おすすめ少年漫画を雑誌別に紹介していく企画、第3弾の今回は少年サンデーのおすすめ作品を紹介していきます。
年代別やらジャンル別やら色々まとめてきましたが、今回は純粋に私が面白いと思う順番で紹介していきたいなと思います。
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- 週刊少年サンデーのおすすめ漫画を厳選紹介する
- 1.『モンキーターン』(完結:30巻)
- 2.『名探偵コナン』(連載中)
- 3.『タッチ』(完結:26巻)
- 4.『H2』(完結:34巻)
- 5.『金色のガッシュ!!』(完結:33巻)
- 6.『MAJOR』(完結:78巻)
- 7.『うしおととら』(完結:33巻)
- 8.『ARMS』(完結:22巻)
- 9.『BE BLUES!〜青になれ〜』(連載中)
- 10.『からかい上手の高木さん』(連載中)
- 11.『結界師』(完結:35巻)
- 12.『銀の匙 Silver Spoon』(完結:15巻)
- 13.『最強!都立あおい坂高校野球部』(完結:26巻)
- 14.『今日から俺は!!』(完結:38巻)
- 15.『烈火の炎』(完結:33巻)
- 16.『葬送のフリーレン』(連載中)
- 17.『史上最強の弟子ケンイチ』(完結:61巻)
- 18.『帯をギュッとね!』(完結:30巻)
- 19.『からくりサーカス』(完結:43巻)
- 20.『ファンタジスタ』(完結:25巻)
- 21.『らんま1/2』(完結:38巻)
- 22.『YAIBA』(完結:24巻)
- 23.『今際の国のアリス』(完結:18巻)
- 24.『うえきの法則』(完結:16巻)
- 25.『だがしかし』(完結:11巻)
- 26.『古見さんは、コミュ症です。』(連載中)
- 27.『天使な小生意気』(完結:20巻)
- 28.『犬夜叉』(完結:56巻)
- 29.『マギ』(完結:37巻)
- 30.『機動警察パトレイバー』(完結:22巻)
- 31.『め組の大吾』(完結:20巻)
- 32.『ワイルドライフ』(完結:27巻)
- 33.『魔王 JUVENILE REMIX』(完結:10巻)
- 34.『焼きたて!!ジャぱん』(完結:26巻)
- 35.『ダレン・シャン』(完結:12巻)
- 終わりに
- その他の雑誌別おすすめ作品まとめ
週刊少年サンデーのおすすめ漫画を厳選紹介する
冒頭で述べたように、個人の主観ではありますが面白い・おすすめしたいと思う順番で紹介していきます。
1.『モンキーターン』(完結:30巻)
波多野憲二はちょっとそそっかしいが、負けん気の強い度胸のある17歳。幼いころからの夢であるプロ野球選手になることを断念した憲二の今の夢は、競艇選手になること。そのきっかけは担任教師・筒井の勧めで…!?ボートレーサーを目指し、本栖研修所の試験を受けた憲二。友情と闘争心の中で大きく育っていく若者を描いた、青春スポーツ漫画の傑作!!
競艇というマイナースポーツを題材にしたスポーツ漫画。
競艇選手を目指す若者たちの青春、競艇という競技の奥深さ、勝負の世界で戦う選手たちの厳しさや難しさなど、魅力がたっぷりと詰まっている。
全30巻、一度もダレることなく最後まで熱量を維持して読むことができる名作。
2.『名探偵コナン』(連載中)
ホームズに憧れる推理マニアの高校生。工藤新一がとある理由で小学生の体に!!小さな探偵が大活躍の奇想天外本格探偵アクション!
サンデーといえばコナン、コナンといえばサンデー。20年以上サンデーの看板を背負い続けている名作。
いつまでたっても小学1年生のままだけど、黒の組織が絡むとやはり面白い。
毎年のGWの風物詩といえばコナン映画、ということで劇場版も合わせて見るとより楽しめる。
3.『タッチ』(完結:26巻)
努力という言葉に縁のない兄・上杉達也と、何事にも一生懸命努力する弟・上杉和也。二人は、双子の兄弟。隣の喫茶店「南風」の一人娘・浅倉南とは幼なじみ。三人の「青春」から、目が離せない……!
