この記事では秋田書店から発行されている週間雑誌「週刊少年チャンピオン」のおすすめ作品をまとめていきます。
完結済みや現在連載中のもの、また過去にチャンピオンで連載した後関連誌へ移籍した作品もここでは対象として、全20作品を紹介していきます。
- 「週刊少年チャンピオン」のおすすめ漫画20作品を紹介!
- 1.『クローズ』/完結:26巻
- 2.『グラップラー刃牙』/完結:42巻
- 3.『ドカベン』/完結:48巻
- 4.『浦安鉄筋家族』/完結:31巻
- 5.『ブラックジャック』/完結:25巻
- 6.『弱虫ペダル』/連載中
- 7.『BEASTARS』/完結:21巻
- 8.『僕の心のヤバイやつ』/連載中
- 9.『ANGEL VOICE』/完結:40巻
- 10.『もういっぽん』/連載中
- 11.『魔入りました入間くん』/連載中
- 12.『囚人リク』/連載中
- 13.『ナンバMG5』/完結:18巻
- 14.『SHY』/連載中
- 15.『六道の悪女たち』/完結:26巻
- 16.『ハリガネサービス』/完結:24巻
- 17.『あつまれ!ふしぎ研究部』/連載中
- 18.『実は私は』/完結:22巻
- 19.『AIの遺伝子』/完結:8巻
- 20.『みつどもえ』/完結:19巻
「週刊少年チャンピオン」のおすすめ漫画20作品を紹介!
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1.『クローズ』/完結:26巻
最強の男・坊屋春道を中心に暴走するはぐれ者。群れることを拒んだアウトサイダーの怒りと友情!!
ヤンキーだらけの鈴蘭高校に転校してきた坊屋春道が、鈴蘭をはじめ街の不良たちと時にはぶつかりあい、時には友情を深めながら関わっていく。
週刊少年チャンピオンを代表する作品であり、またヤンキー漫画としてもその後作品に影響を与え続ける作品。
真っ直ぐに生きる不良たちの喧嘩や言動は、時にハッとさせられ胸を突き動かされる。
現代では中々受け入れられない部分もあるかと思うが、それでも得られるものはあるはず。続編に当たる『WORST』と合わせて読むべき。
2.『グラップラー刃牙』/完結:42巻
強き者の高みをめざし、その少年は閃光となって駆け抜ける!! 今はじまる真格闘伝説!!
「地上最強は誰か?」をテーマに、地下闘技場で戦う範馬勇次郎・刃牙親子や格闘家たちの戦いを描いた物語。
肉体同士のぶつかり合い、時にはグロテスクな戦闘描写もさることながら、最強を目指して戦う有力キャラをあっさり敗退させるなど驚きの展開も多い。さらには刃牙の父親に対する想いはその中でも異質であり、主人公としての掘り下げがしっかりできている。
『グラップラー刃牙』自体は42巻で第一部完結となるが、その後『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と続編が続き、シリーズ合計では100冊をゆうに超える。
また著者は異なるが、作者板垣恵介原案の外伝も幾つか存在する。
3.『ドカベン』/完結:48巻
野球漫画を語る上では欠かせないレジェンド的存在の作品。主人公の山田太郎はもちろん、岩鬼や殿馬、里中や微笑といった明訓メンバーは個性豊かで魅力たっぷり。
またそれ以外にも不知火や義経など、ライバル校の選手たち一人一人にも特徴を持たせ、描き分けているのが見事。
初期の中学時代は柔道漫画だったことは実はあまり知られていないが、明訓高校進学後は息つく間もなく読み切れてしまう。48巻で完結するが、「プロ野球編」「スーパースターズ編」など多くの続編がある。
4.『浦安鉄筋家族』/完結:31巻
元気一番の小鉄にオモシロ家族と仲間たち。ちょー変なご近所さんも乱入のウルトラ人気ギャグ!!
