「週刊ヤングジャンプ」歴代のおすすめ30作品をまとめてランキングで紹介する

 

過去に当ブログでは、少年漫画誌の作品を「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」とまとめてきました。

いよいよ青年雑誌にも拡張してみよう、ということで今回は「週刊ヤングジャンプ」です。

「少年ジャンプ」の兄貴分、というより個人的には年の離れた従兄弟感のあるヤングジャンプですが、これまでに様々な名作が掲載されています。

今回は連載中・完結の作品をひっくるめて、全30作品を一挙ランキングで紹介していきます。

 

「週刊ヤングジャンプ」の名作をランキングで紹介する

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1.『キングダム』/原泰久(連載中)

春秋戦国時代の中国大陸を舞台に、後の秦国始皇帝政と、それを支える大将軍の成長を描いた物語。
メインテーマは下僕の信が将軍を目指すという王道バトル漫画でありながら、史実をベースとしつつ独自の展開や登場人物もいるため、史実を知っていても知らなくても楽しめる内容となっています。
更には武将同士の迫力ある戦闘シーンや軍師たちによる緻密な戦略、そして王宮内の勢力争いまで焦点を当てた歴史大作。
幅広い世代から支持されており、他の歴史漫画の追従を許さない、頭一つも二つも飛び抜けた作品。名実ともにヤングジャンプの看板漫画です。


 

2.『ゴールデンカムイ』/野田サトル(連載中)

明治時代の北海道を舞台に、日露戦争の生き残りである元軍人が、隠された金塊を求めて旅をするサバイバルバトル漫画です
主人公とともに旅をするアイヌの少女を中心に、当時の時代背景やアイヌの風習・食文化が幅広く紹介されており、歴史漫画やグルメ漫画としても高評価を得ている作品です。
主人公を含めて登場人物のサイコっぷりにも注目で、戦闘シーンやシリアスシーンの合間に挟まる狂人的な発言や白石いじりなどのコミカルな部分まで中身が濃く、完成度の高い作品となっています。


 

3.『GANTZ』/奥浩哉(完結)

死んだはずの人間たちがとある部屋に集められ、ガンツという謎の球体から来る指令に従い異星人と戦いを始める、というSF漫画です。
GANTZという世界観、CGを駆使したキャラデザや戦闘シーン、謎が謎を呼ぶ展開と、中盤までは本当に素晴らしい作品。
確かに終盤はグダっとした展開のため評価は分かれますが、それこそ大阪編までなら歴代屈指のSF漫画と言えるはずです。


 

4.『リアル』/井上雄彦(連載中)

ご存知、『スラムダンク』作者井上雄彦氏による、車椅子バスケットを題材にしたスポーツ漫画。
競技そのものを描くというよりはむしろ障害や難病に向き合う人々や彼らを支える周りの人々の苦悩などが、リアル過ぎるほどシビアに描かれています。
それでいて車椅子バスケットの競技熱を煽り立てる試合描写はさすが『スラムダンク』の作者としか言いようがありません。
野宮と戸川、そして高橋。三者三様の人生が三歩進んで二歩下がるを繰り返しながら、やがて一つの線になっていくのだと思うと胸が躍ります。


 

5.『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』/赤坂アカ(連載中)

ヤングジャンプの看板漫画の一つで、超人気ギャグ漫画。エリート校の生徒会長と副会長が、「いかに相手に告らせるか」を競い合う学園ラブコメディで、秀才の主人公とヒロインが繰り広げる無駄な心理戦がたまらなくくだらなくて面白い。
頭脳戦と言えるのは序盤だけで、結構くだらない展開が続く。ただメインの2人だけでなく、書記や会計などその他生徒会メンバーもキャラ立ちまくり。
ラブ:コメ=1:9くらいだけど、たまにあるシリアス展開も良いアクセントになっています。


 

6.『九龍ジェネリックロマンス』/眉月じゅん(連載中)

香港は九龍の街を舞台にした大人の恋愛漫画、かと思いきや1巻の最後で度肝を抜かれます。
1巻は作品の導入部にしか過ぎず、そこから思いもよらない展開が待ち受けているのです。
作中に点在する伏線やタイトルに込められた意味などの展開でもそうですが、ノスタルジックな町並みや主人公の色気など魅せる描写が多いのが特徴です。この辺はさすが『恋は雨上がりのように』の作者ならではの筆使いだと思います。


 

7.『東京喰種』/石田スイ(完結)

人の姿でありながら人肉を喰らうグール(喰種)と人間とのバトルを描いたダークファンタジー。
グロテスクな描写が非常に多いですが、魅力的なキャラやスリリングな展開が女性にも受け、大ヒットした漫画です。
続編にあたる『東京喰種トーキョーグール:re』も含めて完結済みとなっています。


