はやみねかおるの大人気作品である『夢水清志郎シリーズ』に関する解説記事です。
『夢水清志郎シリーズ』児童文学に分類はされますが、子供から大人まで楽しめる内容となっています。
このブログでは他にも「小説」をキーワードにした記事を書いております。是非合わせてご覧ください。
『夢水清志郎シリーズ』の概要と特徴を解説
『夢水清志郎シリーズ』は電子書籍でも購読可能です。青い鳥文庫版は中々書店では買い求めにくくなっておりますので、是非電子書籍も選択肢として御考え下さい。
『夢水清志郎シリーズ』の概要
『名探偵夢水清志郎事件ノート』は、講談社青い鳥文庫より刊行されている、はやみねかおるによる推理小説シリーズ。1994年から2009年までの15年にわたって刊行された。シリーズ累計360万部突破している。
wilipediaより引用
青い鳥文庫より1990年代〜2000年代にかけて出版された児童文学です。当時は小学生でも読めるミステリーシリーズということで大変人気でした。1980年代後半〜90年代前半生まれのみなさんは一度は読んだことがあるのではないでしょうか。
またその人気から2011年にはNHK教育テレビでドラマ化されたり、また講談社にて漫画化されたりと、メディアミックス化されている作品です。
『夢水清志郎シリーズ』の特徴
『夢水清志郎シリーズ』の特徴はいくつかありますが、ここでは大きく2点①児童文学とは思えない出来の良さ、②他シリーズとのコラボ作品をあげたいと思います。
①児童文学とは思えない出来の良さ
青い鳥文庫から出ている作品の中では、ミステリーというジャンルもあってか完成度が非常に高いシリーズとなっています。
もちろん児童向けということでトリックも単純な物だったり殺人もほとんど起こらなかったりと配慮がされており、本格ミステリーと比較すると物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが子供だけでなく大人でも十分楽しめる内容となっています。
②他シリーズとのコラボ作品
本編に相当するシリーズの他、外伝作品も出ておりその中にはコラボ作品がいくつかあります。
本シリーズの著者はやみねかおるによる別シリーズ『怪盗クイーンシリーズ』とのコラボだったり、同じ青い鳥文庫から出版されている松原秀行による『パソコン通信探偵団シリーズ』とのコラボ作品があります。
詳細は作品一覧で後述します。
『夢水清志郎シリーズ』作品一覧を解説
ここからはシリーズを順番に解説していきます。大きく分けて3つに分かれており、ファーストシーズン、セカンドシーズン、外伝となっています。
読む順番としては刊行順に読むのも手ですが、外伝はいつ読んでも良いので最後にまとめて読むのもいいでしょう。
「名探偵夢水清志郎事件ノート」(ファーストシーズン)
ファーストシーズンに相当する「名探偵夢水清志郎事件ノート」は全部で12冊あります。外伝の『ギヤマン壺の謎』、『徳利長屋の怪』と合わせて14冊と表現しているサイトもありますが、ここでは外伝は除き12冊としております。
なおファーストシーズンは正式名称ではありません。セカンドシーズンに相当する「名探偵夢水清志郎の事件簿」が後から刊行されたため、区別のためにここではファーストシーズンとしています。
1.そして五人がいなくなる
2.亡霊(ゴースト)は夜歩く
3.消える総生島
4.魔女の隠れ里
5.踊る夜光怪人
6.機巧館のかぞえ唄
7.人形は笑わない
8.『ミステリーの館』へ、ようこそ
9.あやかし修学旅行 鵺のなく夜
10.笛吹き男とサクセス塾の秘密
11.ハワイ幽霊城の謎
12.卒業 〜開かずの教室を開けるとき〜
「名探偵夢水清志郎の事件簿」(セカンドシーズン)
続いてはセカンドシーズン。ファーストシーズンは2009年に最終巻が刊行されましたが、その後2011年から「名探偵夢水清志郎の事件簿」シリーズとして、現在まで3冊が刊行されています。
1.名探偵VS.怪人幻影師
2.名探偵VS.学校の七不思議
3.名探偵と封じられた秘宝
「外伝」(他シリーズとのコラボ作品含む)
ラストは上記シリーズに含まれない外伝作品です。ファーストシーズン「名探偵夢水清志郎事件ノート」期に刊行されたオリジナル作品が2冊、他作品とのコラボ作品が2冊の計4冊となっています。
・ギヤマン壺の謎
・いつも心に好奇心(パソコン通信探偵団シリーズとのコラボ作品)
・徳利長屋の怪
・オリエント急行とパンドラの匣(怪盗クイーンシリーズとのコラボ作品)
・ハワイ幽霊城の謎
「夢水清志郎シリーズ」には未刊行作品も
本シリーズには作中で語られる事件の中で、書籍化されていない物があります。作中で度々話題に登る神隠島(かみかくしま)事件や、主人公である教授夢水清志郎の初恋などがあります。
いつか書籍化される日はくるのでしょうか。
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