小学生の小鉄を主人公に、浦安家や友達との日常生活を描いたギャグ漫画。恐るべきは家族や友人、先生たちをはじめ登場人物全員がギャグ要員である点。
下ネタも含め現代であればセーフかアウトか迷う描写もあるが、とにかくギャグとコミカルさを増幅させる画力が素晴らしい。また個人的にはリアクションのワードセンスも秀逸である点も見逃せない。
近年では実写ドラマ化もされているというから驚きである。これをドラマ化しようとする、その姿勢に拍手を送りたい。
5.『ブラックジャック』/完結:25巻
日本人である以外、素性も名前も分からない天才外科医・ブラック・ジャック。その手術の腕は神業とさえ呼ばれている……無免許ながらも天才的な腕を持つ外科医・ブラック・ジャックの衝撃的なデビュー作「医者はどこだ!」、不良少年ベンが恋した少女・ミユキはガンに侵されており…「ミユキとベン」他、8編を収録。
言わずと知れた漫画界の巨匠、手塚治虫による往年の名作。
医師免許を持たない天才外科医ブラックジャックの活躍を通して、人間や命の重みについて深く考えさせる作品。
一話完結型で様々な患者を治療していくのだが(1970年代のチャンピオンは多くの連載漫画でこの形式が取られていたよう)、その中で患者だけでなく主人公のブラックジャックの過去や医師としてのジレンマといった内面が見えてくる。医療漫画の原点とも言え、後のこのジャンルに多くの影響を与えた作品である。
6.『弱虫ペダル』/連載中
ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い、往復90km!! アニメにゲーム、ガシャポンフィギュアを愛する高校生・小野田坂道、驚異の激コギ!! ワクワクの本格高校自転車ロードレース巨編!!
高校生たちによる自転車競技を題材にした大人気スポーツ漫画。
アニメや漫画好きなオタクな主人公が自転車競技の楽しみを見出し、仲間の重要性にも気付きながら一歩ずつ成長していく過程を描いた王道作品である。
高校生の部活としてはマイナー競技であるかもしれないが、エースを勝たせるために山登りや平地を専門とする引き立て役が存在し、自己犠牲や忍耐といった組織での役割を学べる素晴らしいスポーツであると感じる。
それぞれの役割を全うする中にドラマがあり、対戦校も魅力あるライバルばかり。インターハイは涙無しには読めない。
7.『BEASTARS』/完結:21巻
肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇!!
あの『刃牙』の作者板垣恵介の娘が漫画家デビューするとなり大変話題になった2018年マンガ大賞受賞作品。
動物たちが共存して生きる世界を描いたファンタジー学園もの。動物たちの群像劇という斬新な発想、更にそこに肉食獣と草食獣の生き方の違いをある種の社会問題として提起している点も見事。
またストーリーもさることながら、何十種類の動物を擬人化して描き分ける画力は圧巻。受賞はコネでもなんでもなく、実力で勝ち取ったと言える非常に優れた作品であり、次回作に位置する『SANDA』もとても面白いのでぜひ読んでほしい。
8.『僕の心のヤバイやつ』/連載中
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!? 陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!
2018年連載開始後、わずか4話で現在の「マンガクロス」へ移籍となった。現在はアニメ化もされるなど大ヒットしている人気作品。
クラスメイトの美少女と根暗の主人公のラブコメディで、似たような設定の漫画はあるが、思春期特有の気持ちの揺れが丁寧に描かれているのが特徴。
一つは主人公がヒロインの事を好きだと気づく過程。何気ない出来事やクラスメイトとのやりとりを経て気持ちに変化が生じていくが、その心情がとても共感できる。
また二人の距離が少しずつ縮まってくる過程。こちらも普段の学生生活やイベントを通じて、少しずつではあるが確実に二人の想いが交差していく。
9.『ANGEL VOICE』/完結:40巻
ケンカだったらレアル相手でも楽勝!!腕に覚えのある“ワル”が集まり、“県内最強軍団”と皮肉られる市立蘭山高校サッカー部。その奇跡の物語が始まる。熱き心を取り戻せ!!本格高校サッカー巨編!!
不良だらけのサッカー部が熱い監督と共に厚生していくという、サッカー版ルーキーズとも言える設定のスポーツ漫画。
世間的には映画の影響もありルーキーズの方が知名度は高いが、面白さなら負けていない。
不良たちのスポ根展開(熱さ)だけでなく、悲しかったり切なかったりするシーンもある点が特徴。特に後半〜ラストにかけては涙腺破壊の展開が畳み掛けてくる。
10.『もういっぽん』/連載中
中学最後の大会で結果を残せず、柔道をやめるつもりだった、園田未知。でも、親友の早苗や、最後の対戦相手だった永遠に誘われて、高校でも続けることになり…? 一緒、だから楽しい。わたしたちの青春柔道ライフ、はじまる!
