森博嗣のおすすめシリーズまとめ!真賀田四季登場作品を中心に紹介していく

この記事では森博嗣のおすすめ作品(シリーズ)を紹介していきます。

森博嗣はミステリー作家の中でも指折りの速筆として知られており、刊行も超ハイペースであるため、作品(シリーズ)数が半端ないです。

そのため、ここでは登場人物の一人真賀田四季を軸として、彼女が登場する、あるいは関連する作品(シリーズ)を紹介していきたいと思います。

真賀田四季とは

人類を超越した頭脳の持ち主と言われる天才プログラマー。その頭脳を駆使して多重人格を自ら操る犯罪者でもあるという二面性を持っています。

これから紹介する複数シリーズに渡って登場するメインの一人で、森博嗣作品になくてはならない重要人物と言えます。

 

真賀田四季の登場作品(シリーズ)と順番について紹介する

真賀田四季が登場する、もしくは関連性のあるシリーズをまとめていきます。数あるシリーズの中でもこれを読めば繋がりが理解でき、面白みが増すこと間違いなしです。

なお作者ご本人は、どのシリーズのどの作品から読んでも問題ないと繰り返し発言をされています。個人的には最初に『すべてがFになる』を読んだ方がその後の話も理解しやすいかなと思います。

なお、分かりやすくするために真賀田四季が登場する作品には☆マークを付けています。☆マークの作品のみ読んでみても楽しめると思います。

 

①「S&Mシリーズ」

森博嗣の代表作『すべてがFになる』を含めた人気シリーズ。大学助教授の犀川創平が、学生である西之園萌絵が持ち込んでくる話に巻き込まれつつも事件を解決する、という流れ。

シリーズ名の由来は主人公である犀川創平と西之園萌絵のファーストネームのイニシャル。全10作品で完結しており、他シリーズ(Gシリーズ、四季シリーズなど)との繋がりが多く、時系列も前後するも多いです。

『S&M』シリーズの順番(刊行順)

1.『すべてがFになる』(The Perfect Insider)
2.『冷たい密室と博士たち』(Doctors in Isolated Room)
3.『笑わない数学者』(Mathematical Goodbye)
4.『詩的私的ジャック』(Jack the Poetical Private)
5.『封印再度』(Who Inside)
6.『幻惑の死と使途』(Illusion Acts Like Magic)
7.『夏のレプリカ』(Replaceable Summer)
8.『今はもうない』(Switch Back)
9.『数奇にして模型』(Numerical Models)
10.『有限と微小のパン』(The Perfect Outsider)

 

②「Vシリーズ」

「S&Mシリーズ」についで2つ目となる、推理小説シリーズ。自称科学者の瀬在丸紅子が探偵として解決した事件を、友人である保呂草潤平が回想する形で物語は進んでいきます。

なおシリーズ名の由来は主人公の瀬在丸紅子のイニシャル。本当は(Beniko)なのだが本人は(Venico)と言い張っており、それがシリーズ名となっています。

『V』シリーズの順番(刊行順)

1.『黒猫の三角』(Delta in the Darkness)
2.『人形式モナリザ』(Shape of Things Human)
3.『月は幽咽のデバイス』(The Sound Walks When the Moon Talks)
4.『夢・出逢い・魔性』(You May Die in My Show)
5.『魔剣天翔』(Cockpit on Knife Edge)
6.『恋恋蓮歩の演習』(A Sea of Deceits)
7.『六人の超音波科学者』(Six Supersonic Scientists)
8.『捩れ屋敷の利鈍』(The Riddle in Torsional Nest)
9.『朽ちる散る落ちる』(Rot off and Drop away)
10.『赤緑黒白』(Red Green Black and White)

 

③「百年シリーズ」

これまでの2シリーズとはテイストが異なり、ミステリー要素はありつつも近未来を舞台にしたSFファンタジー小説となっています。

真賀田四季をはじめ、直接これまでの登場人物が関連しているわけではないが、シリーズとしての関わりは作中において示唆されています。

『百年』シリーズの順番(刊行順)

1.『女王の百年密室』(God Save the Queen)
2.『迷宮百年の睡魔』(Labyrinth in Arm of Morpheus)
3.『赤目姫の潮解』(Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence)

 

