明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年も色々ありましたが、無事年始を迎えることができました。
さて、2017年にやり残したことはないか、ということですっかり忘れていたことがありました。
2017年マンガ大賞の受賞作品をまだ読んでいなかった。。。
せっかくなので大賞受賞作品だけでなく、ノミネート作品も全部一気に読んでみました。
マンガ大賞とは
マンガ大賞(まんがたいしょう、英題:Cartoon grand prize)は、マンガ大賞実行委員会によって主催される漫画賞である。友達に勧めたくなる漫画を選ぶことをコンセプトにしている。発起人はニッポン放送アナウンサーの吉田尚記。2008年3月末に第1回マンガ大賞が発表された。
この手の賞は類似の名前が付けられているものが結構あったりします。朝日新聞社が主催する手塚治虫文化賞の「手塚治虫文化賞」も「マンガ大賞」と呼ばれたりしますね。
マンガ大賞実行委員会主催のマンガ大賞は2017年で10回目。
特徴としては、まず対象作品。
選考年の前年12月31日までに出版された単行本が最大8巻までである作品を対象としています。
作品のマンガとしての面白さが分かる&長すぎないという理由らしいですが、実に絶妙ですね。
また選考員も特徴的で、一般人や書店員を含む100名弱のボランティアで構成されています。完全に公表されているわけでは無く、一般応募はされていません。
マンガ大賞2017受賞作品
まずは堂々の第1位、大賞受賞作品の紹介です。
大賞「響〜小説家になる方法〜」
若干15歳の女子高生が、小説家になるお話。
物語の中心である小説そのものを読ませるわけではないが、描写や説明はしっかりされている。また漫画にも叙述トリック(単なるミスリード?)を入れてきたりと小説的な要素も入っている。
小説家になるために必要なものって、結局才能とコネじゃん!と序盤で突っ込みを入れたくなるが、そういう特別な何かを持っている人間ほど、実は人間臭い内面を持っているんだな、と感じる。
マンガ大賞2017ノミネート作品
続いては2位から順に、候補作品をまとめていきます。
第2位「金の国 水の国」
隣接する二国が仲違いを解消するために、それぞれ一番美しい娘と一番賢い若者を送り合うこととなりました。果たして二国の仲違いは解消するのか。
まるで絵本のような、愛おしさと癒しを感じる物語。
1冊300ページ弱にまとめられているのもgood。
このマンガがすごい!2017女性部門1位作品。
第3位「ダンジョン飯」
ダンジョンに巣食う魔物を様々な調理法で食す、その名の通りダンジョン飯を紹介する作品。
ファンタジーものにグルメ要素を取り入れた作品は他にもあれど、本作品はファンタジー×グルメというよりはグルメ×ファンタジーって位グルメメイン。
マンガ大賞やこのマンガがすごい!など各賞入賞常連の人気作品。
第4位「アオアシ」
田舎のサッカー少年がとあるきっかけで親元を離れ東京の強豪チームへ。とここまではよくある設定と思いきや行った先はユースチーム。
高校サッカーやプロを扱うマンガはあれど、ユースに焦点を当てるサッカーマンガは中々珍しい。
サッカー理論も独特で、主人公の伸びしろもまだまだ残されている感じがするので今後に期待が持てる。
第5位「波よ聞いてくれ」
札幌のカレー屋店員ミナレがひょんなことからラジオ番組で生トークをする羽目になってしまう。
ミナレのトークも物語自体もテンポが非常に早く、話がどこに行き着くのか分からないまま読み進めることになってしまうんだけど、ハイテンションで繰り広げられる会話やギャグに飽きること無く読めてしまう。
作者は「無限の住人」の沙村広明先生。凄いの描きますねこの人。
個人的には1位でもいいかなってくらい掴みは良かった。ただ同時に賛否分かれそうだなとも思った作品。
第6位「約束のネバーランド」
可愛い絵柄と少年ジャンプ連載という肩書きに騙されるが、実はダークな脱獄ファンタジー。