ご存知あだち充の代表作。双子の上杉兄弟と、幼馴染の浅倉南の3人を軸にした、野球漫画であり恋愛漫画。
新田をはじめとしたライバルがひしめく地区予選の描写だけでこの熱量・ボリュームは感嘆に値する。
『H2』と合わせてあだち充の、そして日本の野球漫画の2トップと言っても過言ではない。
4.『H2』(完結:34巻)
ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。
『タッチ』と並ぶあだち充の代表作で、数あるあだち充作品の中でも青春要素、野球要素ともにトップと言える。
あえて『タッチ』と比較するのであれば、甲子園に入ってからが本番であることが違いだろうか。
ヒデオとの決戦を見据えながらも次々登場する全国の猛者と戦っていく過程は本当に胸が踊る。
もちろん脇役も良キャラ揃い。木根が涙するシーンは名シーン率100%。
5.『金色のガッシュ!!』(完結:33巻)
天才中学生・高嶺清麿のもとに、突然現れた謎の子供・ガッシュ。呪文によって不思議な能力を発揮する彼が、清麿と共に、次々と現れる敵と死闘を繰り広げる!
魔物の子ガッシュと、卓越した頭脳を持つ清麿が、千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに挑むバトル漫画。
いわゆる王道バトル漫画ではあるが、仲間との友情や魔物と人間の絆などが色濃く描かれており、感涙必至の名場面が数多く存在するのが特徴。
また独特の感性から生み出されるギャグもこの漫画を語る上では重要。バトルシーンの合間にエッジの効いたギャグがアクセントになっている。
6.『MAJOR』(完結:78巻)
父親のようなプロ野球選手になることを夢見て、日夜トレーニングに励む5歳の野球少年・吾郎!!友達の寿也君とリトルリーグに挑戦!?
主人公茂野吾郎のリトルリーグ時代に始まり、学生野球、プロ、そしてメジャーまでの野球人生全てを描いた作品。
吾郎の半生を綴った物語と言ってもよく、挫折を繰り返しながらもひたすらに野球を愛し、楽しんでプレイする姿は本当に熱い。
なお、現在吾郎の息子大吾を主人公とした『MAJOR 2nd』が連載中
7.『うしおととら』(完結:33巻)
蔵の中に、500年も閉じこめられていた妖怪。ヤツはその昔、人を食い、悪業の限りを尽くしていた。ひょんなことからヤツを解き放ったのが、蒼月潮(あおつきうしお)。うしおはヤツにとらと名づけた……。うしおととらの伝説が、いま、幕を開ける!
主人公の人間「うしお」と妖怪の「とら」。二人の出会いや深まる絆に軸をおきながら、たくさんの妖怪との戦いを描いたバトル漫画。
その他の登場人物も皆魅力的で、荒々しいタッチは最初とっつきにくい感があるけども、読まず嫌いとするのはあまりにももったいない。
ちなみに藤田和日郎(かずひろと読む)作品は他にいくつもサンデーで連載しており、『からくりサーカス』、『月光条例』、『双亡亭壊すべし』など名作揃い。
8.『ARMS』(完結:22巻)
高槻涼は進級したばかりの高校二年生。始業式のその日に現れた転校生・新宮隼人は奇妙な左腕を振りかざし、突然涼に襲いかかった。さらに、対峙する二人の前に、謎の男・爪(クロウ)が現れる。爪が涼の幼なじみ・カツミを傷つけようとしたまさにその時、涼の右腕が…!?その腕が掴むものは…神の未来か、悪魔の過去か…!!
身体の一部に兵器を埋め込まれた少年少女たちが陰謀に巻き込まれていくSFバトル物語。
兵器の核はナノマシンの集合体であり、科学面で多少90年代と現代のギャップを感じるが、バトルシーンやストーリーは現代でも遜色ない面白さ。
また展開は少しスロースタートな印象は受けるが『ARMS』とは何か、秘密結社の目的は何か、謎が徐々に明らかになっていく中盤以降は流石の面白さ。
9.『BE BLUES!〜青になれ〜』(連載中)
日本人に生まれたら、サッカーをやっているなら…日本代表のユニフォームを手に入れたい!誰だってそうだろ!一条龍は、本気で日本代表になることを夢みているサッカー少年だ。幼なじみの双子・優人と優希といっしょに、まずは全国少年サッカー大会で優勝を目指す!!1対1の躍動感!ゴール前の緊迫感!絶妙の連携プレーを成功させたときの高揚感!サッカーの醍醐味がここにある。本格サッカー大河ロマン堂々開幕!!
