アメトーーク!でも大反響、ヤングマガジンのおすすめ漫画20作品を紹介する!

2022.3.10(木)、バラエティ番組「アメトーーク!」で”ヤングマガジン芸人”が放送され、人気芸人さんたちによってヤングマガジン愛が語られたり、作品が紹介されたりしました。

この記事では、私の独断と偏見でヤングマガジンのおすすめ漫画20作品を紹介していきます。

各芸人さんのイチオシ作品も含まれておりますので、是非最後までご覧ください。

 

「週刊ヤングマガジン」のおすすめ作品を紹介する

アメトーーク!」でイチオシ作品として紹介された作品は、タイトル下に誰から紹介されたかを記載しておりますので、参考にしてみてください。

1.『賭博黙示録カイジ』/完結:13巻

上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。

スリリングな心理戦や、土壇場で見せる起死回生のひらめき。命を賭けた唯一無二にして史上最高のギャンブル漫画。
「限定ジャンケン」や「Eカード」をはじめ、既存の枠にとらわれない数々のオリジナルギャンブルが最大の特徴だが、最後は必ず勝つ、の一辺倒な展開では無いのもこの作品の良さである。
『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』と、章ごとにタイトルを変え続編として現在も連載が続いている。以下記事にまとめているので順番通りに読んでほしい。


 

2.『ファブル』/連載中(※) ★ケンドーコバヤシさん推薦★

“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる──。殺しのプロとして“一般人”になりきれ! 野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。『ナニワトモアレ』&『なにわ友あれ』の南勝久、銃撃最新作!!!

伝説的な強さを誇る殺し屋佐藤が、大阪で一般人としての生活を試みるコメディ漫画。
殺し屋家業のシリアスなシーンを描いたハードボイルドな側面と、彼らの日常を描いたユーモアたっぷりな側面と、対照的な2面性を持つ作品。
こういった作品はどちらも中途半端になり作品の売りが不明瞭になってしまいがちだが、この作品はどちらの側面もクオリティが高く、しかもメリハリが効いているので飽きることなく読める。
(※)第1部は2019年に完結、第2部『ザ・ファブル The second contact』が2021年7月から連載再開している。


 

3.『頭文字D』/完結:48巻

群馬県の県立高校に通う拓海(たくみ)は車についての知識なんてほとんどない普通のとうふ屋の息子。ある日、拓海は親友の樹(イツキ)と共に、バイト先の先輩である池谷(いけたに)の走り屋チーム・秋名スピードスターズの走りを見に行くことに……。するとそこに赤城最速といわれる高橋兄弟が率いるチーム・赤城レッドサンズが現れ、秋名スピードスターズに挑戦を申し込んできた!! 地元で負けるわけにはいかないと燃える池谷だったが……!?

北関東の峠を舞台に、若き走り屋たちを描いたレース漫画。サーキットとは違い公道にしか無いロマンを追い求める若者たちがたまらなくかっこいい。
トヨタのハチロクやトレノをはじめ、昭和終期〜平成初期のドライバーたちを魅了した車種に懐かしさを感じる人も多いだろう。
どことなく昭和を感じる絵柄も、特に序盤は決して上手いとは言えないが味があって良い。
直接の続編では無いが、主人公の藤原拓海も登場するスピンオフ的な位置付けの『MFゴースト』が現在連載中。


 

4.『AKIRA』/完結:6巻

第3次世界大戦から38年、世界は新たな繁栄をむかえつつあった――。ネオ東京を舞台に繰り広げられる本格SFアクションコミックの金字塔!

第三次世界大戦後の架空の日本(東京)を舞台に、超能力に目覚める少年たちを描いたSF漫画。ヤングマガジン創成期を代表する作品でもある。
巨匠大友克洋の代表作の一つで、何十年経とうと設定、キャラデザイン、背景を含めた作画、全てがハイレベルで古臭さなど微塵も感じられない。
一巻ごとに軸となる登場人物が入れ替わりながらも、それぞれの関連性はしっかり説明がされているし、また巻ごとに起承転結も存在するため不自然な部分が無い。何度でも読み返せる作品。


 

5.『行け!稲中卓球部』/完結:13巻

オレたちゃ稲中卓球部、脳みそパカパカ、心ポロポロ、ボディはいつもピンピンピン、始まるよったら、始まるよ!

