「連載中」の作品の難点は、最新刊まで読んでしまうと、数ヶ月待たなければいけないこと。その間に内容や前巻の終わり方を忘れてしまったり、読んでいた時の情熱が薄れてしまったり、というようなことは誰しも経験があるでしょう。
伏線や作品トータルの繋がりを意識するなら、やはり完結した漫画を一気読みするに限る!ということで今回は完結済みの漫画に絞って、おすすめ作品を紹介していきます。
巻数が少ないものから順に紹介していきますので、サクッと読みたい/がっつり読みたいなど、気分に合わせてご覧ください。
※2022年6月現在、76作品を掲載しておりますが、まだまだ紹介したい漫画が多数ありますので、今後随時更新をかけていこうと思います。
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- ▪️1〜10巻で完結するおすすめ漫画
- ・『金の国 水の国』/岩本ナオ(全1巻)
- ・『サザンと彗星の少女』/赤瀬由里子(全2巻)
- ・『百万畳ラビリンス』/たかみち(全2巻)
- ・『水は海に向かって流れる』/田島列島(全3巻)
- ・『プラネテス』/幸村誠(全4巻)
- ・『彼方のアストラ』/篠原健太(全5巻)
- ・『果ての星通信』/メノタ(全5巻)
- ・『かくかくしかじか』/東村アキコ(全5巻)
- ・『セトウツミ』/此元和津也(全8巻)
- ・『やがて君になる』/仲谷鳰(全8巻)
- ・『僕だけがいない街』/三部けい(全9巻)
- ・『海街diary』/吉田秋生(全9巻)
- ・『寄生獣』/岩明均(全10巻)
- ・『惑星のさみだれ』/水上悟志(全10巻)
- ・『昭和元禄落語心中』/雲田はるこ(全10巻)
- ・『恋は雨上がりのように』/眉月じゅん(全10巻)
- ・『ハイスコアガール』/押切蓮介(全10巻)
- ・『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』/横田卓馬(全10巻)
- ▪️11〜20巻で完結するおすすめ漫画
- ・『昴』/曽田正人(全11巻)
- ・『四月は君の嘘』/新川直司(全11巻)
- ・『僕らはみんな河合荘』/宮原るり(全11巻)
- ・『甘々と稲妻』/雨隠ギド(全12巻)
- ・『DEATH NOTE』/大場つぐみ,小畑健(全12巻)
- ・『サマータイムレンダ』/田中靖規(全13巻)
- ・『新世紀エヴァンゲリオン』/貞本義行(全14巻)
- ・『銀の匙 Silver Spoon』/荒川弘(全15巻)
- ・『I”s』/桂正和(全15巻)
- ・『めぞん一刻』/高橋留美子(全15巻)
- ・『それでも町は廻っている』/石黒正数(全16巻)
- ・『MONSTER』/浦沢直樹(全18巻)
- ・『幽☆遊☆白書』/冨樫義博(全19巻)
- ・『LIAR GAME』/甲斐谷忍(全19巻)
- ・『いちご100%』/河下水希(全19巻)
- ・『BANANA FISH』/吉田秋生(全20巻)
- ・『ピューと吹く!ジャガー』/うすた京介(全20巻)
- ▪️21〜30巻で完結するおすすめ漫画
- ・『ヒカルの碁』/(全23巻)
- ・『封神演義』/藤崎竜(全23巻)
- ・『鬼滅の刃』/吾峠呼世晴(全23巻)
- ・『YAIBA』/青山剛昌(全24巻)
- ・『のだめカンタービレ』/二ノ宮知子(全25巻)
- ・『医龍』/乃木坂太郎,永井明(全25巻)
- ・『GTO』/藤沢とおる(全25巻)
- ・『クローズ』/高橋ヒロシ(全26巻)
- ・『ピアノの森』/一色まこと(全26巻)
- ・『イムリ』/三宅 乱丈(全26巻)
- ・『最強!都立あおい坂高校野球部』/田中モトユキ(全26巻)
- ・『鋼の錬金術師』/荒川弘(全27巻)
- ・『るろうに剣心』/和月伸宏(全28巻)
- ・『モンキーターン』/河合克敏(全30巻)
- ・『帯をギュッとね!』/河合克敏(全30巻)
- ▪️31〜40巻で完結するおすすめ漫画
- ・『SLAM DUNK』/井上雄彦(全31巻)
- ・『金色のガッシュ!!』/雷句誠(全33巻)
- ・『うしおととら』/藤田和日郎(全33巻)
- ・『シュート!』/大島司(全33巻)
- ・『烈火の炎』/安西信行(全33巻)
- ・『進撃の巨人』/諌山創(全34巻)
- ・『H2』/あだち充(全34巻)
- ・『BECK』/ハロルド作石(全34巻)
- ・『結界師』/田辺イエロウ(全35巻)
- ・『Rave』/真島ヒロ(全35巻)
- ・『7seeds』/田村由美(全35巻)
- ・『アイシールド21』/村田雄介,稲垣理一郎(全37巻)
- ・『キャプテン翼』/高橋陽一(全37巻)
- ・『GANTZ』/奥浩哉(全37巻)
- ・『今日から俺は!!』/西森博之(全38巻)
- ▪️41巻以上で完結するおすすめ漫画
- 終わりに
▪️1〜10巻で完結するおすすめ漫画
・『金の国 水の国』/岩本ナオ(全1巻)
昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。
A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやりB国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい―――そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い…!?
隣り合った2つの国を舞台に、それぞれの国に住む登場人物たちが国同士のわだかまりを徐々に溶かしていく物語。
西アジアやヨーロッパ調の建物や生活様式はまるでお伽噺を想起させるが、貧富の差や国間の政治問題など現代社会にも通じるリアルな問題に触れている。
「この漫画がすごい2017」女性部門第1位に選ばれた、たった1冊の中に優しさが満ち溢れた作品。
・『サザンと彗星の少女』/赤瀬由里子(全2巻)
300年後の世界。破滅を呼ぶ生命体。巨大船の謎。
他惑星へ出稼ぎに出ている地球の青年サザンは、ある夜、赤い髪の少女・ミーナと出会う。彼女は体内に強大な力を秘めており、そのエネルギーを狙って腕自慢の盗賊たちが次々と襲ってくるという。再会を約束した日、何も言わずに姿を消したミーナ。彼女を追う中で「破滅を呼ぶ生命体」の存在を知ったサザンは―
300年後の世界を舞台に、地球人サザンと彗星人の少女ミーナとの出会いを描いた、ボーイミーツガール×SF漫画。
全2巻ということもありスピーディーなストーリー展開で、さくっと読める分量でありながら読み応えは十分。
オールカラー&フルアナログの作画という触れ込み通り、どこか昭和を感じさせるような絵柄ではあるが、背景の書き込み量は半端ないしクオリティも圧倒的。
2019年マンガ大賞5位にノミネートされた作品。
・『百万畳ラビリンス』/たかみち(全2巻)
人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!
