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池井戸潤のおすすめ小説20選をメディア化作品を中心にまとめてみる

2018.10.7更新
下町ロケット ゴーストと『下町ロケット ヤタガラスを追加しました。10.14(日)より始まる阿部寛さん主演ドラマ『下町ロケット』の原作に当たります。是非ドラマと合わせて原作もご覧ください。

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ドラマ『半沢直樹』の原作者として一躍世間に知られることとなった池井戸潤先生、慶応義塾大学卒、元三菱東京UFJ銀行勤務と超絶エリートな経歴をお持ちでいらっしゃいます。

そんな池井戸潤先生による作品は『半沢直樹』以外にも多数映像化されています。ドラマが先だったり小説が先だったりと様々ですが、池井戸作品は順位を付けられないほどどれも面白いです。

今回は、このドラマの原作はどれ?このシリーズはどれから読んだらいいの?と言った疑問が解消されるよう、映像化作品がメインとなりますが池井戸作品を紹介していきます。

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『半沢直樹』シリーズ

まずはあまりにも有名な『半沢直樹』シリーズ。バブル末期に大手都市銀行に入行した半沢の銀行内での奮闘を描いた作品です。

日曜劇場での香川照之の土下座シーンや「倍返し」というセリフが有名になり過ぎて原作が霞んでしまっているのでは?と思われがちですが(当初『オレバブ』シリーズだったのがドラマ以後は『半沢直樹』シリーズと呼ばれていますが)そんなことはありません。

社会人として仕事をしていれば誰でも嫌なことはある。そんな嫌なことに正面から立ち向かい、ダメなものはダメと言える、ドラマでも小説でも同じですが、そんな半沢直樹に世間は共感するんだと思います。

それでは、順番に紹介していきます。

半沢直樹シリーズ①『オレたちバブル入行組』

シリーズ第1作目、東京中央銀行の大阪西支店融資課長である主人公の半沢は、浅野支店長の命により行った「西日本スチール」社への追加融資により思わぬ事件に巻き込まれます。

片道切符の島流し」と呼ばれる子会社への出向を防げるのか?!半沢の奮闘が始まります。

テレビドラマでは第一部(前半)に相当します。

半沢直樹シリーズ②『オレたち花のバブル組』

ここから先はネタバレになってしまうので、あらすじも基本的には伏せます。東京本店営業第二部へ異動となった半沢は、同族経営で有名な「伊勢島ホテル」の再建を担当することになります。

テレビドラマでは第二部(後半)の原作に相当します。あの香川照之演じる大和田常務の迫真の演技・・・何年たっても忘れられません。

半沢直樹シリーズ③『ロスジェネの逆襲』

シリーズ第3作目、ここからは映像化されていない作品となります。東京セントラル証券の営業企画部長の半沢と、同部調査役の森山による企業買収の裏に隠された秘密を暴く倍返し劇です。

この森山は30歳で、ロストジェネレーション世代。ロスジェネとは団塊ジュニア辺りの世代ですね、本作の影の主人公です。ちなみに本作から半沢の妻花ちゃんを初めとした家族エピソードは無くなり、企業内での話に特化した内容となります。一層ドロドロ度が増していきます。

半沢直樹シリーズ④『銀翼のイカロス』

シリーズ4作目、業績が悪化した「帝国航空」を再建するよう、頭取直々に拝命した半沢。国土交通大臣が立ち上げた帝国航空再建タスクフォースから債権の放棄を迫られますが。。。

流れは今までの倍返しとそこまで変わらないですが、今作は現実にあった話を基にされているようです。だいたい分かりますよね。

シリーズ2作目と同じく、あっと驚きのラストが待ち構えています。

『下町ロケット』シリーズ

続いては『下町ロケット』シリーズ。こちらもTBS系の日曜劇場とWOWOWでのドラマ化、さらにはラジオドラマ化までされた人気シリーズです。

①『下町ロケット』

かつて宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平が、実家の佃製作所の社長となり、経営に苦しみながらも宇宙への夢を追い求める物語です。