時代によってギャグ漫画のトレンドは入れ替わるが、そんな中昭和世代がこよなく愛するギャグ漫画がこの作品。
とにかく前野・井沢、田中の3バカの強すぎる個性が最大の特徴。中2の性に対する欲望がストレートに出て(出過ぎてて)下ネタ祭り状態だが、連載当時は女子ウケもよかったということで、その凄さがわかる。
もちろん今読んでも笑って楽しめる作品であることは間違いない、世代を問わず読んでほしいギャグ漫画である。


 

6.『みなみけ』/連載中

南さんちの3姉妹、その平凡な日常をまったりと。ハルカ、カナ、チアキ、小学生・中学生・高校生と取りそろえた、南家(みなみけ)の3姉妹が贈るワンダフルまったりショートストーリー。他愛もない日常の事件が、時に大きく、いつもは小さく発展していくサマをお楽しみください。

南家の三姉妹の日常を描いた4コマ漫画。とにかく姉妹たちの掛け合いがゆるく、面白い。
いわゆる「日常系」のジャンルにおける代表作の一つであり、ゆるく読めて楽しめるというツボをしっかりと抑えられているため、長期連載にもクオリティを維持できるのではないか。
アニメ版も非常に出来が良く、原作と同じくらい幅広い人気を集めている。


 

7.『BE―BOP―HIGHSCHOOL』/完結:48巻

バリバリリーゼント印、本格ツッパリコンビのヒロシ&トオルは、私立愛徳(あいとく)高校のやっかいモン。ケンカにはめっぽうツオイが、カアイイ女のコにはいつでも完敗! しかし、めげずに「日々コレ抗争」とばかり、ガンつけて闊歩(かっぽ)する二人なのだ。ハンパじゃないゼ、これが元祖ツッパリ漫画!!

連載期間20年間、累計発行部数は4000万部超え。名実共にヤンキー漫画の最高傑作の一つ。
主人公のヒロシとトオルは、めちゃめちゃ喧嘩が強いわけでも、めちゃめちゃかっこいいわけでもない。留年してるし女にはモテない、ただそれも含めて当時のヤンキーの実態を追求している点が読者に受けるのだと思う。
仲村トオル・清水宏次朗による映画版をはじめ、テレビドラマやVシネマなどでこれまで何度も映像化されている。


 

8.『柔道部物語』/完結:11巻

俺は三五十五(さんご・じゅうご)。高校に入学したばかりで何も知らない俺は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入ることにした。ところが、入部したとたん、先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!!

高校入学を機に、ふとしたきっかけで柔道部へ仮入部した主人公の三五十五が日本一を目指す、王道スポーツ漫画。
著者自身が柔道経験者ということもあり、現実の柔道に沿った詳細な描写が特徴。全日本をはじめ柔道経験者の中でもトップ層までファンが多いことで知られている。
本作品の完結から30年以上がたったが、現在はイブニングで『JJM 女子柔道部物語』を連載中である。


 

9.『攻殻機動隊』/完結

西暦2029年。通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。しかし国家や民族、そして犯罪は依然として存在していた。より複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された特殊部隊……公安9課に所属するその組織の名は、攻殻機動隊と呼ばれた。

アニメに映画に、メディアミックス化され知らないものはいないほど有名な作品だが、原作の漫画を読んだことがない人は意外にも多い。
前述の『AKIRA』とともに、ヤンマガどころか日本のSF漫画史を語る上では欠かせない作品である。
今更内容を語る必要は無いと思うが、スピンオフ等も含めると順番が多少厄介。最低限上記の『GHOST IN THE SHELL』に加え、『STAND ALONE COMPLEX』、『ARISE』を読んでおくべき。


 

10.『バジリスク~甲賀忍法帖~』/完結:5巻

江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀と伊賀という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた。そして――!

山田風太郎の代表作『甲賀忍法帖』を原作としたバトル漫画。江戸時代を舞台に、甲賀卍谷と伊賀鍔隠れに潜む忍者一族が、徳川家康の命より死闘を繰り広げる。
原作の面白さは説明の必要がないくらいだろう。オリジナリティのある忍術に加えて、チーム戦というバトルものの礎を作った名作であり、また悲哀の物語という点でも一級品である。
本作品はそれを高い画力で再現している点だけでなく、わずか5巻という短さで完結にまとめている点でも素晴らしい。
著者は他にも山田風太郎原作小説を漫画化しているので、是非他作品も読んでみてほしい。


 

11.『砂の栄冠』/完結:25巻 ★ムーディー勝山さん推薦★

「ドラゴン桜」の鬼才が久々に描く、涙と汗の高校野球ドラマ!
埼玉県西部、樫野市にある県立樫野高校では、学校創立100年の記念イヤーに野球部が夏の選手権・決勝戦にコマを進め、まさに甲子園まであと一歩! ナインも生徒も教師もOBも栄冠へ一丸となっていた・・・・!