どこまでも部屋が続く空間に閉じ込められた二人の女子大生が、試行錯誤を繰り返しながら空間からの脱出を図る物語。
2冊に収められるシンプルな設定で、それでも異空間からの脱出が出来るのか?!十分ワクワクさせられる。
変に風呂敷を広げすぎず、後半の謎が解けていくスピード感がとても爽快。絵もとても綺麗に描かれている。
・『水は海に向かって流れる』/田島列島(全3巻)
高校への進学を機に、おじさんの家に居候することになった直達。だが最寄の駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性の榊さん。案内された家の住人は26歳OLの榊さんとなぜかマンガ家になっていたおじさんの他にも女装の占い師、メガネの大学教授といずれも曲者揃いの様子。
ここに高校1年生の直達を加えた男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まったのだが、直達と榊さんとの間には思いもよらぬ因縁が……。
いわゆるボーイミーツガールものであるが、互いの親が過去に犯した過ちを引きずった男女が出会い、一つ屋根の下で暮らしていくというストーリー。
登場人物たちのユーモアもありつつテンポの良い会話が特徴。それでいてじんわりと進んでいく展開と心地よい空気感は唯一無二。
作品の雰囲気が気に入れば、前作の『子供はわかってあげない』も必ず楽しめるはず。
・『プラネテス』/幸村誠(全4巻)
SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。
宇宙開発が進んだ近未来を舞台に、宇宙空間に浮かんだゴミ(デブリ)拾いを職業とする主人公の夢や苦悩を描いた漫画。
宇宙をテーマとして扱っていて、ジャンルとしてはSFに分類されるけれど、人間の感情模様を描いたヒューマンドラマでもある。
作中では宮沢賢治の詩が時々引用されたりと、どこか哲学的な仕立てにもなっていて、とても4巻とは思えない濃さを感じる作品。
・『彼方のアストラ』/篠原健太(全5巻)
宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!
「SKET DANCE」の作者による、ジャンプ+で掲載されていたウェブ漫画で、漫画大賞2019の大賞作品に選ばれた作品でもある。
惑星間で遭難した高校生が、事故の現状を突き止めつつ生還を試みるSFサバイバル。作者自身が言及している通り15少年漂流記をはじめ影響を受けた様々な作品のオマージュが随所に見られる。
ちりばめた伏線を5巻という短さの中で可能な限り回収していく気概が見事。長期連載でも面白かったんじゃないかなと思う。
・『果ての星通信』/メノタ(全5巻)
大学を卒業し、恋人との世界旅行を計画していたロシア人青年マルコ。プレゼントを用意して弾む気持ちで旅の準備をしていると突如、彼の体に異変が起き見知らぬ土地に転移してしまう。その土地で10年もの間、ある重要な”任務”をこなすことになったマルコの異星人交流譚。
星を作る任務のため見知らぬ宇宙空間に連れてこられたロシア人男性が主人公のSF漫画。
突然与えられた10年間の任務。最初は現実を受け入れられず反発し、元いた地球へ帰ろうとするマルコが、やがて宇宙空間に順応していく。
様々な異世界文化が散りばめられた鮮やかで、かつ丁寧に作り込まれた世界観が素晴らしい。
果たしてマルコは愛する者の待つ地球へ還れるのか?上述の『彼方のアストラ』同様全5巻と短いSF漫画でありながら、起承転結がしっかりした良作。
・『かくかくしかじか』/東村アキコ(全5巻)
自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
絵がうまいと自惚れていた女子高生が、絵画教室に通い美大を目指す、著者の自伝的漫画。
著者が漫画家になるまでを赤裸々に描きつつ、人との出会いの大切さを解く笑いあり涙ありの作品。
この作者は本当に自分を”魅せる”のがうまい。あと恩師である日高先生が本当に良いキャラをしている。
・『セトウツミ』/此元和津也(全8巻)
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。
関西弁の男子高校生二人による、まるで漫才のようなテンポの良い掛け合いが魅力のギャグ漫画。
1〜7巻までのギャグのクオリティももちろん高いのだが、この漫画の本質は最終巻で待っている予想もつかないどんでん返しであるので、必ず最後まで読むべし。
池松壮亮&菅田将暉ダブル主演で映画化もされており、実写版もおすすめ。
・『やがて君になる』/仲谷鳰(全8巻)
好きを知らない少女が出会う、一筋縄ではいかない――女の子同士の恋愛
恋する気持ちがわからず悩みを抱える侑は、先輩・燈子が告白を受ける場面に出会う。誰からの告白にも心を動かされないという燈子に共感を覚える侑だが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「君のことが好き」
女子高生の同性愛を描いた漫画。人を好きになったことのない主人公の心の動きを論理的かつ丁寧に描いていて、彼女たちの真摯に向き合おうとする気持ちが端々から感じられる。画力も高いためあっという間に引き込まれる。
百合漫画は特に男性は敬遠してしまう人が多いかもしれないが、エログロ描写は一切なし。心理描写に深く踏み込みつつ、爽やかな読後感を味わえる作品。
・『僕だけがいない街』/三部けい(全9巻)
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。
タイムリープ能力を持つ主人公が過去に遡って大事な人を助けようとするSFサスペンス。
現代と過去を行き来しながら少しずつ核心に迫っていく展開にぺージをめくる手が止まらなくなること間違いなし。
伏線回収もうまく、非常に読み応えがある作品。これぞ一気読み推奨!という漫画。
・『海街diary』/吉田秋生(全9巻)
男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!
鎌倉に住む4姉妹の日常を描いた物語で、湘南地方の情景や登場人物たちの感情の機微が細やかに描かれている。
絵が特別うまいわけではないが、セリフだけでなくコマ割りや表情で訴えかけたりといった描写がうまい。幅広い年代にお勧めできる作品。
是枝監督と美人女優たちによる映画版も合わせて見ると良い。
・『寄生獣』/岩明均(全10巻)
シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物。高校生・新一と、彼の右手に誤って寄生したミギーは互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物との戦いを始めた。
人間の体に寄生する謎の生物に犯された人間たちの世界を描いたSF作品。
人の体に取り込み形を変える生物のため、グロテスクな描写はかなり多い。
しかしそれが気にならないくらいストーリー展開が素晴らしく、サクサクと読み進めることができる。
数十年前の作品とは思えない程とても完成度が高い作品。
・『惑星のさみだれ』/水上悟志(全10巻)
雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった……ハズが、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否するまもなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。救世主の降臨と思いきや、実は地球征服を企む魔王だった……。平凡な日常と奇妙な世界が交錯する新感覚ご近所ストーリー!!
