪者 クリミナル』で小説家としても執筆活動を始める。2014年、小説「幻夏」で第67回日本推理作家協会賞(長編および連作短編部門)にノミネート。日本脚本家連盟会員。日本文藝家協会会員。
太田愛 公式サイトより引用

まずはなんといっても『ウルトラマンシリーズ』や『相棒シリーズ』の脚本家として認知されていることが素晴らしいです。

それにも関わらず小説家としてデビューし、現在に至るまで3作品を発表しているのですが、これが半端なく面白い!

ということで、ここからは発表済みの作品を紹介し、さらには次回作の情報にも触れていきたいと思います。

 

太田愛の超おすすめ小説3部作を紹介

1.『犯罪者(上下)』

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。

2012年に発表された、”小説家 太田愛“のデビュー作。ちなみに単行本ではタイトル「犯罪者 クリミナル」となっているが同内容なので
注意が必要です。

冒頭の通り魔事件発生から下巻のエンディングまで、息をつかせぬスピーディーな展開。ハラハラドキドキが止まらず、上下巻合計で900ページ弱の長編にも関わらず一気読み出来てしまいます。

鑓水や相馬といった主人公たちだけでなく、脇役や悪役まで心情やバックグラウンドを掘り下げているため、物語に奥行きが出ています。さらにはメルトフェイス症候群という架空の病と絡ませて、大企業と政治家との癒着、被害者(弱者)と加害者(強者)との対比といったテーマも描いており、スケールの大きい物語となっています。

後の『幻夏』、『天上の葦』と続く3部作の1作目。主要登場人物は後の2作品にも引き続き登場するので、まず『犯罪者』を最初に読むことをおすすめします

 

2.『幻夏』

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理作家協会賞候補作。

時系列としては1作目『犯罪者』の後を描いていて、繰り返しになりますがまずは『犯罪者』を読んで主要登場人物3人の関係性を把握してから読むべきです。

20年以上前に起こった事件と、現在の事件を対比させながら、「冤罪」に焦点が当てられた作品。現在進行形で起こる事象と過去の記憶の描写バランスが良く、それらが次第に絡み合い形を成していく過程も見事です。

スケールという意味では前作の『犯罪者』、そして後作の『天上の葦』に比べると幾分小さいと思うかもしれない(事実3部作でこれだけ上下巻構成ではない)ですが、その分綺麗にまとまっているし、後半はスピード感あふれる怒涛の展開が待っています。

 

2.『天上の葦(上下)』

興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。渋谷のスクランブル交差点で、空を指さして絶命した老人が最期に見ていたものは何か、それを突き止めれば1000万円の報酬を支払うというのだ。一方、老人が死んだ日、1人の公安警察官が忽然と姿を消す。停職中の刑事・相馬は彼の捜索を非公式に命じられるが―。2つの事件の先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!?サスペンス・ミステリ巨編!

過去2作品と比べて読み易さ、速すぎず遅すぎずの展開、そしてスケールと全てが一番の出来ではないでしょうか。特に読み易さは脚本家としての著者の本領が発揮されているのではないかと思います。

96歳の老人が死ぬ間際に行動した理由を探るために、老人の生誕から太平洋戦争、そして現代に至るまで徐々に明らかにしていく鑓水たちの手腕はやり手の一言で、ワクワクする展開が続きます。主要人物のみならず過去作品に登場した脇役たちも再登場したりと、シリーズ物ならではの醍醐味も味わえます。

ミステリーとしての面白さはもちろん、現代の世の中に訴えかけるメッセージ性(今回はジャーナリズム)が感じられます。更には鑓水の出生の秘密にも触れておりファンにはたまらない。まさに盛り沢山の内容となっています。

 

終わりに -次回作は-

太田愛さんの次回作はいつでるのか、どういった内容なのか、3部作を読んだ方は皆気になることでしょう。

太田愛さんの公式サイトによると、電子小説誌『カドブンノベル』にて新作小説『彼らは世界にはなればなれに立っている』が今年になって連載されていたようです(2月号-9月号で配信)。

この小説の内容は、、詳細は是非『カドブンノベル』でご確認頂きたいですが、前3部作とは関係のない別内容となっているようです。

シリーズは3部作で完結なのでしょうか?また鑓水たちに会える日は来るのか?今後に期待しつつまずは新作小説を読みながら次回作を待ちましょう!

 

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