ドラゴン桜』で一躍有名になった三田紀房による野球漫画。
経済や教育といったジャンルでの作品が印象深いが、実は本人曰く野球漫画が得意だというから驚きである。
ただそこはさすが三田紀房と言ったところで、純粋なスポ根漫画ではなく、1000万円を使って甲子園出場を目指す、という一風変わった設定となっている。
設定だけでなく1000万円の使用用途や隠し方など、発想がとにかく面白く飽きがこない。
これほど文字の多い野球漫画も珍しいが、王道スポーツ漫画にはない良さを楽しめる作品。


 

12.『新宿スワン』/完結:38巻

スカウト会社“バースト”の見習い社員となった白鳥(しらとり)タツヒコ、19歳。街角でギャルに声かけて、お水のシゴトを斡旋(あっせん)し、紹介料でメシを食う。そんな歌舞伎町ディープビジネスの世界に飛び込んだ彼を待っていたのは、何よりもカネがモノをいう弱肉強食の掟だった……!! 日本最大の繁華街の雑踏に立ち、覗き込んだ裏社会のリアル。歌舞伎町のスカウトほどサイテーで最高な商売はない!!

新宿歌舞伎町の繁華街を舞台に、主人公の見習いスカウトマンが一人前に成長する姿を追った漫画。
実在したスカウト会社と作者自身の体験談などをベースにしており、作品を通して歌舞伎町や”スカウト“の実態を描き出している。
歌舞伎町のスカウト、という裏社会の設定も胸躍るが、コメディ満載の主人公のムーブと緊張感溢れるシリアスな局面の”緊張と緩和”が素晴らしい。ドラマ・実写映画にもなった人気作品。


 

13.『パリピ孔明』/連載中 ★磁石 永沢さん推薦★

五丈原の戦いで死期を迎えた名軍師・諸葛亮孔明は、若い肉体に戻り、現代日本へと転生した! 渋谷のパリピ達に誘われ、たどり着いたのはダンスミュージックが鳴り響くチャラめなクラブ。そこでシンガーを目指す月見英子と出逢い、孔明の二度目の人生が幕を開けた! 三国志時代、天下泰平のために生きた彼は、なんの為に生きるのか--!!

三国時代の天才軍師・諸葛亮孔明が現代日本に転生したら。この設定だけでユニークさに溢れているが、更に渋谷のクラブに登場させてパリピと化すというのだから、もう読むしかない。
実態はクラブで歌うヒロイン英子を、軍師の知恵を駆使してプロデュースするということでパリピ全開というわけではない。
流行りの異世界転生をうまく生かした設定、キャッチーなタイトル、主人公は人気キャラの孔明、とくれば人気が出るのも頷ける。
発表当初は「コミックDAYS」で連載されており、2021年52号からヤングマガジンで連載されている移籍組である。


 

14.『彼岸島』/完結:33巻(※)

吸血鬼が棲む孤島、彼岸島(ひがんじま)――。踏み入れたら最後、再び生きて還ることはない……。大学に合格したばかりの宮本明(みやもと・あきら)の兄は、2年前に行方不明となっていた。実は彼は彼岸島へ連れ去られ、現在一人で身を隠し生活していたのだ。そんなある日、明の前に現れた謎の美女。彼女は行方不明の兄の免許証を持っていた。それは恐るべき島への誘い。そして……忌まわしき悪夢の幕が上がる――。戦慄(せんりつ)の吸血鬼サバイバルホラー!!

行方不明となった兄を探し、人知れず生息する吸血鬼の島へと渡る明(アキラ)とその仲間たちの戦いを描いたサスペンスホラー。
画力は決して高くないが、それを補って余りある強烈な吸血鬼たちのグロテスクさが一番の特徴。終盤がやや蛇足の感は否めないが、中盤までは特に、死への恐怖に晒されながら奮闘する主人公たちのスリル満点な冒険譚として、夢中になれるほどのストーリー展開となっている。
(※)『彼岸島 最後の47日間』および『彼岸島 48日後…』が続編として連載されている。


 

15.『満州アヘンスクワッド』/連載中

「満州で一番軽いものは、人の命だ」時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

第二次世界大戦前の満州を舞台に、関東軍の兵士が阿片(アヘン)の密造に手を染める姿を描いたサスペンス漫画。
最小限の史実をベースに膨らませたオリジナリティ溢れるストーリ展開は先が読めず、序盤からドキドキワクワクしっ放し。連載作品の中では最も行く末が気になる漫画と言えるだろう。
発表当初は「コミックDAYS」で連載されており(ヤンマガは2021年43号から)、前述の『パリピ孔明』と同じく移籍組である。


 

16.『1日外出録ハンチョウ』/連載中 ★サバンナ 高橋さん推薦★

地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ第1巻‥!