ヤングキングアワーズというマイナー雑誌に連載されていた漫画。
ストーリーは、世界と姫を救うために、ある日急に騎士として戦うことを余儀なくされる主人公の成長を描いたファンタジーバトル漫画。
最初ダメダメだった主人公が立派に戦いを重ねていくようになる。努力や友情など少年漫画の要素をふんだんに取り入れつつ、しっかり伏線を貼り・回収まで10巻に収めた優良漫画。
・『昭和元禄落語心中』/雲田はるこ(全10巻)
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
ただひたすらに芸を磨く-、落語という古典芸能に人生を捧げた人たちの生き様を描いた作品。
良い意味で古めかしい絵柄が当時の時代背景とマッチしている。高座での落語シーンは迫力があり、読むと寄席に行きたくなる。
過去から現在、そして未来へ。師匠から弟子へ。伝統芸能が人々によって語り継がれてきた歴史を感じることの出来る物語。
・『恋は雨上がりのように』/眉月じゅん(全10巻)
橘あきら。17歳。高校2年生。感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。その相手はバイト先のファミレス店長。ちょっと寝ぐせがついてて、たまにチャックが開いてて、後頭部には10円ハゲのあるそんな冴えないおじさん。青春の交差点で立ち止まったままの彼女と人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす小さな恋のものがたり。
女子高生と、バイト先の店長の年の差カップルを主人公とした日常恋愛漫画。
情景描写がとても綺麗で、それだけで引き込まれる。どこか晴れやかな気持ちになれる作品。
・『ハイスコアガール』/押切蓮介(全10巻)
『ポリゴン』って何? 食えんの? そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。
90年代に流行ったアーケードゲーム「ストリートファイターⅡ」を、主人公ハルオとヒロイン晶の因縁として位置付けて描いたラブコメ漫画。
境遇も性別も性格も違う二人が、ゲームを通じて徐々に距離を縮めていく感じはとても微笑ましい。
また「ストⅡ」以外にも名作のゲームが多数登場するので、ゲーマーにはたまらない。
※著作権侵害問題の和解に伴い、1〜5巻までは加筆修正版である『ハイスコアガール CONTINUE』というタイトル表記になっているので注意が必要。
・『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』/横田卓馬(全10巻)
部活紹介で競技ダンス部の華麗なパフォーマンスに感動した高校一年の土屋雅春は、体験入部で同じく未経験の亘理英里と出会う。未知の世界へ踏み出した二人を待つのは!? 青春部活ストーリー、ここに開幕!
週間少年ジャンプで連載されていた、高校生による競技ダンスをテーマにした漫画。
競技ダンスの特徴である男女ペアに焦点を当て、各組ごとにそれぞれ異なる男女の関係性をうまく描いている。
また高校生の部活動らしく、先輩後輩や同学年との絆もしっかりと描かれており、ジャンプならではの友情・青春要素もバッチリと含まれている。
後半の全国大会でのダンス描写はたっぷりとページを割き迫力あるシーンの連続。綾辻嬢覚醒の瞬間はたまらない。
▪️11〜20巻で完結するおすすめ漫画
・『昴』/曽田正人(全11巻)
激しくもはかなく、そして美しい、命を削る魂のバレエ! 世界に羽ばたく舞姫・すばるの伝説が今、始まる…!!
週間スピリッツで連載されていた、曽田正人氏によるバレエを題材とした漫画。
悲しき幼少時代を過ごした少女が、とあるきっかけでバレエの世界に飛び込み、自身の才能を昇華させていく。
この作者は孤高の天才を描くのが本当にうまい。ともすると共感出来ない危険性もあるが、主人公のバレエに賭ける熱意やふとした拍子に見せる人間味など、魅力たっぷりに描くことでそれを楽々超えてくる。
5年間の中断の後、『MOON -昴 ソリチュード スタンディング-』として連載再開。単行本9巻(『昴』11巻と合わせて計20冊)で連載終了、完結となっている。
・『四月は君の嘘』/新川直司(全11巻)
桜の花びら、音楽、そして嘘。君と出逢った日から世界は変わる――母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元・天才少年ピアニスト有馬公生(ありま・こうせい)。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い……だが、友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。性格最低、暴力上等、そして才能豊かなヴァイオリニスト……少女・宮園(みやぞの)かをりと出逢った日から、有馬公生の日常は色付き始める!! 胸を打つ青春ラブストーリー!!
ワンピースの著者 尾田栄一郎をして「聞こえる音楽。漫画がもっとも苦手なジャンル“音楽”の表現がまあ見事」とまで言わしめた作品。
国民的漫画家が嫉妬する作品ってどんなもんだ、と上がりまくる期待値を見事に受けきる内容の濃さ。
あるきっかけでピアノが弾けなくなった主人公が、バイオリニストの少女との出会いをきっかけに再び音楽の世界に舞い戻る、というストーリー
音楽に青春・恋愛要素が程よく絡まり、ラストはありきたりと言う人もいるかもしれないけど、タイトルの意味が分かった時、そしてラストは泣けること必至の作品。
・『僕らはみんな河合荘』/宮原るり(全11巻)
親の転勤により、一人暮らしをすることになった宇佐くん。だが彼の新しい住居は奇人変態ばかり。だが、憧れの律先輩もそこにいて…!?
転校により下宿「河合荘」で一人暮らしをすることになった主人公と、憧れの先輩河合律との青春ラブコメ。
序盤は他の下宿人とのコメディ感が強いが、徐々に律ちゃんとの距離が縮まるにつれ面白くなってくる。
何より律ちゃんが恋愛漫画のヒロインの中で1番と言って良いほど可愛い。下宿先の同居人たちも個性豊かで、気楽に読める作品。
・『甘々と稲妻』/雨隠ギド(全12巻)
妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!! 月刊「good!アフタヌーン」誌上で連載開始当初から話題沸騰! 愛娘&女子高生と囲む、両手に花の食卓ドラマ、開幕です!!
手作りご飯を通して娘の成長を見守るというテーマを、妻に先立たれた夫の視点で語る子育てグルメ漫画。
手料理を自分の教え子(小鳥)とともに作るのだが、小鳥との関係性・距離感がとても爽やか。
単なる教師と生徒ではない、けれど男女の仲に発展するわけではない、絶妙の距離感を保ちながら、娘の成長を感じていく。
最後は涙なしには読めない、心温まる作品。
・『DEATH NOTE』/大場つぐみ,小畑健(全12巻)
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
名前を書かれた人間は死ぬというデスノートを拾った夜神月とLの壮絶な知能戦。
キラは誰なのか、ばれそうでばれない展開がとにかくスリリング。
普段理詰めで行動する夜神月が時たま感情を爆発させる際に見せる猟奇的な表情は迫力があり、評論家も警鐘を鳴らすほど一部では問題作と言われていた夜神月の思想をよく現していると思う。
・『サマータイムレンダ』/田中靖規(全13巻)
幼馴染の潮が死んだ──。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…? ひと夏の離島サスペンス!!
ジャンプ+で連載されていた、とある離島を舞台に繰り広げられるSFサスペンス。
SFやサスペンスはストーリーがメインで画力が置き去りにされるパターンが多いが、この作者は画力もトップクラス。
ストーリー自体もタイムリープを扱った作品という意味ではよくあるけれど、縛りを効かせたり+αの要素を付け加えたりと、非常に良く練られているためだらけることがない傑作。
・『新世紀エヴァンゲリオン』/貞本義行(全14巻)
西暦2000年、南極に隕石が落下。かくして有史以来の大カタストロフィー「セカンド・インパクト」が起こった。それから15年、新たな危機が人類を襲う。「使徒」襲来である。使徒に対抗すべく、人類は汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を開発。そして、パイロットに選ばれた「3人の少年少女」たちの戦いが、今、始まる――。
説明不要のレジェンドSF作品、本作品はアニメの原案や脚本を元にしたコミカライズ作品であり、アニメ放送に先行して連載が始まったもののアニメとは異なる設定や解釈がなされている部分がいくつかある。
具体的には登場する使徒の数がアニメよりも少なかったり、渚カヲルの登場時期や性格が違っていたりといった具合。
もちろんどちらも面白いのでアニメ→漫画、漫画→アニメとどちらからでも楽しめる。
・『銀の匙 Silver Spoon』/荒川弘(全15巻)
超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!
