浦沢直樹の超絶面白いおすすめ漫画を勝手にランキングにしてみた

今回は稀代のヒットメーカー、浦沢直樹の作品を順位付けしてみます。

もちろん短編や読み切りなどもあるのですが、今回は連載作品に限ったランキングにしたいと思います。

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漫画家浦沢直樹とは

知らない人はほとんどいないでしょう、日本を代表する漫画家の一人です。

浦沢 直樹(うらさわ なおき、1960年1月2日 – )は、日本の漫画家。東京都府中市出身。府中市立府中第四中学校、東京都立富士森高等学校、明星大学人文学部経済学科卒業。1983年デビュー。漫画賞の受賞が多く、手塚治虫文化賞大賞を2度受賞している唯一の漫画家である。コミックスの売り上げは累計1億部を突破している。
wikipediaより引用

 

漫画賞の受賞が多いということで、どのくらいなのか調べてきました。

受賞歴

1982年 – 第9回小学館新人コミック大賞一般部門入選(『Return』)
1989年 – 第35回小学館漫画賞(『YAWARA!』)
1997年 – 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『MONSTER』)
1999年 – 第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞(『MONSTER』)
2000年 – 第46回小学館漫画賞(『MONSTER』)
2001年 – 第25回講談社漫画賞(『20世紀少年』)
2002年 – 第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『20世紀少年』)
2002年 – 第48回小学館漫画賞(『20世紀少年』)
2004年 – アングレーム国際漫画祭(フランス)最優秀長編賞(『20世紀少年』)
2005年 – 第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞(『PLUTO』)
2005年 – 第7回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『PLUTO』)
2008年 – 第37回日本漫画家協会賞大賞(『20世紀少年』『21世紀少年』)
2008年 – 第39回星雲賞コミック部門(『20世紀少年』『21世紀少年』)
2011年 – アイズナー賞(アメリカ)最優秀アジア作品賞(『20世紀少年』)
2011年 – アングレーム国際漫画祭(フランス)インタージェネレーション賞(『PLUTO』)
2012年 – ACBDアジア賞(フランス)(『PLUTO』)
2013年 – アイズナー賞(アメリカ)最優秀アジア作品賞(『20世紀少年』)
2018年 – アングレーム国際漫画祭(フランス)特別栄誉賞 SNCFミステリー作品特別栄誉賞

 

述べ18回ということで、とんでもないですね。2000年代なんかほぼ毎年何かの賞を受賞しています。ヒット作を量産し続ける、天才漫画家にしか出来ない所業であると思います。

 

浦沢直樹の連載作品をおすすめ順にランキング化してみた

 

1.『MONSTER』/全18巻

日本人の天才外科医を主人公に、1990年代のドイツ・チェコを舞台に主人公とモンスターとの関わり合いを描いたサスペンス漫画。

数ある浦沢作品の中でも張り巡らされた伏線の数がダントツで多いのではないでしょうか。各話、各巻があとを引く終わり方で、ページをめくる手が止まりません。

東西冷戦や猟奇殺人、虐待や医局問題など色々な社会問題をちりばめつつ、伏線回収もしっかり。浦沢作品は風呂敷広げすぎ!とよく言われていますが、『MONSTER』に関してはラストもしっかりしていると思います。


 

2.『MASTERキートン』/全12巻(完全版)

オックスフォード大卒の「考古学者」、元SASの「サバイバル教官」、そして大手保険会社の下請け「探偵」、そしてバツイチ子持ちの「シングルファーザー」と4つの顔を持つ平賀=キートン・太一が主人公。

自慢の考古学サバイバルの知識を活用しながら、探偵業を営むキートンの姿を描いた物語。

一話完結型で読みやすいことに加え、アクションやサスペンス、ハートフルなど多岐に渡る構成のストーリーが散りばめられていて、良くも悪くもクセのあるサスペンス漫画という印象が強い浦沢作品において、万人から愛される傑作漫画と言えます。

連載時から20年後を描いた『MASTERキートン Reマスター』も合わせてどうぞ⇩


 

3.『YAWARA!』/全20巻(完全版)