佃製作所は下町の中小企業ですが、技術力では決して大企業に引けを取リません。仕事に対する誇りが文章からひしひしと伝わってきます。

ドラマ日曜劇場では、前半(〜5話)に当たります。

②『下町ロケット2 ガウディ計画』

同じく佃製作所の社長佃航平を主人公とするシリーズ第2弾。宇宙への夢を追った1作目の『下町ロケット』とは違い、今作は医療系のお話。

ライバル企業との争いに勝てるか、鍵となるのはやはり佃の技術力です。

ドラマ日曜劇場では後半(6話〜)に当たります。

③『下町ロケット ゴースト』

シリーズの最新作。宇宙(そら)から大地へをキャッチコピーに、再び経営危機に瀕した佃製作所が新たな開発に乗り出します。

佃製作所をはじめとした中小企業だけでなく、帝国重工のような大企業で働く社員、会社の顧問弁護士、そして今回キーとなる農家など、佃製作所を取り巻くビジネスにおける様々なステークホルダーの立場から物語が描かれます。

相変わらず圧倒的に面白いですが、ゴーストだけでは消化不良です。下巻に位置付けられる『下町ロケット ヤタガラス』でその不満は全て解消されるので、2冊続けて読みましょう。

④『下町ロケット ヤタガラス』

上で紹介したゴーストの続編です。「日本の農業」という現実にある社会問題に対しての提言要素も孕んでいながら、その中で大企業VS中小企業という構図をテーマに、更には自動運転といった世の中の最新技術も取り入れている。こんな小説は池井戸潤を除いて誰にも書けないと思います。

ゴーストで感じた消化不良も全て解決されます。読後の爽快感も(1作目ほどではないですが)これまで通り。文句なしの1冊です。

『花咲舞』シリーズ

続いては『花咲舞』シリーズ。池井戸潤作品で唯一の、女性を主人公とした作品となります。

他の作品より一層エンターテイメント性を強く押し出した、まさにドラマ向きの作品と言えるでしょう。

花咲舞シリーズ①『不祥事』

池井戸作品で初の女性が主人公の作品。元支店の花形テラーだった花咲舞が、問題を起こした様々な支店に臨店班として出向き、業務改善指導を行うという痛快ストーリー。

2014年には女優の杏さん主演でドラマ化もされ、大変話題になりました。本作品は不祥事を含む全8編からなる短編集で、ドラマの第1シリーズに相当します。

花咲舞シリーズ②『銀行総務特命』

花咲舞シリーズ、続いては『銀行総務特命』。本作も短編集ですが、主人公は花咲舞ではなく総務部の指宿修平という人物です。

刊行は2002年と『不祥事』よりも早く、花咲舞は出てきません。これを原作としてドラマの『花咲舞が黙ってない』にアレンジしたという感じでしょうか。

『不祥事』で感じる爽快感のようなものは無く、代わりに重厚な銀行の闇を感じます。ドラマでは第1シリーズだけで無く、2015年の第2シリーズに相当します。

花咲舞シリーズ③〜⑥『その他の原作たち』

主にドラマの第2シリーズですが、『銀行総務特命』と同じように、アレンジされて使われている原作がいくつかあります。

タイトルのみの紹介にとどめますが、ドラマの原作をつぶさに読んでみたい!という方は是非読んでみると良いでしょう。

花咲舞シリーズ③『銀行仕置人
→ドラマ第2シリーズの第1,2話の原作です。

花咲舞シリーズ④『銀行狐
→ドラマ第2シリーズの第3,10話の原作です。

花咲舞シリーズ⑤『仇敵
→ドラマ第2シリーズの第5,7話の原作です。

花咲舞シリーズ⑥『かばん屋の相続
→ドラマ第2シリーズの第6,9話の原作です。

花咲舞シリーズ⑦『花咲舞が黙ってない』

ここまで読んで頂くと分かるように、純粋に花咲舞を主人公とした小説は『不祥事』のみだったのですが、昨年13年ぶりの続編として発売されたのが本作『花咲舞が黙ってない』です。

本作でも花咲舞のパワフルでひたむきな姿勢はそのままに、銀行内で痛快劇を繰り広げるエンターテイメント小説となっています。

その他のおすすめ作品

さて、池井戸潤の3大人気シリーズを紹介してきました。ここから先はその他の人気作品をおすすめ度メディア化情報とともに一挙紹介していきます。

『空飛ぶタイヤ(上・下)』(おすすめ度:★★★★★)

2009年にWOWOWでドラマ化、さらに2018年には長瀬智也さん主演で映画化も予定されています。

意外なことに、池井戸作品の映画化はこれが初めてのようですね。

内容は三菱自動車のリコール隠蔽事件を題材にした経済小説です。

事故を起こした運送会社が、原因は車両自体にあると考え大企業の自動車会社に戦いを挑む、というもの。

数ある池井戸作品の中でも特に評価の高い、感動大作です。

『陸王』(おすすめ度:★★★★★)