北海道の農業高等学校を舞台とし、第一次産業に従事する生徒やその家族の姿を描いた学園青春漫画。
作者はハガレンで有名な荒川弘、作者自身酪農家生まれで、かつ北海道の農業高校卒業生とのことで、実体験も多く含まれている。
農業の厳しさ、リアルが描かれていてこれから農業をやろうとする人へのバイブルにもなり得る漫画。
・『I”s』/桂正和(全15巻)
瀬戸一貴は私立湾田高校2年生。密かに恋心を抱くクラスメイトの葦月伊織と、新入生歓迎パーティの実行委員に選ばれ、打ちとけるきっかけをつかんだ。自分の部屋に初めて伊織を招いた一貴だが、そこに突然、彼を想う幼馴染み秋葉いつきが現れる…。桂正和の描く美少女の魅力があふれる純愛物語の傑作。
パンチラを描かせたら日本一の漫画家、桂正和による恋愛漫画。
前作『電影少女』とは異なりSF要素が無い純愛をテーマにした作品となっている。
高嶺の花に恋した主人公の実直な感情を、一人称の視点からひたすら描いていて、連載終了から何年経っても色褪せず、思春期の男子の心を射抜き続ける純愛が描かれている。
・『めぞん一刻』/高橋留美子(全15巻)
曲者揃いの住人たちから邪魔されても、新管理人・音無響子を一途に慕うけなげな五代。だが彼女との恋を実らせるには、あまりに大きく険しい壁があった。それは響子が結婚半年で夫を亡くした未亡人であることで…。
高橋留美子によるラブコメ漫画。「一刻館」というアパートの下宿人である主人公五代裕作と、管理人である未亡人音無響子のラブストーリー。
ヒロインの響子さんを好きになれるか、次第で評価が別れるところではあるが、主人公がひたすらにヒロインを想う気持ちが素直に描かれている。
また未亡人という複雑な立場でありながら、徐々に主人公に心開いていくヒロインの心理描写も控えめながらぐっとくる。80年代を代表する恋愛漫画。
・『それでも町は廻っている』/石黒正数(全16巻)
人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!
喫茶店でアルバイトをする下町育ちの女子高生を主人公とした日常コメディ、通称『それ町』。
随所に散りばめられたコメディシーンと、テンポの良い会話が特徴で、頭を空っぽにして楽しめる日常系漫画。
アニメ版も超絶良い出来で、必ず見るべき作品。
・『MONSTER』/浦沢直樹(全18巻)
ヨーロッパを舞台に繰り広げられる、衝撃のサイコ・サスペンス!!デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、人道的見地から少年ヨハンの命を救う。それがすべての始まりだった…。ヨハンの真の姿は? 天馬の運命は? ヨハンをめぐる天馬の旅は続く。
日本人の天才外科医を主人公に、1990年代のドイツ・チェコを舞台に主人公とモンスター級の犯罪者との関わり合いを描いた漫画。
数ある浦沢作品の中でもストーリー展開は随一の出来であり、ページをめくる手が止まらない。
東西冷戦や猟奇殺人、虐待や医局問題など色々な社会問題をちりばめつつ、課題の伏線回収もしっかり。
浦沢作品は風呂敷広げすぎ!とよく言われるが、こと『MONSTER』に関してはラストの展開まで完璧に近い出来。
・『幽☆遊☆白書』/冨樫義博(全19巻)
教師も手をやく不良の浦飯幽助。ある日子供を助けて事故にあい、幽霊になってしまう。予定外の死に閻魔大王は、生き返るための試練として、人の心を映す霊界獣の卵をかえすことを命じるが…!
交通事故で死んだ主人公の浦飯幽助が霊界探偵として生き返る。序盤は探偵モノ風の展開だが、次第にバトル漫画へデフォルメされていく。
中盤の暗黒武術会編はドラゴンボールの天下一武道会と並んでバトルモノの2大傑作。幽助個人も魅力的だが桑原・蔵馬・飛影の3人とのパーティーは段違いのかっこよさ。
『HUNTER×HUNTER』があまりにも有名だが30代以上は幽白推しの人も結構いるイメージ。
・『LIAR GAME』/甲斐谷忍(全19巻)
ある日突然送られてきた小包。その中には「おめでとうございます。あなたは10万分の1の確率をくぐりぬけ、ライアーゲームにエントリーされました」という手紙と、現金1億円が同封されていた。それがライアーゲームのスタートだった。30日後のゲーム終了日に、自分の所持金1億円を返還する。ルールはそれだけ。首尾よく対戦相手の所持金を奪うことのできた勝者は1億円を手にし、敗者は1億円の負債を背負う…。誰を信用すべきなのか、誰を信用してはいけないのか…。大金を前に揺れ動く、人間心理を描破した問題作!
天才詐欺師と普通の女子大生が、騙し合いのライアーゲームに巻き込まれてしまうという、ギャンブル漫画。
その名の通り、いかに嘘をついて相手を騙せるか、にフォーカスされており、手に汗握る心理戦が展開されるのが特徴。
戸田恵梨香、松田翔太主演でドラマ化もされた。福永が原作から大胆に改変されているのが面白い。
・『いちご100%』/河下水希(全19巻)
放課後、校舎の屋上で出会ったいちごパンツの美少女。フツーの中学3年生・真中淳平は夕日に映えるその姿にすっかり心を奪われてしまった!! 彼女は誰? いきなり恋の迷路に突入のいちご模様学園ラブコメディ登場!!
いちごパンツを履いた謎の美少女に心奪われた主人公が、何人ものヒロインと繰り広げるハーレム恋愛漫画。
序盤はエロ要素もありの学園ラブコメかと思いきや、受験や部活を通しての学園生活全般を描いており、後半は青春漫画の色合いも強め。
主人公とヒロインたちが人生と向き合い、そして一人のヒロインと結ばれる過程はまさに胸を打つ恋愛小説を読んでいるかのよう。
・『BANANA FISH』/吉田秋生(全20巻)
1985年、ストリートキッズのボス、アッシュはニューヨークのロウアー・イースト・サイドで、胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。ベトナム戦争で出征した際、麻薬にやられて正気を失ったままの兄グリフィンの面倒をみていた彼は、兄が時々つぶやく「バナナフィッシュ」と同じことばを聞き、興味を抱いた。殺された男を追っていたのは暗黒街のボス、ディノ・ゴルツィネ。アッシュは男と最後に接触した者としてディノに疑われる。雑誌の取材でアッシュと出会った、カメラマン助手の英二も巻き込んで事件は思わぬ展開を見せ…。
ニューヨークを舞台に、若きストリートギャングの奮闘を描くアクション漫画。
「バナナフィッシュ」の謎を追い求める中で描かれるサスペンス要素だけでなく、恋愛・青春・アクションと様々な要素が絡み合う傑作。
連載終了から何年経っても人気は色褪せず、20年以上経った2018年にアニメ化された驚きの作品。
・『ピューと吹く!ジャガー』/うすた京介(全20巻)
酒留清彦はミュージシャンを夢見る17歳。ある日、意を決してオーディション会場へやってきた清彦は、そこで謎のフエ吹き男と出会う。彼こそが、この後の清彦をギャグ人生へと誘うジャガーさん、その人であった!!