④「四季シリーズ」

その名の通り真賀田四季を主人公としたシリーズで、子供時代が描かれたり、「S&Mシリーズ」の『すべてがFになる』、『有限と微小のパン』に登場する四季を、彼女の視点で描いたものとなっています。

またそれだけでなく、「S&Mシリーズ」と「Vシリーズ」をつなぐ役割も担っており、2つのシリーズに登場する人物の関連性が「四季シリーズ」を読むことによって明らかとなリマす。

『四季』シリーズの順番(刊行順)

1.『四季 春』(The Four Seasons Green Spring)
2.『四季 夏』(The Four Seasons Red Summer)
3.『四季 秋』(The Four Seasons White Autumn)
4.『四季 冬』(The Four Seasons Black Winter)

 

⑤「Gシリーズ」

私立C大学の学生山吹早月が、同大学の加部谷恵美から聞いた事件を解決していくという流れですが、途中からS&Mシリーズの犀川創平、Vシリーズの瀬在丸紅子など他シリーズの登場人物の露出が増えていきます。

上記4つのシリーズ、及びここにはない「Wシリーズ」とも関連しているため、紹介したシリーズの中では最後に読むことをおすすめします。

『G』シリーズの順番(刊行順)

1.『φは壊れたね』(Path connected φ broke)
2.『θは遊んでくれたよ』(Another playmate θ)
3.『τ(タウ)になるまで待って』(Please stay until τ)
4.『ε(イプシロン)に誓って』(Swearing on solemn ε)
5.『λ(ラムダ)に歯がない』(λ has no teeth)
6.『η(イータ)なのに夢のよう』(Dreamily in spite of η)
7.『目薬α(アルファ)で殺菌します』(Disinfectant α for the eyes)
8.『ジグβ(ベータ)は神ですか』(Jig β knows Heaven)
9.『キウイγ(ガンマ)は時計仕掛け』(Kiwi γ in clockwork)
10.『χ(カイ)の悲劇』(The Tragedy of χ)
11.『ψ(プサイ)の悲劇』(The Tragedy of ψ)

 

その他の人気シリーズ

さて、真賀田四季を軸にシリーズを5つ紹介してきましたが、彼女が登場しないシリーズにもおすすめがありますので、最後にいくつか紹介したいと思います。

・「Wシリーズ」

明確には示されていないが、「百年シリーズ」に登場したウォーカロンが登場しており、「百年シリーズ」の続編として捉える見方もあリます。また「Gシリーズ」との関わりが示唆されています。

全10作品で完結済みであり、続編「WWシリーズ」が現在刊行中となっています。

『W』シリーズの順番(刊行順)

1.『彼女は一人で歩くのか?』(Does She Walk Alone?)
2.『魔法の色を知っているか?』(What Color is the Magic?)
3.『風は青海を渡るのか?』(The Wind Across Qinghai Lake?)
4.『デボラ、眠っているのか?』(Deborah, Are You Sleeping?)
5.『私たちは生きているのか?』(Are We Under the Biofeedback?)
6.『青白く輝く月を見たか?』(Did the Moon Shed a Pale Light?)
7.『ペガサスの解は虚栄か?』(Did Pegasus Answer the Vanity?)
8.『血か、死か、無か?』(Is It Blood, Death or Null?)
9.『天空の矢はどこへ?』(Where is the Sky Arrow?)
10.『人間のように泣いたのか?』(Did She Cry Humanly?)

 

・「スカイ・クロラシリーズ」

民間軍事会社の戦闘機パイロットを主人公としたSFファンタジー、ファンからも人気が高く、著者自身も代表シリーズと発言しているほどです。

押井守監督によりアニメ映画化され、その後バンダイナムコにてゲーム作品が発売されるなどメディアミックス化されています。

『スカイ・クロラ』シリーズの順番(刊行順)

1.『スカイ・クロラ 』(The Sky Crawlers)
2.『ナ・バ・テア』(None But Air)
3.『ダウン・ツ・ヘヴン』(Down to Heaven)
4.『フラッタ・リンツ・ライフ』(Flutter into Life)
5.『クレィドゥ・ザ・スカイ』(Cradle the Sky)
6.『スカイ・イクリプス』(Sky Eclipse)

 

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