幼少期から恵まれた才能を持ち、それを余すところなく発揮していた主人公が事故によりかつての輝きを失ってしまう、というストーリー。
周りが絶望的になってもなお自分の夢に向かって歩みを止めない主人公のひたむきな姿に胸を打たれる。
サッカー描写に関しては、個人技とチームとしての崩しどちらにも言えるが、ゴールシーンの熱量が素晴らしい。サッカーの魅力を伝えるのが上手いなと思う。
10.『からかい上手の高木さん』(連載中)
照れたら負けの全力青春バトル!
いっつもオレをからかってくる隣の席の高木さん。だけど見ていろ、今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!!
中学校の同級生同士である「西片」と「高木さん」、二人の日常の何気ないやりとりを描いたラブコメ漫画。
高木さんが西片の思考パターンを完璧に読み切っているのも面白いが、たまにラッキーパンチで高木さんが照れたりする場面もあり、とても平和でのんびりした作品。
二人のその後を描いた『からかい上手の(元)高木さん』も続けて読むべき。
11.『結界師』(完結:35巻)
その昔、霊感の強い烏森家の殿様が妖しげなものを呼びよせてしまったために、それを退治する結界師が生まれた。かつての城跡に建つ私立・烏森学園を舞台に、400年後の現在も跋扈(ばっこ)し続ける妖怪に立ち向かう墨村家と雪村家の若き後継者、良守と時音の活躍を描く妖結界バトルストーリー!!
妖(あやかし)退治を生業とする結界師一族の家に正統継承者として生まれた主人公の、苦悩と成長を描く物語。
仲間とともに徐々に自立・成長していく少年漫画としての面白さはもちろん、主人公ら結界師が操る結界術がキーポイント。
この術が強過ぎず弱過ぎずの絶妙のさじ加減であり、妖や的キャラとの戦闘のバランスがよく取れている。
12.『銀の匙 Silver Spoon』(完結:15巻)
超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!
北海道の農業高等学校を舞台とし、第一次産業に従事する生徒やその家族の姿を描いた学園青春漫画。
作者はハガレンで有名な荒川弘、なんと作者自身酪農家に生まれ北海道の農業高校卒業生とのことで、体験談も多く含まれているらしい。
農業の厳しさ、リアルが描かれていてこれから農業をやろうとする人へのバイブルにもなり得る漫画。
13.『最強!都立あおい坂高校野球部』(完結:26巻)
都立高校教師・菅原鈴緒は、専用グラウンドもない野球部で甲子園を目指す女性監督。だがその熱血指導が災いして、春休み中の練習試合当日、全10人の部員中6人が退部届を残して逃げ出してしまった。力を落とした鈴緒が対戦相手に謝ろうとしたとき、さっそうと5人の選手が彼女のもとへ走ってくる。それは6年前の夏、甲子園予選敗退に涙する高校3年生の鈴緒に「甲子園へ連れてってやるよ」と誓った少年たちだった…
主人公は世にも珍しい左のサブマリン。少年野球時代の仲間と恩師との約束を果たすため、都立の無名校に進学し甲子園を目指す。
多少ご都合主義なところもなくはないが、少年漫画らしく胸を熱くさせる場面が多いのが特徴。
この作者はサッカー漫画の『BE BLUES』を始め、スポーツ漫画には定評あり。
14.『今日から俺は!!』(完結:38巻)
「この転校をキッカケに俺は…」今までさえなかった三橋は目立ちたい一心で金髪パーマでツッパリデビュー!そんな三橋の前にもう一人の転校生、トンガリ頭にマスクでキメた伊藤が現れて……。金髪とトンガリ頭の最強ツッパリコンビが繰り広げる青春不良コメディ!
三橋・伊藤、2人の不良が主人公のヤンキーギャグ漫画。
下ネタもなければ過剰な暴力シーンもない、おまけにヤ○ザも出てこない。割とクリーンなヤンキー漫画。
それでも彼らのまっすぐな生き様は、読んでいてすっきりとした読後感を与えてくれる。
連載開始から30年後にドラマ化されるなど、今だに根強い人気を誇る作品。
15.『烈火の炎』(完結:33巻)
花火師である父親と2人暮らしの少年・花菱烈火は、「忍者」に強い憧れを抱く高校1年生。地元では負けナシと恐れられている同級生・石島土門をも一蹴してしまう烈火は、日頃から「ケンカでオレに勝ったらその人の『忍』になる」と公言しているものの、いまだに自らの君主を見つけられずにいたが…。400年の時を超えた因縁を巡る戦いが幕を開ける!炎を操る烈火が繰り広げる、長編忍術スペクタクル!!