縦笛を吹く謎の男ジャガーと愉快な仲間たちによるギャグ漫画。
好き嫌いは分かれるんだろうけど、ツボに入った時の破壊力は凄まじい。
わけがわからないのにありえないくらい笑える、こんなギャグ漫画は他にないと思う。
▪️21〜30巻で完結するおすすめ漫画
・『ヒカルの碁』/(全23巻)
ある日小6のヒカルは蔵で古い碁盤を見つける。その瞬間、碁盤に宿っていた平安の天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。佐為の囲碁に対する一途な想いが、徐々にヒカルを囲碁の世界へと導いていく…。
「囲碁」を題材にした漫画。内容は碁のルールが分からなくても問題なく楽しめる、王道の少年漫画である。
主人公がライバルとの切磋琢磨の中で成長していく様だけでなく、サブキャラにもしっかり焦点を当てていることで作品全体の深みが増している。
また中盤以降は小畑健の画力の高さに圧倒される。なおヒカルの碁以降も異なる原作者と組み続々とヒット作を生み出すヒットメーカーとなる。
・『封神演義』/藤崎竜(全23巻)
紀元前11世紀の中国、殷(いん)の時代末期。崑崙山脈(こんろんさんみゃく)の仙人・太公望(たいこうぼう)は、悪しき仙人・道士を封印する「封神計画」という任務を受ける! 殷の皇帝・紂王(ちゅうおう)を誘惑して暴虐の限りを尽くす仙女・妲己(だっき)を、太公望は真っ先に封神しようとするが…!?
中国の古典怪奇小説『封神演義』を原作とした、今から3000年前の古代中国、殷の王朝時代を舞台に描かれた歴史漫画。
軍師的ポジションの主人公が武力でなく知力で活躍をするというのは珍しく、さらにそれがヒット作になる確率はとても低いのではと思われる。
歴史小説をまるでオリジナルの漫画作品かのように描き切って見せたのは見事の一言。
・『鬼滅の刃』/吾峠呼世晴(全23巻)
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
人食い鬼が蔓延する架空の大正時代を舞台に、鬼を退治する主人公と鬼殺隊の仲間たちの戦いを描いた物語。
2019年に放送されたテレビアニメが大ヒットを記録し、原作の売上に飛び火するという珍しい売れ方をした漫画。
アニメの主題歌やその後の映画も大ヒット続きという、2010年代のモンスター漫画。
・『YAIBA』/青山剛昌(全24巻)
父・剣十郎とともにジャングルで修行にはげむ型破りの少年剣士…その名もYAIBA(ヤイバ)!そして今度は、新たな修行の地、日本で、風雲児・刃が大活躍。宿敵・鬼丸猛と互角に渡りあって、鉄刃、ただ今サムライ魂一直線!!
天下一のサムライを目指す刃(やいば)と、魔力により鬼となった鬼丸との戦いを描いたバトル漫画。
特徴はコメディタッチで展開されるストーリーと、武蔵や小次郎といった歴史上の人物をモデルにしたキャラクターが多く登場すること。
またタイトルが示す通り作中では様々な剣がキーアイテムとして登場する。特に風神・雷神の剣は子供心をくすぐられる。
・『のだめカンタービレ』/二ノ宮知子(全25巻)
カプリチオーソ(気ままに気まぐれに) カンタービレ(歌うように)不思議少女・野田恵(のだめ)の奇行を見よ!クラシック音楽コメディ!!
音楽漫画としてテンポの良い展開に迫力ある演奏シーンも特徴だが、小気味良いギャグなど総合的に見ても相当高レベルな作品。
上野樹里、玉木宏主演のドラマ版があまりにも有名だが、原作も負けてはいない。
ドラマ版と合わせてとっつきにくいと思われがちなクラシックの敷居を良い意味で下げることに成功している作品。
・『医龍』/乃木坂太郎,永井明(全25巻)
NGOキャンプで優秀な外科医として働いていた朝田は、今は医者を辞め、悠々自適の田舎暮らしの毎日。そこへ大学助教授の加藤が現れ、彼を自分の大学病院に迎えようとする。だが、朝田はまるで興味を示そうとしなかった。そんな中、朝田の家にいた看護婦のミキが突然、倒れてしまい…!?
大学病院の心臓外科を舞台に、奔放な天才外科医である朝田が次々と難手術を成功させていく物語。
医局の闇に翻弄される医者や研修医にも焦点を当てながら、本当に大事なものは何かを気づかせてくれる作品。
乃木坂太郎作品は本作品が一番有名だが、実はサスペンスものが一番本領発揮されていると感じる。気になる方は是非他作品も読んでみて欲しい。
・『GTO』/藤沢とおる(全25巻)
目指すはグレート! 激走、世紀末教師伝説!! ――優羅志亜(ユーラシア)大学4年の鬼塚英吉(おにづか・えいきち)は、かつて湘南で暴れまくっていた元ヤンキー。グレートな男になるため、高校を中退し東京に出てきて6年、就職活動は全滅……! やさぐれモードの鬼塚が心機一転目指したのは、なんと教師!
元暴走族のヤンキー教師が、学園に潜む様々な問題を型破りなやり方で解決していく学園漫画。
反町隆史と松嶋菜々子主演のドラマで知っている人も多いだろう。
いじめや不登校など教育問題に破天荒なやり方で切り込みつつ、ユーモアを忘れないこの作品も、現代であれば全く評価されなかったかもしれない。
・『クローズ』/高橋ヒロシ(全26巻)
最強の男・坊屋春道を中心に暴走するはぐれ者。群れることを拒んだアウトサイダーの怒りと友情!!
元祖ヤンキー漫画とでもいうべき、その後のヤンキー漫画に影響を与え続ける作品。
真っ直ぐに生きる不良たちの喧嘩や言動は、時にハッとさせられ胸を動かされる。
こちらも『GTO』同様現代では中々受け入れられない部分もあるかと思うが、それでも得られるものはあるはず。
続編に当たる『WORST』と合わせて読むべき。
・『ピアノの森』/一色まこと(全26巻)
森のピアノは、その少年を待っていた――。捨て去られたピアノ。壊れて音の出ないピアノ。いま、ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼び覚ます。少年の名は一ノ瀬海(いちのせかい)。彼は心に深く豊かな森を抱えていた。
少年カイが、森に捨てられたピアノと恩師に出会い表現者としての道を突き進んでいく過程を描いた音楽漫画。
ピアノの腕だけでなく、やんちゃな少年から品のある青年へと人間的に成長が見られるのが良い。
後半のコンクール描写はとにかく圧巻。個人的に音楽漫画No.1の作品。
・『イムリ』/三宅 乱丈(全26巻)
文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞受賞! ダ・ヴィンチ「絶対はずさない!プラチナ本」選出! 「謎が謎を呼ぶ構成と緊迫感に満ちた展開」(朝日新聞) 「期待は高まるばかり」(読売新聞)など、各メディアで絶賛の嵐を呼ぶ、現代漫画の最高峰! 『ぶっせん』『ペット』など、圧倒的個性で漫画ファンの熱い注目を浴び続ける鬼才・三宅乱丈が、その才能のすべてを解放して挑む、壮大で精緻なSFファンタジー・ロマン!