 

8.『推しの子』/赤坂アカ,横槍メンゴ(連載中)

ある産婦人科医が主人公、推しのアイドルが妊娠し主人公の営む病院にお忍びでやってくるところから物語が始まります。
主人公とヒロインのラブコメディかと思いきや、そこから怒涛のストーリーが展開されていきます。
転生というファンタジー的設定ながら、先の読めない展開やキャラクターの魅力、そして随所に散りばめられたギャグが効いていて、全く飽きることなく読み進めることができます。


 

9.『嘘喰い』/迫稔雄(完結)

ギャンブルと言えば頭脳戦、そんな常識を覆すギャンブル×バトル漫画。
このジャンルにしてはアクションシーンが非常に多く、グロテスクな描写も多いのが特徴です。
オリジナル性の高いギャンブルに加えミスリードからのどんでん返しがクセになり、一気読みしたくなる作品となっています。


 

10.『テラフォーマーズ』/橘賢一,貴家悠(連載中)

火星移住計画の中で人型に進化したゴキブリと、これを駆除しようとする人間の戦いを描いた、これぞヤングジャンプという少し王道から外れたバトル漫画。
その唯一無二のフォルムに加えて元々のイメージの悪さから、ともするとただゴキブリがきもいだけの漫画と受け取られがちですが、決してそんなことはありません。
知能戦や能力戦と幅広いバトルシーンや人間同士のぶつかり合い、先が見えない展開にドキドキが止まらない漫画です。


 

11.『LIAR GAME』/甲斐谷忍(完結)

天才詐欺師と普通の女子大生が、騙し合いのライアーゲームに巻き込まれてしまうという、ギャンブル漫画です。
その名の通り、いかに嘘をついて相手を騙せるか、にフォーカスされており、手に汗握る心理戦が展開されるのが特徴です。
戸田恵梨香×松田翔太でドラマ化され大きな話題を呼びましたが、原作は福永の性別が違います。是非こちらも読んでみてください。


 

12.『銀河英雄伝説』/藤崎竜,田中芳樹(連載中)

かの有名な同名小説を「封神演義」の藤崎竜先生がリメイク。アニメや道原版コミックなど数々のリメイク作品がありますが、キャラクターの解釈や設定を掘り下げていることでまた違った『銀英伝』を楽しむことができます。
もちろんストーリーは申し分ないので、違いを楽しむ意味で原作と漫画とどちらも読むことをおすすめします。


 

13.『華麗なる食卓』/ふなつ一輝(完結)

グルメ漫画の王道、料理バトルも面白いがカレーを題材に49巻も描けるのがそもそもすごいです。
食材や調理の説明も丁寧で絵も綺麗で、料理バトルの合間のラブコメ展開にも癒される、古き良き作品です。


 

14.『ONE OUTS』/甲斐谷忍(完結)

知る人ぞ知る玄人好みの野球(ギャンブル?)漫画で、作者は『ライアーゲーム』でお馴染みの甲斐谷忍氏です。
1アウトごとに5000万円1失点ごとに-5000万円という現実では考えられない契約で賭け野球からプロ入りした主人公、渡久地東亜の知略を尽くしたプロ野球界での奮闘を描いています。
悪魔のごとき頭脳で、ある時は相手の心理を逆手にとり、ある時はルールブックの隙間を突き、試合に勝ちまくっていきます。
まさに作者をして「野球版アカギ」と言わしめる、野球漫画だかギャンブル漫画だかよくわからない漫画です。


 

15.『ハチワンダイバー』/柴田ヨクサル(完結)

プロになれず燻っていた元奨励会の主人公が、賭け将棋の世界に身を投じていく物語です。
アキバの受け師」ことメイド姿の女性棋士など、魅力あるキャラ(真剣師)が多数登場します。
将棋のルールはある程度分かった方が楽しめるかもしれません。


 

16.『リクドウ』/松原利光(完結)

悲しき幼少時代を過ごした主人公が、あるきっかけでボクシングの道を志す物語。
導入部分から始まり、その後の展開も青年漫画ならではの重苦しいものが多いです。
裏社会の闇も交えた、王道ではないけれど新感覚のボクシング漫画です。


 

17.『ZETMAN』/桂正和(完結)

科学技術の発達した近未来が舞台のSF漫画。変態ヒーローものと言ってもいいかもしれない。
桂先生ならではの安定した作画と、スリリングな展開(中盤まで)が本当に惜しい。終盤のグダグダさえなければもう少し上位に食い込んでた作品です。


 

18.『まくむすび』/保谷伸(連載中)