治癒能力をもったヒロインを悪役から守るため、炎を生み出す能力をもった主人公や仲間たちが戦う能力バトル漫画。
チーム戦とか能力バトルとか、幽遊白書的な要素がところどころにあり、個人的にはたまらない。
キャラデザは一貫して素晴らしく、それぞれのキャラの個性がちゃんと感じられるし、作画も後半爆発的に伸びるので読むにつれて魅力が増していくような錯覚を覚える。
16.『葬送のフリーレン』(連載中)
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--
物語は“冒険の終わり”から始まる。英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!
RPGゲームのような世界観で、魔王を倒したパーティーのその後を描いた、設定も時間軸も全てがこれまでにない漫画。
先に逝くもの、残されるもの。主人公のエルフの視点からそれぞれの人生を描いており、緩やかでありながら少し切ない物語。
「このマンガがすごい!2021」オトコ編の2位、そしてマンガ大賞2021受賞と、今まさに注目を集めている。
17.『史上最強の弟子ケンイチ』(完結:61巻)
中学時代いじめられっ子だった白浜兼一は、強くなりたいと高校入学と同時に空手部に入った。だが、元々ひ弱なもやしっ子の兼一は、他の部員たちから邪魔者扱いされ、サンドバック代わりにメチャクチャ殴られ、雑用にこき使われる毎日。そんな兼一に、転校生してきた美女・風林寺美羽が近づいてきた。彼女は容姿端麗、頭脳明晰、さらには新体操の名選手で、武術の達人でもあるというスーパーガール。だがそのため周りから浮いてしまい、友達ができなくて悩んでいた。そこで自分と同じようにポツンと一人でいる兼一に、友達になってほしいと声をかけてきたのだった。兼一は喜んで、申し出を受ける。その日の帰り、ヤクザに絡まれている美羽を見かけた兼一は、勇気を振りしぼり、美羽を助けようとするが…!?
いじめられっ子の主人公が、グラマラスな女性武術家と出会い、肉体的・精神的に成長していく物語。
ヒロインはじめ女性陣のお色気要素多数。かと思いきや、修行の場となる梁山泊での鍛錬のシーンや、紹介される武術の数々は熱血少年漫画ならでは。
作者はデビューから一貫して「学園」「バトル」を題材とした作品を描いている印象。本作品は代表作だがその他作品も気になる人にはおすすめ。
18.『帯をギュッとね!』(完結:30巻)
5人の中学生が、昇段試験で黒帯をとった。粉川巧、同じ北中の杉、南中の斉藤、それに東中の三溝と宮崎だ。かつてのライバル同士が、意外な形で再会したのは、高校の入学式。しかも同じクラス。でも、この浜名湖高校には、柔道部がなかった。そこで彼らは、柔道部を自分たちで創部する。全員一年生の新生・浜名湖高柔道部がスタート!!
1位に挙げた『モンキーターン』と同じく河合克敏による柔道漫画。ちなみにこの作品は著者初の長期連載作品。
柔道部の無い高校に進学した生徒たちが柔道部を作り全国を目指すというストーリー。
王道の展開ながら試合の熱量、コミカルなやりとり、そして程よい恋愛要素とバランスが良く、レベルの高い青春スポーツ漫画となっている。
19.『からくりサーカス』(完結:43巻)
遺産相続絡みで命を狙われる少年・勝と人を笑わせないと死んでしまう病にかかった男・鳴海、そして勝を助けるためにからくり人形を操る女・しろがね…。三人の運命が交錯する時、“笑顔”の本当の意味が…!?欧風熱血機巧活劇、ここに開幕!!
莫大な資産を受け継いだ少年を守るために戦う拳法家と人形使いのお話。
迫力ある戦闘シーンや張り巡らされた伏線の数々、スケールの大きさに圧倒される。
『うしおととら』が王道の名作なら、こちらは邪道の名作か。
20.『ファンタジスタ』(完結:25巻)
都立水元高校サッカー部は、坂本琴音という女性監督率いる弱小チーム。彼らの今日の対戦相手は、強豪・帝東高校だ。スター選手ぞろいの帝東高校相手に善戦する水本高校だが、先制点を入れられた途端、集中力を失ってしまう。そこへ、遅れてやって来た坂本轍平が加わり、瞬く間に同点ゴールを決めた!!