2つの惑星を舞台に、超能力を用いる異なる種族の争いを描いた作品。
序盤の専門用語の多さには閉口してしまうかもしれないけれど、とにかくストーリーが緻密に練られており、用語たちの意味が分かってくる頃には虜になること間違いなし。
近年では珍しい、本格派とでもいうべきSF大作なので、絵が合わない/用語が難しいといった理由で読むのを辞めるのはあまりにもったいない。
・『最強!都立あおい坂高校野球部』/田中モトユキ(全26巻)
都立高校教師・菅原鈴緒は、専用グラウンドもない野球部で甲子園を目指す女性監督。だがその熱血指導が災いして、春休み中の練習試合当日、全10人の部員中6人が退部届を残して逃げ出してしまった。力を落とした鈴緒が対戦相手に謝ろうとしたとき、さっそうと5人の選手が彼女のもとへ走ってくる。それは6年前の夏、甲子園予選敗退に涙する高校3年生の鈴緒に「甲子園へ連れてってやるよ」と誓った少年たちだった…
少年野球時代の恩師との約束を果たすため、少年野球の仲間たちが甲子園を目指すという作品。
多少ご都合主義なところもなくはないが、少年漫画らしく胸を熱くさせる場面が多いのが特徴。
この作者はサッカー漫画の『BE BLUES』を始め、他のスポーツ漫画はどれも面白い。
・『鋼の錬金術師』/荒川弘(全27巻)
兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。
禁忌である人体練成により身体の一部を失った兄弟の物語。
母親でなく失った身体を取り戻す旅であるということが鍵で、錬金術という魔法も万能ではなく、作中でも繰り返し言われる等価交換という設定がとてもよく効いている。
ワクワクするストーリー展開が止まることなく、熱量を維持したまま完結まで突っ走れる名作。
・『るろうに剣心』/和月伸宏(全28巻)
逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う流浪人・緋村剣心――彼こそは維新志士の中で最強無比の伝説をもつ「人斬り抜刀斎」であった。維新後、その熱き想いで人々を守り続けた流浪人・剣心の活躍を描く!
明治初期の日本が舞台、かつて人斬り抜刀斎と恐れられた緋村剣心が、明治の世で人を守るために流浪人として生きていく。
ジャンプで歴史漫画は珍しいが、剣心の不殺(ころさず)の設定が効いており、万人受けにつながった。
アニメ・実写映画と「るろけん」は珍しくどっちも漫画とは違った面白さがありおすすめ。
・『モンキーターン』/河合克敏(全30巻)
波多野憲二はちょっとそそっかしいが、負けん気の強い度胸のある17歳。幼いころからの夢であるプロ野球選手になることを断念した憲二の今の夢は、競艇選手になること。そのきっかけは担任教師・筒井の勧めで…!?ボートレーサーを目指し、本栖研修所の試験を受けた憲二。友情と闘争心の中で大きく育っていく若者を描いた、青春スポーツ漫画の傑作!!
競艇というマイナー競技を題材にした作品。
ギャンブルだとか親父たちの趣味という少しネガティブなイメージでこの作品を敬遠している人がいるなら、今すぐ改めてまず1巻を読んで欲しい。
競艇選手を目指す若者たちの青春、競艇という競技の奥深さ、勝負の世界で戦う選手たちの厳しさや難しさなど、魅力がたっぷりと詰まっている。
・『帯をギュッとね!』/河合克敏(全30巻)
5人の中学生が、昇段試験で黒帯をとった。粉川巧、同じ北中の杉、南中の斉藤、それに東中の三溝と宮崎だ。かつてのライバル同士が、意外な形で再会したのは、高校の入学式。しかも同じクラス。でも、この浜名湖高校には、柔道部がなかった。そこで彼らは、柔道部を自分たちで創部する。全員一年生の新生・浜名湖高柔道部がスタート!!
『モンキーターン』と同じく河合克敏による柔道漫画。ちなみにこの作品は著者初の長期連載作品。
柔道部の無い高校に進学した生徒たちが柔道部を作り全国を目指すというストーリー。
王道の展開ながら試合の熱量、コミカルなやりとり、そして程よい恋愛要素とバランスが良く、レベルの高い青春スポーツ漫画となっている。
▪️31〜40巻で完結するおすすめ漫画
・『SLAM DUNK』/井上雄彦(全31巻)
中学3年間で50人の女の子にふられた桜木花道。高校生となった彼は、ふと声をかけてきた女の子・赤木晴子に性懲りもなく一目惚れ。その「バスケットはお好きですか?」との問いに花道は…!?
ご存知誰もが知るバスケ漫画の金字塔。
最初の何巻かは完全にギャグ漫画だが、リョータやミッチーとメンバーが揃う頃から画力も安定してきて、そこからの展開はもう言うことがない。
IH予選→本戦のストーリーはもちろん基礎を学ぶことの意義、地道な反復練習の大切さ、継続することの重要性など、スポーツの喜怒哀楽を全て表現しきった完成系と言える漫画。
・『金色のガッシュ!!』/雷句誠(全33巻)
天才中学生・高嶺清麿のもとに、突然現れた謎の子供・ガッシュ。呪文によって不思議な能力を発揮する彼が、清麿と共に、次々と現れる敵と死闘を繰り広げる!
魔界の王を決める戦いを描いたバトル漫画。
仲間との友情や前述の魔物と人間の絆などが色濃く描かれた王道バトル漫画であり、感涙必至の名場面が数多く存在するのが特徴。
一方で独特の感性から生み出されるギャグもこの漫画を語る上では重要。
キーとなる敵キャラにウンコティンティンなんて名前を付けられるのは日本広しといえどこの作者くらいなのではないかと思う。
・『うしおととら』/藤田和日郎(全33巻)
蔵の中に、500年も閉じこめられていた妖怪。ヤツはその昔、人を食い、悪業の限りを尽くしていた。ひょんなことからヤツを解き放ったのが、蒼月潮(あおつきうしお)。うしおはヤツにとらと名づけた……。うしおととらの伝説が、いま、幕を開ける!
主人公の人間「うしお」と妖怪の「とら」。二人の出会いや深まる絆に軸をおきながら、たくさんの妖怪との戦いを描いたバトル漫画。
その他の登場人物も皆魅力的で、荒々しいタッチは最初とっつきにくい感があるけども、読まず嫌いとするのはあまりにももったいない。
ちなみに藤田和日郎(かずひろと読む)作品は他にもサンデーで連載されており、『からくりサーカス』、『月光条例』、『双亡亭壊すべし』など名作揃い。
・『シュート!』/大島司(全33巻)
憧れの「背番号10」久保嘉晴(くぼ・よしはる)とプレイするために、新設の掛川高校に入学した田仲俊彦(たなか・としひこ)=トシ。掛西中では活躍していた田仲だが、入院中の久保にも会えず、雑用ばかりやらされる毎日にうんざりしていた。が、マネージャー遠藤一美(えんどう・かずみ)の策略で、2年生と試合するはめに……。
「トシ、サッカー好きか?」というセリフがあまりにも有名すぎるサッカー漫画。
初期の絵のタッチは多少古いけど、ストーリーは今読んでも色褪せることなくワクワクさせてくれる。
漫画『シュート!』は第一部から第四部まであるため順番に注意。
・『烈火の炎』/安西信行(全33巻)
花火師である父親と2人暮らしの少年・花菱烈火は、「忍者」に強い憧れを抱く高校1年生。地元では負けナシと恐れられている同級生・石島土門をも一蹴してしまう烈火は、日頃から「ケンカでオレに勝ったらその人の『忍』になる」と公言しているものの、いまだに自らの君主を見つけられずにいたが…。400年の時を超えた因縁を巡る戦いが幕を開ける!炎を操る烈火が繰り広げる、長編忍術スペクタクル!!