埼玉県を舞台にした女子の柔道漫画。主人公が第一話から締め落とされたり決して強くはないけど持ち前の明るさで人を魅了し、部員ゼロの柔道部を盛り上げていく。
一人一人の個性がしっかり生きているし、画力も皆ゆるくて可愛いのは勿論、組み合いや関節稼働などしっかりスポーツとしての「柔道」を描けている。未知vs早苗の試合は涙無しには読めない。
これほど上質な漫画がなぜ毎週少年チャンピオンの巻末近くに連載されているのかと疑問であったが、2018年から5年間弱の連載後、現在は『僕ヤバ』同様「マンガクロス」に移籍となり連載を続けている。
11.『魔入りました入間くん』/連載中
両親の私欲で悪魔に売られた不憫な少年・入間くん。孫のいない悪魔に溺愛されて悪魔の学校に通うことになり!? 悪魔たちと楽しく(?)過ごす魔界学園ファンタジー!!
両親によって悪魔に売られた中学生の入間くんが、悪魔たちの通う学校で過ごす様子を描いた学園ファンタジー。
ジャンルとしてはコメディ漫画ではあるが、頼まれると断れない性格の入間くんが、次第にライバルや友達を増やしながら成長していく過程が描かれた王道学園ものでもある。画力も巻を追うごとに安定していき、チャンピオンを長らく支える看板漫画まで成長している。
12.『囚人リク』/連載中
隕石直撃による首都壊滅から10年。近未来都市“東京”のスラム街で貧しくともたくましく生きる栗田陸・13歳が、ある犯罪に巻き込まれ、最果ての監獄へ…!!
スラムで育った少年リクは警官殺しの罪を着せられ刑務所へ収監される。そこで敵は警視総監と知り脱獄を企てる。
不滅の闘志を持った主人公リクのリベンジストーリーであるが、少年漫画らしい味のあるキャラクターデザインに、刑務所で出会う様々な敵キャラとのバトルや友情。
中盤からは少しパンチ不足な感じもあるが、王道の少年バトル漫画要素が揃った良作である。
13.『ナンバMG5』/完結:18巻
筋金入りのヤンキー家族の次男坊・難破剛は高校入学を機に、家族には内緒で普通の高校に通い、脱ヤンキーをめざすが……!? 激バカヤンキードリームコメディー!!
筋金入りのヤンキー難波家の次男に生まれた主人公難破剛、普通の高校生を夢見る彼が家族に内緒でヤンキー高校の近くにある普通の高校に入学する。
二重生活は果たしてうまくいくのか?真面目と不良の間で揺れる主人公の様子を描いた学園コメディで、2足のわらじを履きながら、自分のやりたいことや大切なことを見つけていくハートフルストーリーとなっている。
2022年にはドラマ化もされている。続編の『ナンバデットエンド』と合わせて読むのがおすすめ。
14.『SHY』/連載中
笑いあり、涙ありの、恥ずかしがり屋のヒーロー譚! 世界各地にヒーローがいる中、日本のヒーローは “”恥ずかしがり屋””の少女だった。 人の視線が死ぬほど苦手なシャイを 待ち受けるのはヒーローとしての責務。 困難にぶつかり、悩み苦しみながら 人を救うため、シャイは立ち上がる…!!
一つの国に一人ずつヒーローがおり、国民を守る。独自の世界観設定のバトル漫画。
我らが日本を守るヒーローは引っ込み思案でシャイな女子中学生。彼女たちと、人の心に踏み入る悪敵スティグマとの戦いを描く。
萌えオタに媚びを売るようなキャラデザや設定であるが、アメコミ要素も感じられる迫力あるバトルシーンと画力の高さに舌を巻く。世界を股にかけるヒーローたちの行方も巻を追うごとに面白くなってくる。
15.『六道の悪女たち』/完結:26巻
不良に脅える気弱な高校生・六道桃助。彼の元に亡き祖父から謎の術が書かれた巻物が届き…情けなかった日々が一変する!! 悪女ラブパニック!!
