モンキーターンといえば競艇を題材にした河合克敏先生の名作ですが、モンキーターン以外の作品は知られていないことが良くあります。
実はモンキーターンを含め長期連載は3回行っている河合先生ですが、その3作がどれもめちゃめちゃ面白い!
ということで、ここでは河合克敏作品をまとめてみることにします。
河合先生の作品は大半が「週間少年サンデー」に連載されていました。サンデーのおすすめ作品をまとめた記事でも扱っておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
漫画家「河合克敏」先生とは
「河合克敏」とは、静岡県出身の漫画家である。代表作は『帯をギュッとね!』『モンキーターン』『とめはねっ!』。
代表作が3作ほど書いてありますが、これ連載作品全部です。今回紹介するのもこの3作!
では、早速中身に入ってみます。
「河合克敏」作品一覧
1.『帯をギュッとね!』(全30巻)
まずは河合先生初の連載作品となった『帯をギュッとね!』。タイトルからわかるように柔道漫画です。
今読み返すと序盤はちょっと作画が粗めですね。
内容も最初はおちゃらけか?と思うけど、本格的に柔道やりだすくらいから絵も安定してきて一気に面白くなります。
主人公だけでなくチームメイトやヒロイン、ライバルとそれぞれにキャラが立っているから展開がスッと頭に入ってくるんですよね。
さらっと読めるんだけど、要所ではスポーツ漫画らしくしっかり熱くさせる場面もある。柔道を題材にした「爽やか青春スポーツ漫画」としてはピカイチだと思っています。
2.『モンキーターン』(全30巻)
競艇というギャンブル(モーターボート競技)を題材にしながら、アニメ化もされた超人気作品。
主人公がひょんなことから競艇選手を目指すこととなり、そこから一流の選手になるまでの過程を描く漫画ですが、、
まず一つ目にマイナー競技である競艇の描き方が上手い。単にハンドルさばきが上手いだけじゃ勝てない、スタートやターンといった運転技術やモーター・プロペラの整備・加工技術、さらには少しでもスピードを出すために減量までする。レースに勝つために色んな要素を一つずつ磨き上げていく過程が丁寧に描かれています。,/p>
二つ目は河合作品に共通した魅力だと思いますが「青春」要素。研修所同期の仲間たちとの絆。ヒロインの澄と裏ヒロイン?の青島を始め女の子とのやりとり。(女の子みんな可愛いです)デビュー作の「帯をギュッとね!」より更に青春要素が詰まっている気がします。
三つ目はスポーツ漫画としての進め方。これは私の好きな漫画に共通した特徴ですが、①主人公が最初から強くない、②いきなり途中で強くなったりせず、失敗や敗北を積み重ねて一つずつレベルアップしていく、③サブキャラにも光が当たる瞬間がある、の三要素が全て織り込まれています。
3.『とめはねっ! 鈴里高校書道部』(全14巻)
3作目は2015年前まで連載されていた「とめはねっ」。書道部の名の通り書道が題材の漫画です。
2010年にはNHKでドラマ化もされています。主演は池松壮亮さんです。
柔道→競艇→書道と、描く前から全てに精通しているわけではないと思うので、きっと凄い努力して取材しているんだろうな、と思います。
帰国子女の主人公と柔道強くて字が下手なヒロイン。一見書道とは無縁な二人が廃部寸前の書道部に入部して書道を学んでいく、というストーリー。
部活は運動部だけじゃない、文化部にだってこんなにも熱い青春があるんだ!と気づかせてくれる作品です。
青春だけじゃない。「書」とはこんなにも奥深いものか、という気づきも得られる。正直序盤は解説とか斜め読みしちゃってたんだけど、割と後悔するのでちゃんと読んだほうがいいです。
過去2作の約半分、単行本にして14冊だけど、河合先生らしさが詰まった魅力ある作品です。
終わりに
紹介した連載3作品はどれも手元に置いておきたくなる面白さです。何回読み返しても感動できます。
また全ての作品が完結していますので、一気読みにもおすすめです。
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