治癒能力をもったヒロインを悪役から守るため、炎を生み出す能力をもった主人公とその仲間たちが戦う能力バトル漫画。
チーム戦とか能力バトルとか、幽遊白書的な要素がところどころにあり、個人的にはたまらない。
キャラデザは一貫して素晴らしく、それぞれのキャラの個性がちゃんと感じられるし、作画も後半爆発的に伸びるので読むにつれて魅力が増していくような錯覚を覚える。
・『進撃の巨人』/諌山創(全34巻)
手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生! これが21世紀の王道少年漫画だ!!
圧倒的な力を持つ強者である「巨人」とそれに対抗する弱者の「人間」、対となる2者の戦いを中世ヨーロッパ風の世界観の中で描いた作品。
その独特な世界観もさることながら何よりストーリー構成の緻密さに驚かされる。1話のタイトル「二千年後の君へ」に隠された意味が122話で明らかになったのは有名だが、それ以外にも随所に散りばめられた伏線、何気ない設定や人物背景が後々意味を持って語られ、予想を裏切る展開の連続である。
しかもタイトルにも隠されたメインテーマは作品を通して一切ぶれることがない。画力の粗さにさえ目をつぶれば、これほど完璧な漫画も珍しい。
・『H2』/あだち充(全34巻)
ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。
『タッチ』と並ぶあだち充の野球漫画二大作品の一つ。
橘英雄らライバルたちがとても強力に、爽やかに描かれているのがよい。
あとは何と言っても木根の存在。木根が泣く時は名シーン率ほぼ100%である。
あだち充作品全体に言えることだが、セリフ無しでコマ割りやキャラの表情で読ませるのが本当にうまい。
あだち充無しにスポーツ漫画は語れない。
・『BECK』/ハロルド作石(全34巻)
誰にでもいつか“目覚め”の刻が来る……!!! 果てしなく続く、穏やかで退屈な中学生活。それは、いつまでも変わらないはずだった──。あいつに出会うまでは……!!
平凡な少年が、偶然の出会いから音楽の世界にのめり込んでいく物語。
バンドをやったことがある人なら誰もが読んでいるであろうバイブル的な名作。
水嶋ヒロ・佐藤健主演の映画も大ヒットを記録した。フジロック翌日に撮られたというフェスのシーンなんか原作超えたか?と思うほどで、EDのオアシスも含めて文句なしの出来である。
・『結界師』/田辺イエロウ(全35巻)
その昔、霊感の強い烏森家の殿様が妖しげなものを呼びよせてしまったために、それを退治する結界師が生まれた。かつての城跡に建つ私立・烏森学園を舞台に、400年後の現在も跋扈(ばっこ)し続ける妖怪に立ち向かう墨村家と雪村家の若き後継者、良守と時音の活躍を描く妖結界バトルストーリー!!
妖(あやかし)退治を生業とする結界師一族の家に正統継承者として生まれた主人公の、苦悩と成長を描く物語。
仲間とともに徐々に自立・成長していく少年漫画としての面白さはもちろん、主人公ら結界師が操る結界術がキーポイント。
この術が強過ぎず弱過ぎずの絶妙のさじ加減であり、妖や的キャラとの戦闘のバランスがよく取れている。
・『Rave』/真島ヒロ(全35巻)
この世の悪の部分をつかさどる魔石DB(ダークブリング)が、50年たった今、再び蘇った! それに対抗できる唯一の光・聖石レイヴの使い手として選ばれた少年、それが──ハル!! 50年前の光の闇の戦争を知る、レイヴの使い?プルーとともに、残る4つのレイヴを求めて、生まれ故郷ガラージュ島から大陸へと旅立った!! アニメ化もされた大人気冒険ファンタジー!
真島ヒロによる王道バトルファンタジー。この『Rave』が著者の初連載作品だったというから驚き。
少年誌にあったキャラデザと当時マガジンでは珍しかったファンタジー作品。
『七つの大罪』など、その後少年マガジンにおけるファンタジー漫画連載の礎を作った作品と言える。
・『7seeds』/田村由美(全35巻)
ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!
連載期間は15年以上、単行本にして35冊、女性誌連載とは思えない超大作のSF漫画。
人類滅亡を危惧した政府によって冷凍保存され、未来へ放出された若者たちの群像劇。
未来の日本という舞台設定に、複数の主人公を見事にかきわける状況描写は見事というしかない。
・『アイシールド21』/村田雄介,稲垣理一郎(全37巻)
泥門高校1年・小早川瀬那。気弱な性格が災いし、幼き頃よりパシリ人生を送ってきた。だがそのおかげで(?)ズバ抜けた俊足を持つ瀬那は、悪魔のごとき男・ヒル魔によりアメフト部へと引きずり込まれるが!?
アメリカンフットボールを題材にしたスポーツ漫画。
パシリの主人公小早川セナが、RB(ランニングバック)として才能を開花させていく。
アメフトは専門職の集まりであるということをしっかり体現できている。
神龍寺戦のラストはスポーツ漫画全体でも屈指の激アツ展開。
・『キャプテン翼』/高橋陽一(全37巻)
サッカーボールを友達に育った少年、大空翼は小学6年生。南葛小に転校してきた翼は、修哲小の天才GK・若林源三と出会う。翼は若林に勝負を挑むが、決着は両校の対抗戦でつける事に!!
日本サッカーの歴史を語る上ではこの漫画の存在が欠かせない!と言っても過言ではないほど、日本におけるサッカーブームの火付け役となり、普及に多大な貢献をした漫画。人気だけでなく、実際のプロサッカー選手たちにも大きな影響を与えているらしい。
個人的には初期の南葛SC時代が一番面白いのでは?と感じるほど、初期は味方もライバルも魅力的なキャラが揃っている。
シリーズ続編も合わせると100巻を超える超大作となっている。
・『GANTZ』/奥浩哉(全37巻)
地下鉄のホームで撥ねられ死んだはずの玄野、加藤は謎のマンションの一室に一瞬にして転送される。そこに置かれた得体の知れない黒い球の指令により、ねぎ星人の暗殺を命じられた玄野らは、状況を把握できないままねぎ星人の元へと転送される。マンションにいた仲間によってねぎ星人は殺されるが、新たなねぎ星人が現れ…。
ひょんなことから謎の宇宙生物と戦う生活を強いられた主人公や仲間の奮闘を描いたSFバトル漫画。
CGを用いた作画、謎が謎を呼ぶ伏線や展開力は素晴らしい。
序盤の期待値が高過ぎてラストがいまいち評価されないのは浦沢直樹作品と同じ。
・『今日から俺は!!』/西森博之(全38巻)
「この転校をキッカケに俺は…」今までさえなかった三橋は目立ちたい一心で金髪パーマでツッパリデビュー!そんな三橋の前にもう一人の転校生、トンガリ頭にマスクでキメた伊藤が現れて……。金髪とトンガリ頭の最強ツッパリコンビが繰り広げる青春不良コメディ!