亡き祖父の遺した巻物を見て、悪女に好かれる体質になってしまった主人公六道。気弱な彼がスケバンに惚れられ、彼女の漢気を目の当たりにしたことがきっかけで変わり始める。
ファンタジー要素のあるヤンキー漫画ではあるが、設定だけで色物判断をするのは間違い。友情やバトル、主人公の男としての成長等がフォーカスされており、著者曰く「王道少年マンガ」であるというのも頷ける。個性的なキャラデザも巻を追うごとに愛着が湧いてくる。
原作は2021年に完結済み、2023年にはアニメ化もされた人気作。
16.『ハリガネサービス』/完結:24巻
中学バレー部ではレギュラーになれなかった下平鉋。都立豊瀬高校ではなんとかレギュラーを目指して頑張ろうとしていると、一緒に入った同級生の3人は元・中学東京選抜であった。青春高校バレーボール巨編!!
狙ったところにサーブを打つことが出来る、特異な能力を持った高校生下平を主人公にしたバレーボール漫画。
序盤の画力はやや辛いものがあり、特にバレーボールというスポーツの動きを表現しきれていない部分がある。一方で一芸に秀でた主人公がチームスポーツの中でどう成長していくのか、ストーリー展開は王道ながら読者の気をひきつける。
続編に当たる『ハリガネサービスACE』も本誌で連載されており、2023年に完結している。
17.『あつまれ!ふしぎ研究部』/連載中
普通の高校生・大祐が入部したのは、女子3人が「ふしぎ」を研究する部活…!? 催眠術で裸を見たり、マジック用のハトを捕まえたり、呪いのお面を被らされたり、ちょっとうらやましい苦難が続く…。ドタバタほのぼの、ときどきエッチな“ふしぎ”コメディ!
マジックにオカルトに催眠術。その名の通り様々な”ふしぎ“を研究する文化部に入部することになった主人公と、3人の女子部員の活動を描いた漫画。
活動と言っても大半は部室での何気ないやり取りを切り取ったいわゆる日常系のコメディ作品である。
展開はゆるいが、基礎がある画力と、それを支えにした程よいお色気シーン。このジャンルの良作のご多分に洩れず軽い気持ちで読み進めることが出来る。
18.『実は私は』/完結:22巻
可愛いアノ娘は吸血鬼!! 片思いの白神さんの正体は吸血鬼!! 彼女の秘密を守る決意をした隠しごとのできない朝陽のスリリングな恋の行方は!? 楽しく、不器用、吸血鬼ラブコメ!!
片思い相手のクラスメイトが実は吸血鬼だった、という唯一無二の学園ラブコメディ。
チャンピオンらしい?癖のあるキャラデザ、のっけから吸血鬼や宇宙人が登場するドタバタ、ギャグ漫画かと思うほど振り切った強めのコメディ。これらの要素がありつつも、作品を通して主人公が一途にヒロインを追いかける恋愛漫画としてのテーマはブレておらず、しっかりラブコメ作品として成立している。
19.『AIの遺伝子』/完結:8巻
人類の夢…テクノロジーの結晶・ヒューマノイド。人さながらに「病」を抱える彼らには、人とは違う「治療」の選択肢があった…。悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂の物語、開幕!
国民の1割がヒューマノイドとなった近未来を舞台に、彼らを治療する人間の医師の姿を描いたSF医療漫画。
ヒューマノイドへの治療や改造といった倫理規定を通して、AIへの警鐘を鳴らす作品かと思えば、人間の情に訴えてくる展開もある。近未来のブラックジャックのような作品である。
『AIの遺電子 RED QUEEN』に引き続き『AIの遺電子 Blue Age』が続編として別冊少年チャンピオンで連載中。また2023年7月にはアニメ化もされている。
20.『みつどもえ』/完結:19巻
とってもかわいくて、とってもおかしな小学6年生の丸井家三つ子三姉妹が大暴れ♪
日本一似ていない三つ子丸井三姉妹を主人公にしたギャグ漫画。
小学校6年生ながら下ネタも織り交ぜたギャグ、三つ子だけでなく先生やクラスメイトを絡めたカオスっぷりはさながら女主人公版浦安鉄筋家族。
別冊少年チャンピオンに途中移籍し、2017年に完結。アニメ化もされている。
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