上述したカイジシリーズのスピンオフ作品の1つ、主人公は『賭博破戒録カイジ』に登場した、帝愛グループの地下労働施設でE班班長を務める大槻である。
原作のカイジシリーズでは悪役として登場するのだが、原作では見れないおちゃめでゆるい雰囲気を知ることが出来たり、原作でも鍵となる「1日外出券」を思いもよらない使い方をしたりと、ギャンブル漫画とは程遠いがそのギャップがたまらない。
あくまで「カイジシリーズ」を読んでいることが前提ではあるが、良い意味で”軽く”読める作品である。


 

17.『親愛なる僕に殺意を込めて』/完結:11巻

「人生は楽しんだもん勝ち」がモットーの大学生・浦島エイジ。だが彼は、人には言えない“過酷な運命”を背負っていた。その現実と向き合った時、彼は惨劇に巻き込まれていく―――。

連続殺人犯の父をもつ主人公が、あるきっかけで自らが多重人格であることに気づき、2人目の自分が関係していると思われる事件に巻き込まれていく、というサスペンス漫画
物語上は表の主人公の姿しか登場せず、二重人格の”裏の顔”に関しては、一切描写されない。
表の顔が周辺人物の証言などから記憶を補完していくのと同様に読者も想像を働かせる点がポイント。設定を上手く生かした展開だと思う。


 

18.『監獄学園』/完結:28巻 ★バカリズムさん推薦★

東京都郊外にある私立八光(はちみつ)学園は由緒正しい全寮制の女子高・・・・だった。本年度から理事長交代によって教育方針が変わり、男子が入学することになったのだが、入ってきたのは主人公の藤野清志他、たったの5人。女子1000人に対して圧倒的少数の男子どもを待ち受けるのは、はたして天国か地獄か。男共の下心がうずきまくる仰天ハイスクールコメディ始業!!

元は生徒数1000人の女子校、共学になった初年度入学した男子生徒はたった5人。圧倒的ハーレム状況で虐げられる男子の学園生活を描いた作品。
主軸は最高にエロく最高にくだらないコメディ漫画でありながら、傍で主人公とヒロインの純愛の行方を追うストーリー展開が存在するギャップが凄まじく、読んでいてクセになる。
画力の高さを生かした脇役たちとの破廉恥なやり取りはとにかく素晴らしく、ストーリーは二の次にしてもページをめくる手が止まらない。


 

19.『ドラゴンヘッド』/完結:10巻

20世紀最後に放たれた、恐怖の大巨編「世紀末サバイバル」!! 修学旅行帰りの新幹線は、突然のトンネル落盤事故によってすべての光を失った……!! 闇につつまれ、血みどろになった凄惨な“墓所”。生存者はテル、アコ、ノブオ、3名のみ。ほか全員、即死……。酸素も食料も出口すらも断たれた少年たちは、次第に壊れゆく「心」と闘いながら、動きはじめる。たったひとつの“希望”――「東京に、家族のもとに帰ること」を、生き延びるための支えとして……!!!!

修学旅行の帰り道、突如起こった事故によってトンネル内に取り残された青木テルと瀬戸アコ。未曾有の災害に絶望しながらも、一縷の望みをかけ家族のいる街を目指す。
危機に直面した人間の心理状態を、登場人物の表情にうまく表現できている。決して画力が高いとは言えないが、作品を通して不気味な雰囲気や恐怖を醸し出すことに成功している。
ストーリー展開も中盤までは素晴らしいの一言。事故の元は序盤〜中盤で容易に推測可能であるが、謎が解き明かされていく終盤は所々突っ込みどころが生まれてしまうが、この濃度で10巻という長さがちょうど良い。


 

20.『税金で買った本』/連載中 ★麒麟 川島さん推薦★

小学生ぶりに図書館に訪れたヤンキーな石平くん。その図書館で働く早瀬丸さんと白井くんに10年前借りた本を返却していないことを指摘される。その指摘をきっかけに図書館に通うようになるどころか働くことになる石平くんの図書館お仕事漫画。

図書館で働く司書を題材にして、図書館のルールや仕組みなどの内部事情を紹介してくれる作品。
設定やテーマが他にないユニークなものであり、かつ日常系としてゆるく読める良さもある。
「ヤングマガジン」連載の青年漫画ではあるが、小さい子にも読んでほしい、学びの多い漫画である


 

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