創作に熱意を燃やす女子高生を主人公にした、高校演劇を題材にした作品。
演劇部はいわゆる文科系だろうけど、熱意もあるしそれでいて爽やか。思いっきり少年漫画を読んでいるような感覚に襲われます。


 

19.『少年のアビス』/峰浪りょう(連載中)

地方の田舎町で暮らす少年が、アイドルとの出会いを機に「墜ちて」いく物語。
登場人物が皆秘密や悩みなどの”“を抱えており、それが出会いをきっかけに表面化していく様はとても怖いですが、読み応えがあります。
ワールドエンド・ボーイミーツガールとは言い得て妙。このダークっぷりはこの先の展開でも続くのか、それとも希望があるのか、今後が気になります。


 

20.『可愛そうにね、元気くん』/古宮海(連載中)

異常な性癖を持つ男子高校生と、彼を取り巻く2人の女子たちの日常?物語。
2人の女子の、なんとなくこんなキャラなのかな?という想像があっという間に裏切られて、そこからページをめくる手が止まらなくなります。引き込み方が半端ないです。


 

21.『サラリーマン金太郎』/本宮ひろ志(完結)

サラリーマンになるために漁師をやめ、上京してきた”矢島金太郎“の破天荒な人生を描いた物語。
社会の枠に収まらない、男気ある金太郎の行動は爽快感があり、スカッとした読後感を味わえるでしょう。


 

22.『ホットマン』/きたがわ翔(完結)

女優を母親に持つ異父兄弟たちの絆や成長を描いたハートフルストーリー。
一つ屋根の下的な心温まるホームドラマで、反町隆史主演でドラマ化もされた作品。


 

23.『サムライソルジャー』/山本隆一郎(完結)

渋谷の街を舞台に、喧嘩に明け暮れる不良(ガキ)たちを描いたヤンキー漫画。
まっすぐなヤンキーを描いた点ではクローズに似てるけど、麻薬やヤクザを絡めた謎の要素が少しあるのが違いでしょうか。


 

24.『孔雀王』/荻野真(完結)

化け物を退治する退魔師孔雀が、闇の密法集団と戦う宗教要素を多分に含んだバトル漫画。
単行本で17巻だが、その後「退魔聖伝」→「曲神紀」→「ライジング」→「-戦国転生-」とシリーズは続いていきます。


 

25.『予告犯』/筒井哲也(完結)

警視庁新設のサイバー犯罪対策課と、ネット上で犯罪予告を繰り返す新聞男との対決を描いたクライムサスペンス。
正確には『ジャンプ改』という月刊誌で連載されていました。連載開始当時はヤングジャンプの増刊号という位置づけだったので、ランキング入りさせています。


 

26.『TOUGH -タフ-』/猿渡哲也(完結)

最強の古武術灘神影流の継承者である主人公:宮沢熹一が武術家らと戦いを繰り広げる格闘漫画。
戦う中で、ボクシングや空手、柔道といったメジャーなものからムエタイ、柔術などマイナーなものまで、あらゆる格闘技に触れる総合格闘技漫画と言えるでしょう。


 

27.『SIDOOH -士道-』/高橋ツトム(完結)

幕末のニッポンを舞台に、武士道を貫きながら力強く生きる兄弟を描いた物語。
バガボンドのように、筆書きのようなタッチの絵が時代背景にあっていて良い。実在の偉人たちも出てくるが、後半はそれらの人物がメインになってしまうのが少し残念。


 

28.『夜王』/井上紀良,倉科遼(完結)

北海道出身の若者を主人公に、新宿・歌舞伎町を舞台としたホストたちの物語。
情に熱かったりと、ホストのイメージにはない内面も出ていて面白い。ホスト内の話だけでなく、恋愛や友情といった要素も含まれています。


 

29.『孤高の人』/坂本眞一,新田次郎(完結)

あるきっかけからクライミングに興味を持つ主人公を描いた登山の物語。
新田次郎先生の同名小説が原作、ですが結構大胆なオリジナル展開があり。賛否分かれるところです。


 

30.『スナックバス江』/フォビドゥン澁川(連載中)

北海道の大繁華街すすきの、から数駅隣にある北24条にある場末のスナックを舞台に、ママとチーママと常連さんの掛け合いが展開されるギャグ漫画。
特別面白くもないけど、つまらなくもない。ジャンプでいうジャガーさん的な存在で、ヤンジャンの巻末にある『スナックバス江』を最後に読むとなんかホッとする。そんな漫画です。


 

終わりに

「週刊ヤングジャンプ」のおすすめ作品を紹介してきました。

今回の「ヤングジャンプまとめ」以外にも、様々な切り口でおすすめ漫画を紹介しております。

 

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