田舎のサッカー少年が都会の高校に進学し、高いレベルで自らの”ファンタジスタ“としての才能を開花させていく。
独創性のあるプレーを行う10番は現実のプロサッカーでも見る機会が少なくなったと感じる。
作中では近代サッカー理論にも詳細に触れており、素人から玄人まで楽しめる内容となっている。
21.『らんま1/2』(完結:38巻)
格闘ラブコメディー、参上!
3姉妹の許婚として天道家にやってきた早乙女乱馬!厳しい中国の修行で、格闘技の達人となった乱馬。でも、水をかぶるとなんと―――女の子に変身!?
水に濡れると女になる主人公早乙女乱馬と、周りの人物を巻き込んだドタバタコメディ漫画。
らんまは高校生格闘家であり、序盤は笑える格闘漫画といった印象だが、後半は徐々にシリアス色が増してくる。
少年サンデーで数々のヒット作を生んだ高橋留美子の作品の中でも1,2を争う大ヒット作。
22.『YAIBA』(完結:24巻)
父・剣十郎とともにジャングルで修行にはげむ型破りの少年剣士…その名もYAIBA(ヤイバ)!そして今度は、新たな修行の地、日本で、風雲児・刃が大活躍。宿敵・鬼丸猛と互角に渡りあって、鉄刃、ただ今サムライ魂一直線!!
天下一のサムライを目指す刃(やいば)と、魔力により鬼となった鬼丸との戦いを描いたバトル漫画。
特徴はコメディタッチで展開されるストーリーと、武蔵や小次郎といった歴史上の人物をモデルにしたキャラクターが多く登場すること。
またタイトルが示す通り作中では様々な剣がキーアイテムとして登場する。特に風神・雷神の剣は子供心をくすぐられる。
23.『今際の国のアリス』(完結:18巻)
やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!
不思議の国のアリスを所々なぞった、いわゆるデスゲームを題材にした作品。
最終話に作者の描きたかったことが凝縮されており、この題材では有り得ないほど気持ち良い読後感を味わえる、珍しい良作。
2020年、Netflixでオリジナルドラマが公開され話題となった。
24.『うえきの法則』(完結:16巻)
森あいは、同じクラスの植木耕介に疑問を抱いていた。テストの時、彼が消しゴムカスを集めて握ると、手から小さな木が生えてきたのだ。あいは植木の後を付け、彼の行動を見続ける。そしてわかったのは、植木が“掌で覆える物を木に変える”という能力を持っているという事だった。そしてその能力を与えたのは、なんと担任の小林先生らしい。その理由は…!?
天界の神を決めるため、それぞれの神候補に選ばれた中学生たちが繰り広げる代理戦争。
ガッシュと少し似た設定のバトル漫画で、主人公は正義感が強いことで神候補に見初められ、ゴミを木に変える能力を持つ。
戦闘シーンやストーリー展開にスピード感があり、長さも全16巻とちょうどよくスイスイ読める。
25.『だがしかし』(完結:11巻)
ここは、のどかな田舎町。駄菓子屋の息子・ココノツはある日、都会から来た美少女に出会う…「うまい棒で最高の組み合わせを作って、私を満足させてごらんなさい!!」「見せてあげるわ…ポテトフライの一番贅沢な食べ方…!!」うまい棒、ブタメン、ラムネなどなど…駄菓子マニアの美少女・ほたるが繰り出す数々の駄菓子たちに…困惑するココノツ!!
こうして、少年×少女×駄菓子のおかしな夏が始まった…!!
実家の駄菓子屋さんを継がせようとする父親と、老舗お菓子メーカーの令嬢ほたるに振り回される主人公の日常を描いたコメディ漫画。
テンポの良いギャグの応酬に、昔懐かしい駄菓子の説明・食べ方紹介などが合わさる展開。
1話完結+1話あたり10Pちょっとととても読みやすい。同じ作者の『よふかしのうた』もおすすめ。
26.『古見さんは、コミュ症です。』(連載中)
万人が振り返る美少女・古見(こみ)さんは、コミュ症です。
コミュニケーションがとても苦手で、周囲は近寄りがたく感じている?「どうやって話しかけよう」「話しかけた後どうしよう」と考えてしまう古見さん。そんな古見さんと、友達になった只野(ただの)くんの学園生活、開校です!!