少年サンデーが誇る平成初期のヤンキー漫画。
暴走族の登場は一切なくギャグ要素も強めと、少しマイルドな不良漫画という感じ。
連載開始から30年後にドラマ化されるなど、今だに根強い人気を誇る作品。
▪️41巻以上で完結するおすすめ漫画
・『七つの大罪』/鈴木央(全41巻)
かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊〈七つの大罪〉。今もなお執拗に、そのお尋ね者を追うは、王国の要・一騎当千の聖騎士たち。しかし、切なる想いを胸に秘め、〈七つの大罪〉を捜す一人の少女が現れた時、世界の様相を一変させるとびきりの冒険が始まった! 痛快無比のヒロイック・ファンタジー、開幕!!
七人の大罪人から成る伝説の騎士団「七つの大罪」の戦いを描いた王道ファンタジーバトル漫画。
個性的なキャラデザとファンタジー要素の強い世界観がマッチしており、読みやすく面白い。
TVアニメ化に続き映画化もされるなど人気を博し、2010年代の少年マガジンの看板を張っていた名作。
・『DRAGON BALL』/鳥山明(全42巻)
山奥に住む怪力で、メチャクチャ元気な孫悟空。ある日悟空は、七つ揃うとどんな願いも叶うという、ドラゴンボールを探すブルマに出会う。彼女とともに、悟空もハラハラドキドキの旅へ出発する!
「友情」「努力」「バトル」そして「勝利」少年漫画に必要な要素をすべて詰め込んだバトル漫画の金字塔。
連載終了から20年以上たった今も関連作品やアニメ・ゲームなど様々な媒体で、世代を超えて愛されている不朽の名作。
・『ラストイニング』/中原裕,神尾龍(全44巻)
関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法で留置所に入っている鳩ケ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。汗と涙ぁ…そんなモンいらねぇ!かつて名門、今は弱小の私立彩珠学院高校野球部にやってきた問題児監督・鳩ケ谷圭輔が、硬直しきった高校球界の常識を変える!!
頭脳派監督が高校の野球部を率いて甲子園を目指す野球漫画。
監督目線で試合の流れを引き寄せるような采配や、選手の個性を引き立たせるための練習方法に焦点が当てられている珍しい作品。
試合の流れに重きを置いた頭脳戦、心理戦もさることながら、率いるチームのメンバーそれぞれにも成長していく過程が描かれているのも良い。
・『ハイキュー!!』/古舘春一(全45巻)
おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?
週刊少年ジャンプで2020年まで連載されていた、宮城県の高校を舞台にしたバレーボール漫画。
小柄だが身体能力のあるミドルブロッカーと天才セッターによる誰も止められない速攻を武器に全国大会を目指す。
主人公コンビだけでなく上級生のサブキャラにも努力と成長が見られたりするし、何と言っても試合展開が熱い。
・『海皇紀』/川原正敏(全45巻)
陸に領土を持たぬ海の一族、その守護神”影船”を操る謎の男ファン・ガンマ・ビゼンの正体とは!? 川原正敏が描く壮大なる海の冒険浪漫、満を持してここに発進!
巨大帆船”影船”を操る「海の一族」を描いた冒険ファンタジー。
海の一族がとにかくかっこ良く、操船技術を駆使した帆船レースや、船上での戦闘シーンなど躍動感あるシーンが多いのが特徴。
アクションシーンだけでなく、カガクなど序盤に張られた多くの謎が、後半にかけて次第に明かされていくストーリー展開も見事。
・『頭文字D』/しげの秀一(全48巻)
群馬県の県立高校に通う拓海(たくみ)は車についての知識なんてほとんどない普通のとうふ屋の息子。ある日、拓海は親友の樹(イツキ)と共に、バイト先の先輩である池谷(いけたに)の走り屋チーム・秋名スピードスターズの走りを見に行くことに……。するとそこに赤城最速といわれる高橋兄弟が率いるチーム・赤城レッドサンズが現れ、秋名スピードスターズに挑戦を申し込んできた!! 地元で負けるわけにはいかないと燃える池谷だったが……!?
北関東の峠を舞台に、走り屋たちを描いたレース漫画。
サーキットとは違い公道にしか無いロマンを追い求める若者たちがたまらなくかっこいい。
現実で真似して捕まる奴が定期的に現れるのもこの漫画の魅力を暗に物語っている。
・『NARUTO』/岸本斉史(全72巻)
ここは木ノ葉隠れの里。忍術学校の問題児、ナルトは今日もイタズラ三昧!! そんなナルトのでっかい夢は歴代の勇者、火影の名を受けついで、先代を越える忍者になることだ。だがナルトには出生の秘密が…!?
日本のみならず海外でも非常に人気・評価が高い忍の戦いを描いた忍者バトル漫画。
「ONE PIECE」と並びドラゴンボール亡き後のジャンプを長らく引っ張ってきた看板漫画でもある。
中忍試験が一番面白いという評価が一定数存在するなど、最後の方は少し間延びしてしまったかなという気もする。
しかしながらペイン編も評価は高く、伏線を回収してしっかり終わらせたという点でも評価に値する
・『BLEACH』/久保帯人(全74巻)
黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?
家族を守るため死神となった主人公が、死神代行として街に巣食う虚(ホロウ)を退治していくバトル漫画。
中盤以降は敵対勢力との能力バトル漫画に発展していく。
なんといっても尸魂界(ソウルソサエティ)篇の出来が素晴らしい。特に愛染登場時の圧倒的な表現力に、絶望感を覚えた読者も少なくないはず。ワンピース,NARUTOとともに2000年代のジャンプ看板漫画だった名作。
・『銀魂』/空知英秋(全77巻)
江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?
作者曰く、作品のジャンルは「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」。
要素をいろいろ詰め込みすぎて気づいたらジャンル変わってないか?と思うが、それでもこの長期連載は素晴らしい。
ギャグ漫画というジャンルになるのだろうが、たまにシリアス展開があるのがメリハリが効いている。
・『MAJOR』/満田拓也(全78巻)
父親のようなプロ野球選手になることを夢見て、日夜トレーニングに励む5歳の野球少年・吾郎!!友達の寿也君とリトルリーグに挑戦!?
主人公茂野吾郎のリトルリーグ時代に始まり、学生野球、プロ、そしてメジャーまでの野球人生全てを描いた作品。
吾郎が挫折を繰り返しながらも、ひたすらに野球を愛し、楽しんでプレイする姿は本当に熱い。
何編が好きかでファンの中でも意見が別れるが、個人的にはリトルリーグ編を推したい。序盤は家族の感動シーンが多くて泣ける作品でもある。
・『こちら葛飾区亀有公園前派出所』/秋本治(全200巻)
両さんがコンバット・シューティング・クラブの顧問に!ところが暴走族の出現に、頭にきた両さんは早速拳銃をぶっぱなすが、最後は上からの命令で水鉄砲に!?初期作品山止たつひこ笑劇場も掲載。
年数にして40年、単行本にして200冊。「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス記録にも認定されている、日本が誇るレジェンド漫画。
2016年の連載終了時はニュースでも大きく取り上げられ、最終話掲載号ではジャンプの表紙を飾った(最終話での表紙は歴史上スラダンとこち亀しかないというのだからどれだけすごいことか分かる)。
終わりに
「完結済み」漫画特集をお送りしました。お休みの時期や夜更かししたい時など、最近ではお家時間の過ごし方としても是非ご活用ください。
また冒頭でも申し上げた通り、コンテンツは随時追加していきますので、お楽しみに。
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