毎年夏の甲子園の季節になると、あだち充漫画を読みたくなります。代表作の『タッチ』が連載されていた1980年代は、早実の荒木大輔選手、池田高校の水野雄仁選手、そしてPL学園のKKコンビと、今なお語り継がれるレジェンドたちが甲子園を沸かせていました。彼らと同じく『タッチ』も、今なお色褪せることなく人気を誇っています。そんないくつになっても読み返したくなるあだち充作品をまとめていきます。
なおあだち充作品はそのほとんどが週刊少年サンデーに連載されていました。あだち充作品も含めたサンデーのおすすめ漫画はこちらからどうぞ⇩
あだち充のおすすめ漫画トップ10
1.『タッチ』(1981〜1986)
双子の上杉兄弟と、幼馴染の浅倉南の3人をメインに据えた野球漫画であり恋愛漫画。総売上は軽く1億部を超え、知らない人はいないあだち充の代表作。和也から達也へのバトンタッチの展開は当時かなり揉めたそう。最終巻の一コマが個人的には大好き。あんな爽やかな終わり方、他の漫画では見たことがありません。
2.『H2』(1992〜1999)
主人公にライバル、ヒロイン二人とHが付く登場人物が織り成す恋愛野球漫画。『タッチ』と並んでこちらもあだち充を代表する作品。悩みに悩んだけど、結局優劣を付けることはできなかった。それくらい面白いです。(セリフ無しで)コマ割りとキャラの表情だけで読ませるのは本当に凄い。小説の行間を読むみたいな感じがします。
3.『クロスゲーム』(2005〜2010)
主人公の樹多村光と、お隣の月島四姉妹を通して描いた青春野球漫画。『タッチ』『H2』と比べてしまうと、周りの人物の掘り下げがちょっと甘いかな?という感じ。それでも似たような題材でこれだけ毎回面白く描けるのは凄いとしか言いようがない。ヒロインと主人公の行く末が最後までわからないのも良い。
4.『KATSU!』(2001〜2005)
主人公とヒロイン、二人の「かつき」を中心に展開されるボクシング漫画。初めて野球以外をメインテーマにした漫画が出てきましたね。両親や故人を含めた因縁のようなものも絡んで、また違った重厚感があります。
5.『MIX』(2012〜)
「明青学園をもう一度、甲子園に連れて行ってください」担当編集者からの希望で連載が決定した、『タッチ』の30年後の明青学園を描いた作品。低迷した明青学園野球部を立て直せるのか?古豪復活の物語。「ゲッサン」で連載中です。
6.『みゆき』(1980〜1984)
主人公と、2人のヒロイン「みゆき」の3角関係を描いた恋愛もの。スポーツを抜きにした完全な青春ラブコメものです。結末は、、どちらの「みゆき」が好みかで好き嫌いが別れる気がします。
7.『ラフ』(1987〜1989)
高校の水泳部をテーマにした青春漫画。家業も部活も同じ、祖父の代からライバル同士の主人公とヒロインが、徐々に惹かれあっていくというもの。長澤まさみ&速水もこみち主演の映画もよかったです。
8.『ナイン』(1978〜1980)
中学の短距離記録保持者で、1番センターが主人公。あだち充っぽくない主人公ですが、これはこれで面白いです。野球を始める動機も、甲子園への想いもライトな感じで、どちらかというと軽く読めるかな?といったところです。
9.『虹色とうがらし』(1990〜1992)
架空の江戸を舞台にしたSF時代劇。あのあだち充がSF時代劇?!と思うかもしれないですが、ユニークな世界観や殺陣、チャンバラシーンもなかなか見応え有り。ファンの中でも評価は高いです。
10.『陽当たり良好!』(1980〜1981)
『週刊少女コミック』で連載されていた少女漫画です。今でこそ少年漫画のレジェンド的存在ですが、初期は少女漫画誌でも連載されていたようです。野球部で甲子園を目指す第1部と、それ以降の日常が描かれる第2部の2部構成となっています。
終わりに
コンパクトさ重視でサクサク紹介していきましたが。特にランキング上位の作品なんかは語りだしたらキリがないくらい、どれも思い入れのある作品です。まだ読んだことがないと言う幸せな方はもちろん、散々読んだと言う方も、是非この機会に読んでみてはいかがでしょうか。
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