心も指先も震えるけど、目標は友達を100人作ること!思わずニヤニヤ、でもたまに胸をつくコミュニケーションコメディー!!
コミュ症のヒロイン古見さんが、草食系男子の只野君の助けを借りながら、友達100人作るという夢を叶える学園コメディ。
誰もが振り返るような美人でありながらコミュ症であるというギャップだけでなく、周りの友人も個性豊かで楽しめる。
タイトルはライトノベルっぽいが、良い意味で何も考えずに読める日常系の要素もある漫画。
27.『天使な小生意気』(完結:20巻)
皆が恐れる最強の不良・蘇我源造は、登校中に出会った同級生の美少女・天使恵に惚れてしまう。恵はケンカがメチャクチャ強くて言葉遣いも乱暴、それにはとても深い理由が…? でも、そんなのお構いナシの源造は、あの手この手で恵に猛アタックを開始! 更に、同じく恵にゾッコンの平凡な同級生・藤木と安田も加わり、争奪戦は早くもデッドヒート!!
ひょんなことから絶世の美少女になってしまった元男の主人公と、個性豊かなヤンキーたちによる学園漫画。
西森作品はコメディ色が強く軽く読めるが、実は設定が細くて緻密なストーリーになっているのが特徴。
28.『犬夜叉』(完結:56巻)
現代と戦国時代を行き来する少女・かごめと半妖の少年・犬夜叉が、邪悪な化け物と大激突!! 無敵の二人のステキな大冒険ワールド!!
月曜19:00日テレといえば『犬夜叉』の世代、19:30からの『名探偵コナン』と合わせて見ていたアニメだが原作もしっかりと面白い。
前作の『らんま1/2』と並ぶ高橋留美子の代表作。
半妖・犬夜叉と女子中学生・かごめとその仲間たちによる冒険活劇で、戦闘要素や恋愛要素だけでなくコメディ要素も含まれているバランスの良い作品。
29.『マギ』(完結:37巻)
砂漠を旅する少年・アラジンが、とあるオアシス都市で出会った2人の女性・ライラとサアサ。2人は、野菜や果物を行商するキャラバンの仲間で、ライラにとってサアサは砂漠で行き倒れていたところを助けてくれた大事な友だちでもあった。だが、ライラは元・盗賊団の一味であり、思わぬことからそれがバレて、キャラバンから追放されてしまう。1人取り残されたライラに、アラジンは…?
「アラビアンナイト」の名称でも世界的に知られるイスラム世界における説話集「千夜一夜物語」をモチーフにした冒険活劇。
アリババやアラジンなど、登場人物も一部「千夜一夜物語」から採用されており、イスラム風の世界観同様良く作り込まれた設定。
中でもシンドバッドのキャラは非常に魅力的で、シンドバッドを主人公としたスピンオフ『マギ シンドバッドの冒険』も発表されている。
30.『機動警察パトレイバー』(完結:22巻)
国家規模の土地開発計画「バビロンプロジェクト」を背景に、巨大ロボット・レイバーが活躍する近未来の東京。レイバーによる犯罪が続発し、警視庁はそれに対抗するべく、警視庁特車部隊、通称「パトレイバー」を創設!パイロット・泉野明(いずみのあ)は愛機イングラムと共に、戦い、成長していく!!
近未来の東京を舞台にした、行式の作業機械「レイバー」を駆使した警察組織の奮闘を描くSF漫画。
作中の近未来がもはや今となっては過去だけど、現在にいたるまでメディアミックスを展開するなど、安定した人気を誇っている。
31.『め組の大吾』(完結:20巻)
使命感に燃え消防士になった主人公、朝比奈大吾の活躍を描く。TVドラマ化され大人気を博した作品です。
幼き頃火災から救出された過去を持つ主人公が、大人になり、当時から夢であった消防士になり人々を救うお話。
連載中には消防官の採用試験の倍率が跳ね上がったらしい。
自らの命を賭して人の命を救う姿には、純粋に心を打たれる。
32.『ワイルドライフ』(完結:27巻)
ヤンキー高校生・岩城鉄生はある日、公園でいじめられている小犬を助けた。絶対音感を持っている鉄生は、その小犬の心音が普通と違うことに気付く。近くの動物病院に連れていくと、やはり「動脈管開存症」という病気になっていた。鉄生は以前に知り合った獣医・賀集に小犬の手術を依頼。彼の手助けをして、小犬を助ける。その時、将来の目標が何もなかった鉄生は、自分も獣医になろうと決意した!