2017年にTBS系「日曜劇場」にてドラマ化されました。

埼玉県は行田市、創業100年の歴史を持つ老舗の足袋屋「こはぜ屋」の4代目社長が、低迷する業績を打破する新事業としてランニングシューズの開発を行う、というストーリー。

人との出会いや繋がり、試行錯誤、諦めないという気持ち-

どんな仕事を行う上でも必要不可欠な要素が全て詰まった良作と言えます。

もちろん例によってVS大企業やVS銀行(資金繰り)といったお得意の展開も有りますし、エンターテイメント性も十分。ドラマも大変面白かったです。

『アキラとあきら』(おすすめ度:★★★★★)

WOWOWで2017年にドラマ化。池井戸作品はWOWOWでドラマ化が多いですね。

本作は2006~2009年に「問題小説」に掲載されていましたが、その後単行本として出版はされず・・。上記のドラマ化をきっかけに2017年に書籍化されました。wowowグッジョブというやつですね。

かたや大企業の御曹司、かたや零細企業の息子。2人のあきらが運命に翻弄されながら必死に生きていく姿を追うというストーリー。

人の人生を幼少期から30年(1970-2000年代)にかけて丹念に追っていくという、池井戸作品には珍しい一昨。

『ルーズヴェルトゲーム』(おすすめ度:★★★★☆)

2014年にTBS系「日曜劇場」でドラマ化。WOWOWか日曜劇場か、といった感じですね。

電子部品メーカーとして中堅に位置する青島製作所の野球部という、社会人野球を題材にした作品。

低迷する業績、ライバル企業の画策など野球部存続の危機に陥りながらも仕事と野球を両立しようと奮闘する野球部メンバーの姿が、色々な立場の視点から描かれています。

ちなみにルーズヴェルトゲームの由来は、第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズヴェルトが言った「一番面白いゲームスコアは8対7だ」という言葉。

そこから「取ったら取り返すを繰り返し、8対7で決着する試合」のことを指します。

『七つの会議』(おすすめ度:★★★★☆)

2013年にNHK総合土曜ドラマ全4回で放映。

中堅メーカーの東京建電でおこった不祥事が、7つの会議の中で暴かれていくというもの。

同じ社内でありながら、役職も立場も違う人間がそれぞれの視点で問題にアプローチし、徐々に不祥事の全容が明らかになっていく様は見事。

エンターテイメント性に優れた池井戸作品の中でも特に魅せる書き方をするなあと感じ入る作品。

『ようこそ、わが家へ』(おすすめ度:★★★☆☆)

2015年にフジテレビにて嵐の相葉くん主演でドラマ化。主題歌も嵐でした。

平凡なサラリーマンが通勤時の些細なトラブルをきっかけに“嫌がらせ”を受けるようになってしまうというストーリー。

これまでの池井戸作品からすると明らかに異端な、サスペンス色が強い小説。

社内でのトラブルにも巻き込まれ、まさに泣きっ面に蜂状態なのだが、それ以外は家族とのやりとりなど家庭内の描写がメインです。

結末は予想外、、だったかな?少し評価の難しい作品です。面白いことは間違いないけど。

『民王』(おすすめ度:★★★☆☆)

2015年にテレビ朝日にてドラマ化。菅田将暉くんの連ドラ初主演作品らしいです。

内閣総理大臣と大学生の息子の人格が、ひょんなことからある日入れ替わってしまうというトンデモストーリー。

ストーリーから分かるようにコメディ色が強い、これまた池井戸作品には珍しい一作。

良くも悪くも「軽い」というか、スイスイ読めるのでおすすめではあります。

終わりに

池井戸潤といえばエンタメ性の強い経済小説という印象が強いですが、その良さを生かしつつ近年では他のジャンルにも意欲的に挑戦しているように見えます。

便宜上星5段階評価でしたので、星3つとかだとそんなに面白くないんじゃ・・・と思われてしまうかもしれませんが、そんなことは一切ありません!

作品全てにハズレがなく、平均点が高いのが池井戸潤作品の特徴ではないでしょうか。

今回紹介できなかった作品にもおすすめはありますので、是非手に取って頂ければと思います。

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