鬼が人間を食べる世界で食用人間として孤児院で育てられている子供達が脱走を企てる、というお話。
約束のネバーランドというタイトルの意味もきになる。ちょっとだけ分かりかけてきてるけど。
このマンガがすごい!2018男性部門1位作品。
第7位「ゴールデンゴールド」
ある日拾った仏像は実はフクノカミだった。周りに財をもたらす幸福の神様といえば聞こえは良いが、読んでみた印象は全く違う。
怖い、不気味、気味が悪い。。でもページをめくる手が止まらない。
まさに「クセになる」そんな漫画。
これ以上は言えない、とにかく読んでみて欲しい。
第8位「ファイアパンチ」
「氷の魔女」が支配する雪に覆われた世界で、生まれながらに奇跡を使える「祝福者」と呼ばれる人たちを描いた作品。
少年ジャンプ+で連載、なんと昨日が最終回でした。
主人公はファイアマンですが、再生能力を宿した「祝福者」であり、炎を操れるわけではないんですね。
中々前衛的というか、これも意味不明とかっていう感想を結構見かけるので、賛否分かれる作品だと思います。一気に読めるし面白いんですけどね。
第9位「ハイスコアガール」
1990年代のゲームブームの火付け役「ストリートファイターⅡ」を中心にゲーム大好き主人公がひたすらゲーム愛を語る漫画。
と思いきや主人公よりゲーム強いお嬢様(ヒロイン)が登場し、次第にラブコメ展開に。
著作権絡みで休止してたり色々あった作品だけど、色眼鏡で見ずにこういう作品もノミネートしてくる辺り、ちゃんとした賞なんだなとちょっと嬉しくなる。
もちろん、漫画は文句なしに面白いです。作画で食わず嫌いはもったいない。
第10位「からかい上手の高木さん」
中学1年生の冴えない西片くんが、隣の席の可愛い女子高木さんにからかわれる日常を描いた漫画。
悶絶必至!とか言われてるからどんなもんじゃいと思ったけど、まじ悶絶・・・
高木さんが西片のクセとか思考見抜き過ぎてて怖い。トータルテンボスの大村がアフロに仕掛けるドッキリ思い出した(笑)
第11位「私の少年」
スポーツメーカー勤務の30歳OLが、12歳の美少年に出会いサッカーを教えていく話。
と言ってもサッカーだけで済むはずもなく、次第に「オネショタ」的な展開に。
30女のリアルさと、少年の神秘的とも言える美しさがコントラストとなり、全体的にはとても綺麗な印象を与える。
「オネショタ」というジャンルを受け付けない人でも、男女問わず読める作品だと思う。
第12位「東京タラレバ娘」
30女が集まって、連日の女子会で呑んだくれる。
あの時こうしていたら、こうすれば、なんて言ってるうちに気づけば独身のまま33歳に。
「私の少年」なんかとは比べものにならない程汚く30女のリアルを描いた作品。
あまりにリアルを描き過ぎて「なんてものを書いてしまったんんだ」とアラサー独身から避難の嵐。でもめちゃくちゃ売れてる(笑)
昨年吉高由里子、榮倉奈々、大島優子でドラマ化もされた超人気作品。
第13位「空挺ドラゴンズ」
まるでジブリのナウシカ+ラピュタのような世界観。
飛空挺で各地を周りながら龍を狩り、生きる人々を描く作品。
グルメ要素を取り入れている最近の流行りに漏れず、龍をさばいて様々な調理法で食す描写も見事。
作画も綺麗で、まだ3巻と言うこともあり今後の展開次第だが、来年くらい上位を伺えそうな漫画。
終わりに
1位から13位まで、どの作品ともそれぞれ魅力があって面白い。ランキングには個人的に物申したいことがあるわけではないが、ノミネート作品としては文句無しなんじゃないかと思います。
ちなみに個人的トップ3は、「響」「波よ聞いてくれ」「ゴールデンゴールド」でした。
※「アオアシ」「約束のネバーランド」「ハイスコアガール」は既に読んだことあったんすよね。。。読んだことなかったらランキング入りしてたかも。
もちろんその他の作品も含めて全部面白いので、是非一読して欲しいです。
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