絶対音感をもつ熱血獣医さんを主人公とした珍しい医療漫画。
大学病院に勤務しながら、持ち前の熱意で、周辺人物の凝り固まった先入観を徐々に変えていく。
ご都合主義とも取られかねない展開もあルガ、少年誌で上手く獣医さんを扱った漫画と言える。
33.『魔王 JUVENILE REMIX』(完結:10巻)
高校2年生の安藤は、幼い頃の苦い経験から、周囲に迎合するという生き方を身に付けていた。ある日、学校からの帰り道に暴動を起こしている集団を発見。弟・潤が止めに入ろうとするも、安藤はいつもの傍観者を決め込み、警察に任せようと引き止めた。だがその時、犬養と呼ばれる人物が颯爽と現れて…
伊坂幸太郎の同名小説が原作。少年漫画的アレンジを大幅に施しているだけでなく、同作者の小説『グラスホッパー』の内容も絡めて物語が進行していく。
「他人に自分の思っていることを話させる力」を持つ高校生の主人公が、悪と戦う物語。
小説の方が好きという方も多いだろうが、原作者が認めているくらいで、アレンジも悪くないかなと思う。
34.『焼きたて!!ジャぱん』(完結:26巻)
もともとゴハン党だった和馬は、6歳の時にパンの虜になった。その訳は、近所にあったパン屋さん「サンピエール」で、抜群においしいパンを食べたことにある。サンピエールの店主は、日本が世界に誇れる日本人のパン「ジャぱん」を創ることが夢だった。フランスパン、イギリスパン、ドイツパンなど、世界には自国の名を冠したパンが沢山が、日本にはない。そこで店主は、世界中に愛される日本のパンを創ろうとしていたのだ。フランスで修行を積んだ彼は、そのパンを故郷で創ろうとするが上手くいかず、東京に出ることにする。そしてまた和馬も、彼の意志を自分で実現させようとパン創りに夢中になったのだ。それから10年の月日が流れ、中学を卒業した和馬は、東京でも1、2を争う有名なベーカリーショップ「パンタジア」に採用され、大きな希望を胸に上京する
プロのパン職人を目指す主人公が、理想のパン「ジャぱん」を追求する物語。
序盤は料理バトル漫画的展開なんだけど、徐々にぶっ飛び漫画と化す。
ひたすらパンを作るだけでここまで膨らませられる発想力はすごい。
35.『ダレン・シャン』(完結:12巻)
ある日の放課後、親友スティーブの家を訪れたダレンは、いつものように蜘蛛とオカルトの話で盛り上がっていた。その帰り道、「シルク・ド・フリーク」というサーカスのチラシをもらったダレンが、翌日学校に持っていくと、案の定スティーブも興味を寄せてきた。フランス語で「異形のサーカス」を意味する不気味なショーのチケットを手に入れた2人は、夜を待って会場へと駆けるが…(第1話)。
同名の児童向けのファンタジー小説を原作にした漫画版『ダレン・シャン』。
バンパイアとなった主人公が、運命に振り回されながら成長していく物語。小学生の頃『ハリー・ポッター』より『ダレン・シャン』派だったので、漫画版は嬉しかった。
原作のバイオレンスなシーンは修正されているが、概ね原作通りのストーリーとなっている。
終わりに
まとめて思ったこととしては、同一作者による複数連載が多いということです。あだち充や高橋留美子をはじめ、週間少年サンデーでいくつもヒット作を飛ばしている漫画家が結構多いです。今回のランキングの中に複数作品がランクインしている漫画家さんが7名いらっしゃるという事が、それを物語っています。
同時に言える事は、長期連載が比較的少ないという事ではないかと思います。もちろん『名探偵コナン』のような例外はありますが、長くても30巻台で終了する漫画が多いです。逆にジャンプは『ワンピース』や『こち亀』といったように、長期連載が多い気がします。(必然、同一作者による複数連載も少ないです)
複数連載、かつそのいずれもがヒット作となっている漫画家さんの作品は、総じて間違いないです。今回紹介しきれなかったものもありますので、またの機会に紹介できればと思います。
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