祖父の英才教育を受け、才能にも恵まれた女子柔道家の主人公、柔が普通の女の子でありたい願望と、自信の才能の間で揺れ動きながら五輪出場を目指していく柔道漫画。

猪熊柔というごつい名前からは想像も付かない可愛いタッチの主人公と、爽やかさ溢れるストーリー展開は、後期の浦沢作品からはそれこそ想像も付かないでしょう。この『YAWARA!』で人気漫画家となり、しばらくは「ライト感覚」と評されていたのだから驚きです。

初期の浦沢作品を代表する、爽快柔道漫画であり、歴代スポーツ漫画の中でも傑作の部類に入るでしょう。


 

4.『Happy!』/全15巻(完全版)

『YAWARA!』に続き、テニスを題材にしたスポーツ漫画。

兄の借金をテニスの賞金で返済しようとする海野幸が、竜ヶ崎蝶子を初め様々な人々の妨害やバッシングを受けながらも奮闘していく物語。

『YAWARA!』が観る人から愛され、応援される主人公像だったのとは対照的に、『Happy!』は愛されず、ブーイングされながら精神的に成長していく主人公像となっていて、それが理由か、浦沢作品の中でもあまり売れていない部類に入る作品となってしまっています。

普通に面白いんですけどね。今出したらもっと売れるんじゃないかとも思います。


 

5.『20世紀少年』/全11巻(完全版)

主人公が幼い頃描いた「よげんの書」が現実となり、日常に不可解な事件が頻発するようになった世界で、主人公の奮闘を描いた本格科学冒険漫画。

序盤〜中盤の謎が謎を呼ぶ展開、物語の鍵を握る”ともだち“をはじめ出てくるキャラの不気味さと不可思議さ、それを無理なくまとめ上げるキャラの描き分けと深堀。本当に終盤以外は文句の付けようがない神漫画です。

それだけに、、ラストが惜しい!なんとかならなかったのだろうか、と悔しさすら覚える。それもこれも全て、中盤までが神漫画過ぎるからでしょう。

一応、完結編という位置付けの『21世紀少年』も合わせてどうぞ⇩


 

6.『PLUTO』/全8巻

手塚治虫の『鉄腕アトム』に登場する「地上最大のロボット」の回を原作とし、浦沢流のアレンジを加えたSF漫画。

なんでも作者が生まれて初めて漫画で感動したのがこの回で、リメイクをするため手塚治虫の実の息子に直談判に行ったとか、、漫画の内容だけでなくリメイクが生まれるまでの過程もスケールが大きすぎますね。

原作では脇役の刑事ゲジヒトを主人公に据えたり、キャラデザを変えたりとしっかりと浦沢オリジナルの要素も出してきており、良作に仕上がっています。


 

7.『あさドラ』/連載中

『20世紀少年』以来11年ぶりとなる新連載が2018年より「週刊スピリッツ」で連載中。東京オリンピック前の名古屋を舞台に、一人の少女”浅田アサ”の幼少期を追うところから物語が始まります。

前述した『YAWARA』や『Happy!』など、女性を主人公とした作品はいくつかあり、何かを成した女性の生涯を追っていくのか、と思いきや浦沢直樹節が徐々に顔を覗かせてきます。

『MONSTER』のような得体の知れない不気味さ、『20世紀少年』のような風呂敷の広さ、とにもかくにも今後の展開が楽しみです。


 

8.『BILLY BAT』/全20巻

時は第二次世界大戦後、ある漫画家に起こった些細な事件をきっかけに歴史の闇に踏み込んだ壮大なミステリーが始まっていきます。

これも手塚治虫の影響を受けていること間違いなしの作品。実在する人物や史実の描きっぷりは見事だし、やはり中盤にかけての展開力は素晴らしいという他ないです。


 

終わりに

浦沢直樹といえば『MONSTER』や『20世紀少年』のようなサスペンス漫画が有名ですが、それだけではないということがお判りいただけたかと思います。

浦沢直樹を知っている人も知らない人も、まだ読んだことがない作品がありましたら、是非手に取っていただけたら幸いです。

 

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